道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

2/20酷寒の中のスロージョグ10㎞(バイトのお姉さん fin )

2023-02-20 17:15:00 | バイトのお姉さん



朝の早い時間は
まだ陽が射してたのに…

初孫くんをこども園に送る頃には
小雨がぱらつき始め…

そして
何より風が冷たくて
走ろうかどうか迷うほどの…

だけど昨日
京都マラソンを走ってきたメンバーたちに
負けてなるものかと無為なモチベーション?
フツフツと湧いてきて…

小雨がぱらつく中を
いつものスロージョグに向けてGO!


お供の坐骨神経痛は
結構な寒さに関わらず
そこそこおとなしくしていたが…

最近ガンコになりつつあるシモヤケは
老いぼれジジイを痛みつけるのに
さらにやっきになって…

それでも
昨日は休足日だったから
できれば15キロをと思いつつスタートした

これくらいの小雨なら何でもないなと
割と順調にステップを踏んでいたが…

5キロを過ぎたあたりから
小雨が本降りになり
ついには雪混じりのミゾレに変わって…

被ってた帽子からシューズまで
グッショリと濡れてしまった身体に
吹き付ける風はやたら冷たくて…

どう頑張っても
走り続けられたものじゃなく…

結局
15キロの予定をショートカットして
10キロをヘロヘロになって走るのが
精一杯の限界…

いつものシャワーの温かさが
天国に思えたのは錯覚でもなく…



走り始めは3〜4℃くらいあったはずなのに
走り終えてから再確認すると1.8℃!
寒かったはずだ…

雨水の昨日は雨でもあんなに暖かかったのに
今日になって真冬に逆戻りするなんて…

無駄に三寒四温とは言わない時期?
なんだよなぁ…








《バイトのお姉さんfin》

微かに触れるだけでいいから
そう思って
眠ってしまったバイトのお姉さんの唇に
僕の唇を重ねようとしたとき…

絶対にキスも何もしないから
嘘はつかないから…
そう言った自分の言葉が
盾のように目の前に立ちはだかり…

彼女にキスするのをやめた

彼女が言ったとおり
すでにエロオヤジのモードに入ってるのなら
それだけで我慢できるはずがない

無防備に目の前に横たわった彼女を
絶対に裏切ることはできないと
もっともらしい?理性が働き…

でも本当にそうなのか?

口ではダメと言いながら
無防備に僕に身体を預けるということは
キスでも何でもOKよという
手の込んだ彼女のサインじゃないのか?

