道しるべの向こう

ありふれた人生 
もう何も考えまい 
君が欲しかったものも 
僕が欲しかったものも 
生きていくことの愚かささえも…

あと2年…

2020-07-28 21:29:00 | 日記

赤いシャツ着て
どこに行くの?


仕事に出かけるママと別れて
ついさっきまで
泣きやまなかった初孫くん
着替えた僕を見て…


こども園だよ
○○くんと一緒に…




こんな格好で
こども園へ行く?



やがて
月忌参りの菩提寺の住職が訪れると
仏間で殊勝にも僕の隣で正座して
お経の間ジッと
数珠をもってお参りの真似事…

何もわからず
手を合わせる姿は
微笑ましくもあるけど
なんだか切なく感じて…

初孫くん…
いまキミは何を思って
僕の隣で手を合わせているのか…


そんな2歳児の姿を横目で見ながら
ふと感じるのは
虚しさのような
無常のような…

自分でもよくわからない
ジジイの煩悩?というか…

この先なにをしたいのか
どう生きていきたいのか
65年も生きてきて…

何のために生きるのだろう…

オヤジが亡くなった歳まで
あと2年になっちまった…

あと2年…

エピソードlast…そんな日々

2020-07-25 23:28:00 | 想い出

♪…

ジュースを飲み干すと
あの娘は笑った

目深にかぶった麦わら帽子の上を
透明な風が走ってた

いつのことだったか
ずいぶんと昔の出逢い

それでも
心の片隅で

いつも静かに
正座して…





波が寄せてくると
あの娘は笑った

小さくなった波頭を
一つ二つ飛び越えて

夏の終わりの午後
忘れてしまったひとコマ

それでも
あの日の夕焼けは

僕の肩に
降りかかる…





何を求めて
いたのだろう

いつも遠く
見つめて

僕には見えない明日を
彷徨っていたのかもしれない

きっとまたいつか
逢える

きっとまたいつか
逢える

受話器の向こうであの子の声が
微かに震えて遠くなる…

♪…






もう
40年以上も前に作った
オリジナルの歌

なのにまだ
歌詞もメロディも覚えてるなんて…

幾つになっても
センチメンタルな
愚かなジジイらしい…








遠いあの日…

結婚式を
目の前の1ヶ月後に控えてるのに
かかってきたラブコール

どこで調べたのか
わかるはずもない
遠く離れた僕の住むコーポという名ばかりの
アパートの共同電話のコールオン

思ってもみなくて…

アパートの住人の誰かに
○○さん電話ですよ〜と呼ばれて
急いで駆け込み
受話器を耳に当てると…


逢いたい…


なぜだか
涙が出るほどの懐かしい声
耳にすることに…

22歳になった秋
4年ぶりに
そんな声を聞くことになるなんて…




彼女にとって
それほどまでに
僕は大切な存在だったのか?

そんなことすらつゆ知らず
遊び呆けていた時間
虚しすぎた学生時代

だから?
彼女の声を聞いて
僕の想いも揺れ…


すぐに帰っていた
遠く離れた郷里
彼女に逢うため…

約束の喫茶店で
うつむいた彼女が待っていた

いまでもハッキリ覚えてる





それから
波乱万丈の2週間

語ることが出来ないほど
嵐が通り過ぎたような…

そんな2週間…

親兄弟家族をはじめ
たくさんの人たちに
迷惑をかけながら…



結局
僕たちの駆け落ちの計画は
あえなく失敗に終わったと…

稚拙すぎた
何の力もなかった…



そして2週間後
彼女は予定どおり結婚式を挙げ
遠くの地へ嫁いで行った

僕の知らない
誰かの元へ…


絶望に打ちひしがれた僕は
どん底から這い上がろうと
薬を飲み続ける日々に…






あれからやがて
40年以上の月日が経ち…

紅顔の美少年だった僕は
すっかりジジイになっちまった

透き通るような美少女の彼女も
とっくにババアになってるだろうか?

もう一度逢いたくもあり
逢うのは怖すぎる想い…



右往左往してた40年以上も前の僕は
みっともなかったかもしれないけど…

昔を忘れられない今のジジイの方が
よっぽどみっともないのかもしれない



そんな日々…

勘違いの…






若い頃は
みんな弾けてるさ…

だから
逢わないことにするさ…

ジッと手を見る…

2020-07-25 16:15:00 | 日記

雨の合間を縫って
走り始めようかと
迷ってた土曜の朝

アプリの雨雲レーダーには
少し雨雲がかかっていたが
まだから空を見上げると
まだ落ちて来る気配はなく…

あと1時間くらいは
なんとか持ち堪えるだろうと
勝手に都合の良いように解釈して…

痛み止めを飲み込み
ストレッチもなしに
濡れても構わない履き古した
旧いシューズでスタート…



それほど気温は高くないものの
まだ梅雨は明けてないから
ムシムシする湿気のせいで
すぐに汗が流れそうな予感…

そんないつものコース
すでに汗が流れ始めた5キロ手前で
久しぶりにすれ違ったのは
例の土曜日の男

3週間ぶり?
になるかも…

コッチは
小雨でも毎土曜走ってたのに…

まぁ
どこの誰かも知らない彼とすれ違いたくて
走ってたわけじゃないけど…

でも
見覚えのある速いペースのフォーム
目にするだけでなぜかホッとして…

今日は赤シャツじゃなくて
青いノースリーブにいつものサングラス

細身の身体は
相変わらず軽く弾むように…

その姿を見るだけで
遅い素人ランナーのジジイも
自然と背中が真っ直ぐに伸びて
胸を張りヒジが後ろに引けたフォームに…

(単純なジジイだ…)





次にすれ違ったのは
例の土曜日のカップル
顔見知りの…

先週に引き続き…

おはようと声をかけながら
お互い和やかな笑顔で…

そして
ホッとする…

それ以外にも
何度か見かけるランナーたちとすれ違うのは
土曜日だからこそか…









気がつけば
7月最後の土曜日

次の土曜日はもう8月…
梅雨は明けてるだろうか?



