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「ハーバードで喝采された日本の「強み」」山口真由

2017年06月09日 21時37分31秒 | 読書(海外事情)


「ハーバードで喝采された日本の「強み」」山口真由

交渉や面接で重要な事
P36
「決して嘘をついてはいけない。加えて、情報を隠さないこと、誠実であること――この二つが大事だ。(中略)自分という人間に、決して嘘をつくな」

P42-45
「バッド・コップ」「グッド・コップ」…これは実践で役に立つ。
でも、これって日本の警察で実践済み?

アメリカの男女平等について
P49
「アメリカは、先進国のなかで唯一、産休中に給与が保証されない」

TOEFLはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティング各30点満点、合計120点満点。有名ロースクールの場合105点。ハーバードでは、足切りで各25点以上必要。
P83
英語が苦手だった私は、20回以上TOEFLを受け続けた。それでも最終的な点数は、リーディング29点、リスニング30点、ライティング27点、スピーキング18点の合計104点。(中略)スピーキングの点数がこれほど低い人は聞いたことがないとのこと。(う~ん、充分優秀、と思うけど)

日本人と韓国人の違い
P95
仲が良くなったときの距離の取り方とのこと。この人が好きだと思うと、韓国人はぐっと距離を縮めるが、そこで何らかの行き違いがあると、「裏切り」と感じて、「好き」が一気に「嫌い」に変わる傾向があるという。きっかけがちょっとした誤解であっても、いったん感情的対立が起こると、元の関係に戻るのは難しい。

香港から来た美少女・シャロンとの会話
P110
「私、自分が自分じゃなくなっちゃった気がする。日本にいたときには、何をしているときも自信があった。人を気遣う余裕もあった。でも、アメリカに来てそういうのが全部なくなっちゃった」
(中略)
「真由、だいじょうぶよ。あなたと話すの楽しいもの」
 その瞬間に、目の前が明るくなり、ねじけていた気持ちがすっと解けた。

ストーリーテリングについて
P136
「ストーリーテリング」とは、口伝えに伝承されてきた物語を指すが、そこから転じて、難しいロジックで相手を説得するのではなくて、印象的なストーリーで相手に訴えかける手法も指すようになった。

144
「それを使ううえでどんな素晴らしい生活が送れるのか」といったストーリーを、スティーブ・ジョブズ本人がプレゼンした。アップルが多くの「信者」を生み出してきたのは、まさにこういった魅力的なストーリーゆえといえる。

P219
ハーバード・ロースクールで、私はありのままの自分を肯定することを学んだ。
英語も話せない。日本での経歴も肩書きも通じない。そんな私をクラスメイトたちはそのまま受け入れてくれた。

【感想】
想定以上のおもしろさ。
以前にも、この著者の作品を読んだことがあるが、こちらの方がずっと面白い。(→「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。」山口真由

【ネット上の紹介】
東大首席元財務官僚が学んだ、ハーバード白熱教室の実態!トランプ大統領を生んだアメリカという国の二極対立思考法や、ハーバード流交渉術、LGBT問題、人種問題など、アメリカそしてこれからの日米関係を理解するための必読の書。
第1章 私を白熱させたハーバードの授業
第2章 ハーバードで受けた洗礼
第3章 トランプ大統領を誕生させたアメリカ社会の二極対立
第4章 ハーバードで喝采された日本の「強み」

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