行ったり来たりするエロジジイの苦悩
悩んだ末にキスを諦めてしまったが…

本当はどっちだったのか
今になってもわからない

僕に身体を預けたまま10分ほど経つと
ゆっくりと彼女は目を開け
ホントに寝ちゃったわ…
と…

そう言って
両手で顔を押さえる仕草の彼女を見つつ
彼女の本心を手探りしてみるものの
わからずじまいのまま…


またね
そう言いながらドアを開けてクルマを降り
自分の家の方角へ帰る
彼女のクルマのテールライトを見送った



バイトのお姉さんとの食事デートは
それが最初で最後になってしまった

食事デートが終わってからも
何度もLINEのやり取りは続いたし
社内で会えば笑顔で話もして
友達以上恋人未満の関係?は
変わることはなかったが…

そう思ってたのは
僕だけかもしれない

あるとき
どんなにLINEを送っても返事がなく
それどころか既読もつかなかったので
尋ねてみると
機種変してLINEもまだ入れてないと…

連絡せずにごめんなさい
LINE入れたらすぐに連絡するからと
謝ってくれたものの…

なんだか気づかないうちに
垣根を作られたように感じたのは
勘違いじゃなかったかもしれない
決して…

ひょっとして
僕と2人きりで食事デートをしたこと
或いはLINEのやり取りをしてること
ダンナにバレたのかも…

それとも
友達以上恋人未満の関係から
それ以上進むことを
彼女自身が望まなかったのかと…

軽いaventureは楽しんだとしても
ドロドロの関係?になってしまうのは
やっぱり…



それ以降
僕がリタイアするまで
秘密めいた友達以上恋人未満の間柄?は
ずっと続いたけれど…

僕が会社を卒業する当日にも
秋波を送るような彼女の笑顔は
痛いほど感じたけれど…


僕がリタイアしてから
彼女の顔を見ることはなくなったし
コッチから連絡することもなくなった

もちろん向こうからもなく…

まぁ
そういうもんだよなぁ
一線を超えなかった男と女の関係って…



いつだったか
リタイアしてから1年以上経ったとき…

まだ1歳だった初孫くんが通う
我が家から離れた区域のこども園が
バイトのお姉さんと同じセクションで働く
部下の若い女子社員の子どもと偶然一緒で…

その若い女子社員が
初孫くんを送迎している僕のことを
バイトのお姉さんに話したらしく
彼女が僕に逢いたがっていると…

若い女子社員は
もちろん僕と彼女の関係
友達以上恋人未満だったことは知らない

単にかつて同室で仕事をしていた
幹部とバイトの関係だとしか…


へぇ〜
彼女まだ会社に残ってるんだ

○○さんが茶髪に染めて髭も生やして
スッカリ変わっちゃって
前のイメージ全然ないんですよって言ったら
もう一度逢いたいなぁって言ってましたよ〜

(まだロン毛じゃなかったけど…)


僕もバイトのお姉さんに逢いたい気持ち
山ほどあったけれど…

いまさら再会したところで
進展することなんてないような…

彼女にその気持ちが本当にあるんだったら
彼女の方から連絡してくるはず…

でも
多分連絡して来ないだろう…


彼女との食事デートのとき
彼女が発したイミシンな言葉

私って
本当に好きな人と
結ばれたことないんです

その理由が
なんとなくわかったような気がした

彼女自身がそんな風に
仕向けているのだと…

踏み込めないのだと…




会社をリタイアしてからすでに5年
もちろん
まだ彼女に好意は持ってるけど
コッチからあらためて連絡することはない

どうせ
同じことの繰り返しになってしまうと…

リタイアしてからこれまでの間
ほかの経験もしたし…

いまもまた
独身キャリア女子との老いらくの恋も
遅々としているものの進行中で…

いくら勘違いのエロジジイといえど
ポンコツになりつつあるいま
おそらくこれが最後で…

もう少しすれば
本当に店じまいになってしまうんだろうと…


( fin… )


2/19朝から大雨で休足日(バイトのお姉さん④)

2023-02-19 17:24:00 | バイトのお姉さん



夜中に一度だけ
激しく打ち付ける雨音で目が開いたけど
朝になっても雨は強くなったり弱まったり…

なので
今日は迷うことなく休足日


そんな雨のなか
メンバーたちは
今日が京都マラソンの本番当日

前乗りした昨日の様子を訊くと
まだ小雨がぱらつく程度だったらしいが
スタート前の時間帯に
LINEで尋ねてみると…

どうやらコッチと同じように本降り
すっかりズブ濡れになって
今から荷物を預けてきますと
結構大変そうな様相…

屋内の待機エリアってあるのかな?
たぶん無いんだろうなぁ

僕も何度か経験があるけど
走り出してしまえば何ともないが
スタート前の雨に濡れながら
号砲が鳴るまでの長い待ち時間って
モチベーションなんかダダ下がりで…

しかも2月だぜ!



