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「歌川広重東海道五拾三次 保永堂版」歌川広重/佐々木守俊/解説

2018年03月23日 20時23分28秒 | 読書(エッセイ&コラム)


「歌川広重東海道五拾三次 保永堂版」歌川広重/佐々木守俊/解説

「東海道五拾三次」を解説した作品。

右は比丘尼の二人連れです。そもそも比丘尼とは女性の僧侶をいいますが、熊野信仰を広めるために諸国を巡った熊野比丘尼のように、絵解きをしたり歌を歌う者が現れ、芸人としての性格を強めてゆきました。柄杓を持つのは、布施を受け取るためです。

瞽女は豪雪地帯の職業というイメージがあり、特に新潟県では現代もその伝統が受け継がれていますが、江戸時代には全国で活躍していました。諸藩は福祉政策の一環として瞽女を保護し、領内を巡歴させました。瞽女は二、三人で連れ立って歩くのが普通で、広重も三人の瞽女が寄り添って歩くさまを描いています。

【ネット上の紹介】
揃い55図全点の見どころを、原寸を超えるスーパー・クローズアップで紹介する広重の「東海道五拾三次」初めての試み。
日本橋 朝之景―なぜ日本橋は正面を向いているのか?
品川 日之出―大名行列に土下座しなくて大丈夫?
川崎 六郷渡舟―視線をみちびく構図の仕掛けとは?
神奈川 台之景―自然と人物、ほかにどんな対比が?
保土ヶ谷 新町橋―橋の向こうの旅人たちが意味するものは?
戸塚 元町別道―なぜ、ここに「こめや」の看板が?
藤沢 遊行寺―鳥居は何を物語るのか?
平塚 縄手道―主役は行き交う旅人か、それとも?
大礒 虎ヶ雨―その日、大磯はなぜ雨だったのか?
小田原 酒匂川―広重の観察眼の冴えはどこに?〔ほか〕

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