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「徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか」稲垣栄洋

2023年02月05日 07時33分35秒 | 読書(科学)


「徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか」稲垣栄洋

戦国武将を植物から読み解く。
この視点の作品は初めて。
とても興味深くおもしろい。

P27
上方からくるものは「下りもの」と言われ重宝された。一方、関東で作られた品質の悪いものは「下らないもの」と評された。現代でもつまらないものを「くだらない」というのは、この言葉に由来する。

P36
1石は、1人が1年間に食べるだけの量を基準として定められた。すると、100万石というのは、100万人が1年間に食べるだけの量の米がとれる、ということになる。
1石の10分の1が1斗、1斗の10分の1が1升、そして1升の10分の1が1合となる。さらに1合の10分の1が1勺である。

P112
秀吉の側室の淀君は日本で初めてタバコを吸った女性として知られ、1日中タバコを手放すことがないほどの愛煙家だったという。

【ネット上の紹介】
★日本人の植物常識はすごい! ●加藤清正が築城した熊本城は食べられる城だった! ●なぜ戦国武士は草食系の食事で戦い続けられたのか ●植物の知識で暗躍した甲賀忍者 ●世界最大のリサイクル都市、江戸はどうやって作られた ●大名がやっかいな雑草を家紋にした理由 ●なぜ関ヶ原の戦いで家康は生米を食べるなと指示したのか などなど、戦国の世から江戸時代における植物と武士の知られざる関係を描く これまでにない驚きの日本史!
第1章 徳川家康はなぜ江戸を都に選んだのか―家康が築いた植物都市(家康が江戸を選んだ理由
湿地帯を開発すれば広大な農地が確保できる
江戸の地名と植物の深い関係 ほか)
第2章 完全リサイクルの循環型社会ができるまで―大名が投資したイネという植物(織田信長の兵農分離革命
田んぼが作った単位
武将は面積の単位も田んぼを基準にした ほか)
第3章 お城にはなぜ松が植えられているのか―植物を戦いに利用した戦国武将(松の木は軍事用の植物
黒田長政が非常食のワラビを隠した方法
加藤清正が築城した熊本城は食べられる城だった ほか)
第4章 三河武士の強さは味噌にあり―地域の食を支える植物(徳川家康家臣団、強さの秘密
家康が愛した八丁味噌の由来
戦国日本を席巻した赤味噌武将たち ほか)
第5章 織田信長はトウモロコシが好き―戦国武将を魅了した南蛮渡来の植物(信長が好んだ赤こんにゃく
信長が愛した意外な花
玉蜀黍の漢字の意味 ほか)
第6章 門外不出だったワサビ栽培―家康に愛され名物となった植物(家康と信玄の抗争から生まれた門松
薬草マニアだった家康
家康が駿府の鬼門封じに植えた果物 ほか)
第7章 花は桜木、人は武士―武士が愛した植物、サクラの真実(日本人はなぜサクラに惹かれるのか
お花見の始まり
サクラよりもウメが愛されていた ほか)
第8章 ヨーロッパ人を驚かせた園芸大国―植物を愛する園芸家となった武士たち(武士が築いた園芸国家
戦国武将が愛したチャ
茶器の高騰を利用した織田信長 あほか)
第9章 徳川家の家紋はなぜ三つ葉葵なのか―武将が愛した植物の家紋(三つ葉葵のモチーフになった地味な植物
フタバアオイは不思議だ
葵の紋はもともと京都賀茂神社の神紋 ほか)

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