2月にしてはまだ暖かい方だからいいものの
冬の雨の中の大会って
夏場と違って大変だからなぁ…

まぁ夏場も大変には違いないけど
寒くない分だけでも…

ガンバってもう走り終えただろうか?
悪コンディションだからタイムは無理でも
遠征出来ないジジイの分まで
42キロを楽しんで帰ってきてほしいと…









《バイトのお姉さん④》

会計を済ませるとき
今日の件はオフレコに頼むよと
見知った店員にウィンクをしてみせると…

店員は笑いながら
わかりましたと頷いた

だけど
本当にオフレコにしてくれるかどうかは
かなり怪しいもんだと
彼の笑い顔が語ってるような…

誰かにバレなきゃいいけど…


お店の駐車場に停めた
バイトのお姉さんの
赤いクルマに乗り込みながら
腕時計に目をやると8時半過ぎ…

8時半過ぎという時間帯が
バイトのお姉さんにとって
まだ早い時間なのか
それとも遅いのか見当がつかないまま…


今日はゴチソウサマでした
美味しかったし
楽しかったし
ありがとうございました

今度また
2人きりで食事したいね

はいお願いします

いままだ9時前だけど
これからどっか寄ってく?

行きたいところですけど
今日のところはこれで…
○○さんのおウチまで
無事送り届けますから…笑


僕の下心は全く消えてはいなかったが
主婦である彼女のことを考えると
帰ってからもやることがいっぱいあって
大変なんだろうなぁと…

彼女の言葉を聞きながら
半ば下降線を辿っていく下心


オレん家どこだか知ってるの?

ううん!
教えて…


やっぱり知るわけないよなぁ…
そう思いつつも
僕も彼女の家がどこなのか
大体の見当しかつかなくて…

そんなお互いの家すら知らない2人が
初めてとなる食事デート1回だけで
密かに目論んだ下心の計画通り
ストレートに進むはずもないか?

彼女に家までの道案内をしながら
さすがに玄関前はマズいと思い
近くの会社の誰もいない従業員駐車場へ…


こんなところでいいんですか?

うん
家はすぐ近くなんだけど
このまま帰っちゃうのも寂しいから
○○さんともう少し話でもしようかと…

え〜っ?
いままでお話いっぱいしましたよ〜笑

手…
握っていい?


半ば苦笑いをする彼女の左手を握って
僕の膝の上に乗せると
全然嫌がる風でもなく…

むしろ
待ってました?
とも感じられるほどのスムーズさ…


ねぇ
正直に言うから正直に答えてよ…
こんなジジイだけど
○○さんのこと好きになっていい?
○○さんは僕のことどう思ってる?

私も○○さんが好きです
でもまだ…

(まだ…?)
(まだ…って?)


本当に好きな人とは結ばれなかったという
店での彼女のイミシンな言葉が
脳裏に浮かび…

まだ結ばれたいと思うほどじゃないと
言いたかったのか?

そりゃそうか
お互いに好意を寄せている雰囲気は
以前から匂わせていたものの
たった1回の食事デートをしたくらいで…

しかも
マガリナリにも
僕にも彼女にも
家族がいて家庭があるんだから
それを超えてまで…


ねぇ1回だけでいいからキスしていい?

ダメですよ〜
こんなところで〜笑

ここ誰も来ないよ
こんな時間だしさ…
ねぇホントに1回だけでいいからさ…


そう言いながら
彼女の顔に僕の顔を近づけると
彼女は握られていた手を離して
両手で僕の身体をブロックした


ホントに今日はダメ!
ほら○○さんの目の色
もろエロオヤジになってて危ないから!
今日は絶対にダメッ!

(今日がダメって…いつならいいのか?)

何度か試みを繰り返してみるものの
彼女の拒否具合からすると本気らしく…


もう今日は疲れたから電池切れ!
これ以上はダメッ!
もう眠くて眠くて…


そうだよなぁ
奥さんでもあり
お母さんでもあり
バイトさんでもあって
その上エロオヤジの相手もして
一人で何役もこなしてるんだから…


じゃあ
キスもしないし何もしないから
僕の膝の上に横になって少しの時間休んでよ
それくらいならいいだろ?
ホントにキスも何もしないし
嘘はつかないから…


そう言って
彼女の細い身体を両手で抱え込んで
ヨイショと僕の膝に乗せようとしたとき…

期せずして
彼女のオッパイとお尻に手が触れた
シッカリと…

思わずハッとした
オッパイもお尻も全然大きくないのに
ふっくらと柔らかい感触
女性特有の…


あ…
いまワザと胸とお尻に触ったでしょ!

