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「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」米原万里

2024年08月02日 07時38分34秒 | 読書(海外事情)
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」米原万里

何度目かの読み返し。

P26
いわばレーニンゆかりの聖地巡礼という趣の映画。講堂の暗闇の中で、隣に座るリツァがつぶやいた。
「マリ、レーニンって、ずいぶんいい暮らしをしていたのね」

P132
「ロシア、東欧に移住して帰化したユダヤ系の人々の苗字は、ほとんどがドイツ語起源ですね」

P155
驚いたのは、イディッシュ語が聞きまごうほどにドイツ語にソックリだったことだ。ユダヤ人のもともとの母語であるヘブライ語はアラブ語と親戚語で、両方の言語を知らない者が耳で聞き分けることが不可能なほど似ている。(中略)中世期、ユダヤ人をもっとも受け容れたのがドイツ社会だったという事実を今更ながら実感した。

【参考図書】
「姉・米原万里」井上ユリ
妹のユリさんが書いている。
こちらも流れで読んだ。

【ネット上の紹介】
1960年、小学校4年生のマリは、プラハのソビエト学校にいた。男の見極め方やセックスのことを教えてくれるのは、ギリシャ人のリッツァ。ルーマニア人のアーニャは、どうしようもない嘘つきのまま皆に愛されていて、クラス1の優等生はユーゴスラビア人のヤスミンカだ。30年後、激動する東欧で音信の途絶えた彼女たちと、ようやく再会を果たしたマリが遭遇した真実とは―。
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