「わたしが外人だったころ」鶴見俊輔/文 佐々木マキ/絵
鶴見俊輔さんが学生の時に太平洋戦争が始まる。
当時、ハーバード大学に留学中。
P10
ある夕方、わたしが下宿していた屋根うら部屋に、3人の刑事が入ってきて、わたしを警察本部へつれてゆきました。
(正確には連邦警察FBI本部、である)
鶴見俊輔さんは、獄中で卒業論文を書き上げる。
そして、交換船で日本に帰る決心をする。
P21
わたしは、アメリカの政府に命令されて、交換船にのったのではありません。
「日本とのあいだに交換船が出るが、それに乗りますか?のりませんか?」
と、ひとり、ひとり、役人の前によびだされて、たずねられたのです。
日本が戦争に負ける時、負ける国にいたいという思いが、つよくわたしの心の中にうごきました。
P38
わたしは、アメリカにいた時、外人でした。戦争中の日本にもどると、日本人を外人と感じて毎日すごしました。それでは、日本人のなかで外人として生きていたことになります。今は、わたしは外人ではないのか。
【ネット上の紹介】
戦時中アメリカで過ごした日々を振り返り、「きみも、わたしも。ほんとは外人じゃないか?」と問いかける。
ブックマーク
- rapunzel
- 当ブログのホームページ
カレンダー
最新記事
カテゴリー
- 読書(小説/日本)(578)
- 読書(小説/海外)(23)
- 読書(絵画)(17)
- 読書(怪談/奇譚)(5)
- 読書(歴史/時代)(227)
- 読書(ノンフィクション)(84)
- 読書(古典)(9)
- 読書(マンガ/アニメ)(360)
- 読書(旅・紀行)(7)
- 読書(エッセイ&コラム)(170)
- 読書(英・米)(24)
- 読書(沖縄・八重山)(16)
- 読書(韓国)(10)
- 読書(台湾/中国)(47)
- 読書(山関係)(119)
- 読書(海外事情)(32)
- 読書(英語)(30)
- 読書(現代事情)(31)
- 読書(介護/終活)(39)
- 読書(家族)(12)
- 読書(昭和史/平成史)(106)
- 読書(戦争/引き揚げ/ 抑留)(18)
- 読書(幕末/明治)(5)
- 読書(犯罪)(10)
- 読書(風俗/社会/貧困)(21)
- 読書(心理)(2)
- 読書(宗教)(31)
- 読書(経済)(7)
- 読書(科学)(17)
- 読書(絵本)(15)
- 読書(写真エッセイ)(35)
- 読書(対談/鼎談)(14)
- 読書(伝記/自伝/評伝)(29)
- 読書(ベスト)(30)
- クライミング(寄稿文)(4)
- クライミングギア&登山装備(49)
- クライミング(広報)(46)
- ジム練習(71)
- クライミング(コンペ、国体)(30)
- クライミング(海外)(41)
- クライミング(国内)(2)
- クライミング(一般)(111)
- 登山&アウトドア(関西)(293)
- シンガポール2024(5)
- 台湾2023/12(7)
- 香港2024(11)
- 台湾2019/2020(11)
- 西表/沖縄2023(5)
- 石垣島2021(6)
- 屋久島2020(6)
- 長崎2023(6)
- 開聞&霧島2020(6)
- 徳島・淡路(1)
- 北陸(白山)(1)
- 釧路&知床2021(6)
- 鳥海/大朝日/出羽三山2020(4)
- 北アルプス(穂高・槍・蝶)(24)
- 北アルプス(白馬・後立山)(20)
- 北アルプス(立山・剱)(6)
- 映画(一般)(31)
- 音楽(12)
- 写真(10)
- 映画(山関係)(3)
- TV/ドラマ(81)
- お出かけ(92)
- 身辺雑記(267)
- お婆さんの話(5)