違う違う!
ワザとじゃなくて偶然!
偶然だよ〜笑


僕の膝の上で
抱きかかえられるな形になった彼女は
小悪魔のようにウフフと笑うと
ホントに眠いのと言って目を閉じた
まるで無防備に…

そしてしばらくそのまま…
マジに寝ちゃったのか?

さっきまで
あんなに全力で僕をブロックしたのに
いまは僕に抱きかかえられながら
身体の全てを僕に預けるみたいな…

僕は
左手を彼女の首の後ろから肩にまわし
右手は彼女の骨盤の外側あたりに置いて
目を閉じた彼女の顔をジッと見続けた

それこそ
その時にキスをしようと思えば
いとも簡単にできる態勢で…

あんなにキスを拒否していたのに
ここで眠るって何をされてもいいみたいで
彼女は何を考えているんだろう?

これもまた試されているのか?
僕の出方…

そう思いつつ
息を殺して彼女の顔に僕の顔を近づけ
本当に唇が触れてしまいそうに…

( to be continued … )




2/18今日のスロージョグ15㎞(バイトのお姉さん③)

2023-02-18 19:43:00 | バイトのお姉さん

朝の天気予報では
今日は正午前後から下り坂に向かうと…

なら早めに走りたいと…

幸いに寒さも昨日よりは緩んで
相棒の坐骨神経痛は少しおとなしめだから
そこそこ行けるだろう

ただ
もう一つの相棒の右足のシモヤケの痛み

寒さが緩んでも
どうにもならないほどヒドくなる一方で
シューズを履くだけでもひと苦労

果たしていつになれば治るのか?

痛すぎて
ランニングフォームにも
悪影響を与えてるに違いない

と言ったところで
もともと褒められたフォームでもないから
落胆することはないか?

とりあえず
シモヤケの吠えるような痛みを抱えながら
空が泣き出す前にGO!




本当はマラソン大会の3週間前だから
せめて20キロを走っておきたかったが…

15キロでもしょうがないか?
このシモヤケじゃ…

無理して20キロ走って
ますますヒドくなるよりはまだマシか?

そう言い聞かせて
軽いビッコを引きながら?走り終えた
15キロのスロージョグ









《バイトのお姉さん③》

待ち合わせに決めた
会社近くのドラッグストアの駐車場

思ってた以上にヤバかった

仕事終わりの時間帯は
かなりの車というか客が出入りしていて…

こんなところで目にする
立ちんぼしながら誰かを待ってるような
スーツ姿のジジイはどうにも怪しすぎて…

約束の時間に
10分近く遅れて駐車場に入ってきた
バイトのお姉さんの赤いクルマ

それまでに
何台の社員たちの車が
この駐車場に出入りしただろう?

家族に迎えに来てもらうんなら
会社の前が普通だろうし
なんでこんなところで立ちんぼしてるのか…

立ちんぼの僕の姿
社員館にそう映ったに違いない

駐車場の隅の方に赤いクルマを停めると
彼女はフロントガラス越しに
大袈裟に手を振った

それこそマジにヤバい!
こんな場面
社員の誰かに見られでもしたら…


ごめんなさ〜い
遅れちゃったぁ

この場所って結構ヤバいよ
社員もたくさん寄って帰るみたいだし
見つかっちゃったよ何人かに…

え?
見つかってもいいんじゃないですか?
一緒にゴハンするだけだし…


そう彼女に言われて
立派な?下心でいっぱいのエロジジイ
思わず次の言葉に詰まってしまった

そうだよなぁ
変なこと企んでるからそう思うんだよなぁ
ゴハン食べるだけなら
なんのヤマシイこともないはずなのに…

苦笑しながらシートベルトを締めた



予約してあったお店は
すでに何度か通ってて
お店の人たちに僕の素性はバレている

ただ
女性と2人きりで訪れるのは
ひと月前ほどの抱き合う子に次いで
バイトのお姉さんが2回目になると…

お店の人はどう見てるんだろうか?
僕のこと…

まぁ
お店ではお酒を呑んで
料理を食べるだけだから
誰も不審には思わないだろう
変な仕草さえ見せなければ…

見知った店員に案内されて
2人席のテーブルに着いた

店員にお礼を言って
僕がテーブルから灰皿を避けようとした時…

バイトのお姉さんが
僕の手から灰皿を取って僕の前に置き
はいどうぞと…


いやいいんだよ
一緒にいる間くらいなら
タバコ我慢出来るから…

違うの!
私も喫いたいの!

