運転拠点が旧入江駅に移転した後の新興三地区は、駅員配置も無くなり、内外輸送と日本石油精製の専用線扱いのみ細々と残る寂しい駅となってしまいました。日本石油精製も程なく廃止され、末期は事実上、内外輸送の専用線に成り果て、それも新専貨消滅を前に役目を終え姿を消しました。今では緑道に整備され、辛うじて近くのバス停の名に面影を残すのみだそうで。
往年はアジア石油からのOT43系や、日東化学の化成品タンク車で賑わったヤードも、末期には内外輸送の遊休タンク車置き場になっていました。時々珍しい形式が置いてある時もあり、朝方なら光線も綺麗で、人通りもほとんどなく、貨車をゆっくり観察出来る貴重なポイントでした。当時はありふれた形式で適当に撮ってお終いにしていたタキ3500も、今思えばもっと良く観察しておくべきでした。内外輸送横浜支店のフェンスの向うに撮りたい珍しい形式がいて、悔しい思いをした事も遠い思い出…
(1995年10月1日 新興駅三地区)