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「あきない世傳金と銀」(10)高田郁

2021年02月15日 06時58分59秒 | 読書(歴史/時代)

「あきない世傳金と銀」(10)高田郁

シリーズ10巻目。
6巻目の途中から、舞台が江戸だが、
本作では、菊栄が大阪から合流する。
これで役者がそろった。

「みをつくし」でも、ヒロインとあさひ太夫(野江)との友情が描かれた。
本作でも、今後、2人の連携が見られると期待している。

P139
土間を駈けて、菊栄はお梅を呼ぶ。
「買うてきましたで。買うてきました」
「何をだす? 菊栄さま、何を買うてきはったんだすか?」
(お梅は『おこし』かと思うが、菊栄は、とんでもないものを買ってくる)

P148
神無月、二十日。
京坂では「誓文払い」と言って、商人が方便としてついた嘘を許してもらう日だが、江戸では「恵比須講」。各商家で恵比寿さまを祭り、親類縁者を招いて盛大な祝宴を開くのが習いであった。

【ネット上の紹介】
呉服太物商でありながら、呉服仲間を追われ、呉服商いを断念することになった五鈴屋江戸本店。だが、主人公幸や奉公人たちは、新たな盛運の芽生えを信じ、職人たちと知恵を寄せ合って、これまでにない浴衣地の開発に挑む。男女の違いを越え、身分を越えて、江戸の街に木綿の橋を架けたい──そんな切なる願いを胸に、試行錯誤を続け、懸命に精進を重ねていく。両国の川開きの日に狙いを定め、勝負に打って出るのだが……。果たして最大の危機は最高の好機になり得るのか。五鈴屋の快進撃に胸躍る、シリーズ第十弾!!
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