え?


驚く僕の顔を見ながら
バイトのお姉さんはバッグからおもむろに
タバコとライターを取り出して
テーブルの上に置いた

そんな彼女の仕草を眺めつつ
急速に頭の中を整理のつかない想いが
巡り始めていた

バイトのお姉さんって
タバコ喫うのか…

女の人がタバコを喫うのが
悪いとまでは言わないが…

もちろん
僕の周りでタバコを喫う女性は何人かいるし
それほど珍しくもないが…

行きつけのお店のママは
いつも美味しそうに紫炎を燻らせているし…

ただ
やっぱり僕も古い人種なのだろうか
決して良いイメージは持っていない
自分が喫うのに…

上手く言えないけど
お酒を呑む女性には何も思わないものの
タバコを喫う女性のイメージは
いわゆるツワモノ?のタイプだと…

男の人に物怖じすることのない
度胸が座ってるような…


会社ではタバコどうしてるの?

帰るまでずっと我慢してるか
我慢できない時はお昼休みに
社員駐車場のクルマの中で隠れて喫ってる

へぇ〜
家では?
ダンナさんもタバコ喫うの?

ううん
ダンナは喫わないし
子どもたちも未成年だからもちろん
喫うのは私だけ…

どうしてるの?

部屋に閉じこもって換気扇回しながら
その真下で臭いがこもらないように喫ってる

大変だねぇ〜笑

タバコ喫う女は嫌い?

いや嫌いじゃないけど
○○さんの可憐なイメージとは
ちょっと違ったから…


驚きを隠せない僕の姿を見て微笑む
バイトのお姉さんの瞳の中に
一瞬燃えるような小悪魔が見え…

驚く一方で
ひょっとして今日はイケるかも?
と…

そんな想いを僕が抱いたのは
決して
単にエロジジイだからというだけじゃなく…

他人には見せない姿
見られたくない部分を
僕に見せるということは…

なんだかそんな気がして…

やがて
お酒や料理が次々と運ばれてきて
2人の会話はいつにも増して弾んでいた

話が弾むにつれ
言葉の端々や表情の移ろいなどから
バイトのお姉さんの本当の性格?も
徐々に輪郭がハッキリし始め…

やっぱり
彼女はツワモノに属するタイプだと…

だからこそ
普通なら接点のない幹部である僕を呼び止め
堂々と相談してきたのだし…

妻や母でありながらも
家の外で男性と2人きりで食事することも
出来るのだと…


私ねえ
恋愛とかがすごく下手な人で
今まで本当に好きな男の人と
結ばれたことなんか一度もないのよ…


僕の酔いも段々と回り始めたとき
突然彼女の口から出たイミシンな言葉…

その言葉に
どう反応していいのか迷った

結ばれる?って…
何言ってるんだろう?
結婚もして子供2人も産んでるのに…

そう思うと同時に
ダンナのこと好きじゃないのか?
好きじゃなくて結婚したのか?と…

それだけじゃなく
一度もない?ってことは
少なくても本当に好きだった男が
2人以上はいたってことか?と…

酔いの回り始めた頭の中で
彼女の言葉をもう一度噛み砕いて…

ひょっとして
僕のことが本当に好きで
そんな僕と
結ばれたいってことを言ってるのか?
遠回しに…

彼女のイミシンな言葉に
エロジジイじゃなくても
そう思ってしまうのが普通だろ?と…

それとも
僕を試しているのか?
何のために?
僕を試してどうしたいんだ?