走ってるだけの
単調な暮らしの繰り返し

だからこそ
時の流れは早く…

来年の誕生日には
ゾロ目の年齢を迎え
母親になった抱き合う子の
ちょうど倍になっちまう…



というのに…



走っても
走っても…

僕の道しるべは現れない…




ジッと手を見る…

わかったところで…

2020-07-21 16:55:00 | 日記

ムシムシとした暑さで
何度か目覚めた夜中が
そのまま朝になったような1日の始まり

初孫くんを
汗だくになってこども園へ送ってから
重い身体を引きずるように
ルーティンの7キロジョグを…

足首や膝が軋んで悲鳴を上げる中
今日もまたポンコツボディに
ムチ打って走ることに…

断続的に長く続いてる足首や膝の痛みに
思わずよろけるシーンも何度かあったが
コケずに最後まで走れたことが
まるで奇跡のようにも思えるが…

いつもよりも大変な思いをしつつ
走りなれてるはずのアップダウンの7キロ
何とかゴールできたと胸を撫で下ろして
ランニングアプリを覗いてみると…





歩くのと変わらないジョグだと思ってたけど
思ったよりタイムの方はよくて
キロ6分をギリで切れてたみたいな…

(道理で明日しんどかったはずだ…)
(遅い割には息が切れてた感じで…)

(というより足首と膝がまたもや…)










ルーティンありがとうアップダウンのコース
途中で必ずすれ違うジイさんがいる
大きな犬を引き連れた70歳代くらいの…

(というより引きずられて?)

時折植樹帯のある狭い歩道
幅3メートルの中ですれ違うのだけど…

今日もまた…

何食わない顔ですれ違うも
内心はその大きな犬にビクビクしながら…

もしその大きな犬が
何かの拍子で
僕に飛びかかってでも来ようものなら
ジイさんが制止できるはずもなく…

息を切らして走る僕にも
抗う余力はなく…


おそらく食事だって
飼い主のジイさんよりはたくさん食べてる?
だからチカラはあるだろうし…

でも幸いにも
僕とすれ違うときは
必ず歩道の端に寄って止まって
僕が走りすぎるのを2人して?
ジッと待っててくれて…

今のところ
そんな感じで
なんのトラブルもないけど…

走ってると犬は繋がれてても
大概は駆け寄ってくるのがパターン…

特に
小さい洋犬は必ずと言っていいほど…


いずれにせよ
いつもすれ違う2人組?
大きな犬を散歩に連れてるジイさんなのか
犬に連れられてジイさんが散歩してるのか
よくわからない風景…

(どっちだっていいか?)



僕自身だって…

生きるために走ってるのか?
走るために生きているのか?
よくわからない日々…


まぁ…
わかったところで…

はっきりしない方がいいこと
世の中にはたくさんあるさ…

土曜日のジジイランナー…

2020-07-18 22:46:00 | 日記

近づいてくるあの赤いウェアは…

例の土曜日の男だと思った
いつも赤っぽい色の
Tシャツかノースリーブだから…

ここんとこ
土曜日は2週続けて雨のため
すれ違うことはなくて

久しぶりになるなと思いつつ
疲れて崩れ始めてきた
自分のフォームを立て直した

背筋をピンと伸ばして
肘を後ろに引いて…


ところが
だんだん近づくにつれ
一人じゃなくて二人のランナーだと判明

赤いTシャツの後ろには
白いTシャツのランナー

コースの向こうから近づいてきたのは
例の土曜日の男ではなかった

土曜日の男ならぬ
土曜日のカップル?

いつも土曜日にすれ違う
顔見知りのカップルランナー
アラフィフ夫婦の…

2人とも細く痩せた
典型的なランナー体型
アラフィフには見えないくらいの…


それにしても
バケツをひっくり返したような
朝方の雨が上がるやいなや
すぐに走り出してるなんて…

このジジイもジジイだけど
彼らもまた何かに憑かれた
変態市民ランナーの類いか…

いや
彼らは若い頃から走ってたはず…

なのに
もともとアスリートでもなく
いい歳をしてしょっちゅう走ってる僕こそ
変なジジイに思われてるのだろうか?

いや
自分たちと同じ穴のムジナだと
このジジイのことを思ってるに違いない

(まぁ走るスピードは全然違うけど…)


彼らを土曜日の変態市民ランナーだと
僕が称したとして…

彼らも僕のことを
土曜日の変態ジジイランナーだと
称してるかもしれない

土曜日の変態ジジイランナー…

か…

まぁ…
変態も
ジジイも
ランナーも
いずれも当たってるといえば当たってる?

間違いないw









感動のオマケ



午後から
YouTubeのライブ配信で観続けた
ホクレンDC千歳大会

いい歳をして
興奮し続けた
4時間あまり…

女子3.000Bのノッケから
またもやヒイキの蘭ちゃんの活躍!

800や1.500だけじゃなく
3.000にも手(脚?)を伸ばし…



それにしても
折れてしまいそうな細いウェストで
どうしてあんなに速く走れるんだろう…?

素人ランナーのジジイには
到底わかるはずもないか?

わからなくてもいいさ

わからない方がいいさ