酔いが一気に回ってきたのだろうか
そんな風に思ってしまうなんて…

イミシンな言葉を発した彼女の目は
しばらくジッと僕を見つめ続けていた
実際には数秒間だったかもしれないけど
数十分ほどに感じられるほど…

彼女が僕にどんな反応を期待しているのか
わからないまま
僕の口から滑り出た答え?は…


そんなこと
長い人生の中でたくさんあるさ
自分だけじゃどうしようも出来ないこと
どう抗っても
周りや時の流れに流されちまうことってさ…

そう返した僕のレシーブ
自分自身でも何を言いたかったのか
意味不明にしか聞こえない…

彼女の強烈なサーブに対して
僕のレシーブは正解だったのか
それとも失敗だったのか?

バイトのお姉さんは
僕の言葉を聞いて
グラスに入ったお茶に少しだけ口をつけた

レシーブしたボールの行方
どこへ飛んでいったのか
はたまたレシーブできなかったのか
わからないまま…


( to be continued … )



2/17今日はスロージョグ13㎞(バイトのお姉さん②)

2023-02-17 17:56:00 | バイトのお姉さん



朝陽が射し込む前庭を眺めながら
一昨日も昨日も雪で走れなかったけど
今日は走れるのだろうかと…

朝の気温は
氷点を上回ったり下回ったり…

ただ
お天気だけは良さそうだから
走ろうと思えば走れないはずはないと…

たとえ短い距離でも
雪のない走れるコース
何なら我が家の周りを
グルグル回ったって…

そう自分に言い聞かせて
走れるコースを思い浮かべながら
いつものスロージョグへGO!



融雪装置のある走れる通りを選びつつ
何度か行ったり来たり迷いながら走った
今日のスロージョグ13キロ

まぁ
トータルで13キロも走れたんだから
それでヨシとしなくちゃ…

肺ガン治療で苦しんでるトモダチや
ガンの再発に怯えてるメンバーを思うと
走れるだけでも幸せなことだと…

すっかりお供になってしまった
坐骨神経痛とシモヤケの痛みで
当分はスロージョグから
抜け出せそうにはないけど…

そんなポンコツの老いぼれジジイゆえに
不満足な我が身を尚更愛おしく感じつつ…

走れるだけでも御の字さ…









《バイトのお姉さん②》

友達以上の好意を持つようになってから
人目のないところで顔を合わせたりすると
いつもハイタッチをするようになり…

幹部とバイトの間柄では
到底ありえないような仲睦まじさ?

そんな秘密めいたことが
尚更2人の距離を縮めることに…

ただ
契約期間の終了が段々と近づいてくると
彼女も落ち着かなくなってきて…

3月で私もうクビになっちゃうんですか?

一応契約上はそうなってるんだけど
何とかならないか
出来るだけのことはやってみるよ

思ってた以上に仕事をこなせる彼女に
幹部の僕が出来ることといえば
雇用期間の延長を図ることくらいで…

結局
彼女のクビは繋がったものの
4月からは僕の管轄を離れて
別フロアのセクションへ…

3月末
バイトの彼女も含めて
異動辞令の出た社員たちの送別会

僕が仕事の都合で
出席できないことを知った彼女の…

○○さんがいない送別会なんて
全然嬉しくなんかない!

少女みたいに駄々をこねた顔が
あざとくもあり
嬉しい想いもして…

まぁ
今までとおんなじ社内にいるんだし
顔を合わせようと思えばすぐに
毎日でもさ…

彼女を慰めつつ
4月からのそんな状況が
むしろ2人を一層近づけることになるとは…

頻繁に会えなくなると
日々の仕事の中での不安やミスなど
彼女からその都度LINEが届くようになって…

僕の方も
マラソン大会の結果に
一喜一憂していることなど…

それぞれ家庭をもつ身でありながら
まるで恋人同士みたいなやり取り?を
繰り返すようになっていた

そうした中で思い切って…

ねぇ
今度一緒にゴハンでも食べない?
2人きりで…

本当ですか?
お誘い真面目に受け取ってもいいんですか?

いいよ
別にゴハン一緒に食べるだけだから…

そんな僕の言葉の裏に
立派な?下心があったことは
言うまでもないが…

ただ
主婦でもあり母親でもある彼女は
そう簡単に都合がつくわけでもなく…

すぐには日程が決まらず
ヤキモキしたが…

しばらくして
ようやく日取りが決まって
なぜか何でもない平日の夕方

僕は週末の方が良かったけれど
おそらく彼女に都合のつく日は
その日しかなかったんだろうと…

なにしろ主婦だからなぁ…

その都合のつく日の
仕事終了後の午後6時に
待ち合わせをして出かけることに…

当時
僕はマラソンの練習がてら
自宅から会社までの数キロ
軽いジョギングか早足の徒歩通勤をしてて…

車通勤の彼女に乗せて貰って
目的の場所まで行くことにしたのだが…

会社の駐車場じゃ社員たちの目があるからと
彼女が選んだ待ち合わせの場所が
僕が歩いていける会社近くのドラッグストア
駐車場の広いところで…

僕もそこが
あまり目立たないように思えたけど
実際には逆にかなりヤバい場所で…

と言うのも…


( to be continued … )

2/16今日も酷寒の雪化粧(バイトのお姉さん①)

2023-02-16 17:23:00 | バイトのお姉さん

今日もやたら寒い朝
外の景色をひと目見て走れないと…



玄関に残った新聞配達員さんの足跡で
そんなに積もってないことが確認できるが…

なので
初孫くんをこども園に送り届けてから
今日もジョギング代わりの雪かきGO!

走れないから
念入りにしとかないとな…



昨日の氷点下で慣れたせいか
-0.6℃くらいじゃ
そんなに寒くないように感じてしまうが…

それでも身体の方は正直で
坐骨神経痛とシモヤケは今日も活躍中…

特に今日はシモヤケの痛みがひどく
ジジイになると血の巡りが悪くなるからか
一向に治ろうとしてくれない

治療法が間違ってんのかなぁ

3月のマラソン大会まで
あと1ヶ月を切ったのに
このシモヤケでうまく走れるんだろうか?

どっちみち
坐骨神経痛も治りそうにないから
ゆったりと構えてればいいか?








《バイトのお姉さん①》

昨日の
バレンタインチョコの手作りの話に出てきた
バイトのお姉さんだけど…

当時まだ30代半ばすぎで
いま思うとかなりの美人だったと…

しかも
ちょうど脂の乗ってる年頃?で…


そんなバイトのお姉さんとは
リタイアする数年前くらいで
アラサーの独身女子と別れたあと…

そんな時期に
会社のバイトとして
新しく採用されたのが出会いだった

採用されてから
僕が担当するセクションのひとつで
会社の中心的な役割を担う部署に配属され…

その部署の一角に僕の自席があったことから
顔を合わせることになったのが
そもそもの出逢い…

最初は
上司と部下ということよりも
単に同じ部屋の中で勤務する
幹部とバイトの関係でしかなかったと…

というか
幹部とバイトの関係なんて
仕事上の指示や報告があるわけもなく
まったく無関係と言っていいほど…

しかも僕の席は部屋の一番奥の方で
彼女の席は出入り口付近と離れてたから
話す機会なんて全くなかったのだが…

しばらくして
僕が部屋を出入りするたびに
何度か視線が合うようになり
その度に彼女が僕に微笑んでくるので
気に留めるようになり…

やがて
出退社時には部署のみんなにだけでなく
僕の席の近くまでやってきて僕に向けて
おはようございます!
お先に失礼します!
と微笑みながら挨拶するのが日課になり…

コッチは
ますます気にかかってしまって…

いくら僕が幹部だといっても
そこまで媚を売らなくてもいいのにと
不思議に思っていたのだが…


バイトの○○さんって
よく見ると結構な美人だね

彼女の笑顔に接する機会が増えたある日
部署内で父娘のように仲良くしてる
娘より年下の女子社員にそう話しかけると…

え〜っ!
○○(役職名)気づかなかったんですか?
いままでずっと?

だってメガネかけてるから…笑

メガネかけててもすぐにわかりますよ!
すっごい美人だってことくらい…笑

そう女子社員に笑われて
あらためてバイトのお姉さんを観察すると
確かに美人だしスタイルもスレンダー
そして脂の乗り切った30代後半…

ということは
絵に描いたようなエロジジイの
どストライクなタイプ?

そんな美人の彼女が
ある日のお昼休みに
部屋を出た僕を追いかけて呼び止めた

直に相談したいことがあったらしく
直属上司のリーダーを通り越して
僕に相談することって何?と思いながら
話を聞いてみると…

何でも
期間途中だけどバイトを辞めたいと
できれば週明けにでも…

予想もしなかった彼女の言葉を耳にして
家庭の事情なのかと思いつつ尋ねたが…

どうやら
勤務時間中に与えられる仕事が殆どなくて
出社してから帰るまで耐えられないらしく
何もしないで毎日8時間を過ごすのが
まるで地獄だと…

おそらく
思い詰めた上で誰にも相談できず
発作的に僕を頼ってきたのかもしれない

ただ幹部だからといって
バイト社員まで掌握できてるはずもなく…

彼女の性格はもちろん
仕事への対応ぶりなど
詳しく知ってるわけでもないし…

引き止めればいいのか
承諾すればいいのか
どんな返事を彼女が待ってるのかわからず
迷った挙句…

○○さんにいま辞められると僕が困るなぁ
美人の笑顔を見れなくなって
生きがいの一つがなくなっちゃうなぁ…

自分でも思いがけない言葉が
僕の口から出ていた

本来なら話を詳しく聞いた上で
幹部らしく適切な対応をすべきなのに…

咄嗟に僕の口から出てきた言葉は
エロジジイのチャラいホンネ?
しかも彼女のことなどお構いなしの
まさに独りよがりの…

本当なんですか?

本当だよ
○○さんのこと好きだから
辞められると僕が困るんだよなぁ〜
会えなくなるから…

そうなんですか?

だから考え直してよ…
せめてもう1ヶ月くらい
我慢して様子を見てみてよ
僕のためにも…

何の説得力もないいい加減な言葉で
自分でも碌でもない引き止め方だと…

ただ…
そんな僕のいい加減な言葉を聞いた途端
彼女の表情が変わって…

わかりました
頑張ってみます

僕の「好き」という言葉の意味
彼女はどう受け取ったんだろう?
そんな言葉で
辞めたい思いを簡単に考え直すなんて…

まさか恋愛感情みたいな?
彼女にはダンナも子供もいるんだぜ?

結局
彼女は翌週からも出社し続けて
辞めることはなく…

部署のリーダーには
彼女から相談があったことは伏せたまま…

バイトの○○さん
いつも何にもしないで
たまに居眠りとかしてるんじゃない?
業務多忙だっていうから募集して
それなりの給料払ってるんだから
ちゃんと働いてもらわないとダメだろ?

そう何気なく伝えると
リーダーからサブリーダーに伝わったのか
彼女が仕事をしている姿
少しずつ見かけるようになった

間もなくして
僕のケータイにお礼のショートメール
それをキッカケにいつしかLINEに変わって
何度かやり取りをする間柄に…

ただ
仕事の話はもちろん全然しないで
他愛ない世間話や僕のマラソン談など…

ある時
マラソン大会終了直後の喜んでいる姿を
メンバーに写メで撮って貰って送信すると…

いつもの○○さんとは違って
会社では見れない素直な笑顔ですね
そんな○○さんに惹かれます
素敵です

返ってきた彼女の返信に
隠れていたエロジジイの本心?が揺れた

惹かれます?
素敵です?
って…


その時から僕と彼女は
急速に接近することになって…


( to be continued … )