前は綺麗な貨車を紹介したので、今度は汚い?もといウェザリングのきつい貨車を。貨車の汚れ方のパターンは色々ありますが、大きく分けると、(1)積荷由来の汚れ (2)運用区間に由来する汚れ、となります。セメントやカーバイトホッパ車等の白い汚れは(1)の代表例ですね。(2)は運用区間に勾配線区が多いと、鋳鉄制輪子の削れた鉄粉で真っ茶色になっていたりします(蒸機時代は更に煤煙で黒っぽい汚れも加わります)ちょっと変わった例だと、セメント工場にC重油を運ぶ石油タンク車などは、石灰で真っ白になっていました。汚れ方を観察していると色々と気付くことがあり興味が尽きません。
で、写真の車、タム279の積荷は二硫化炭素、非常に引火性や毒性が強いかなり物騒な?物質なので、もし漏れたり溢れたりしたら大変、ト言うことで積荷由来の汚れは無視しても良いと思います。全体的に真っ茶色なのは、勾配線区での鉄粉汚れと思われますが、瀬野八や宗太郎を越える貨車はこんな感じに汚れている例が多いのに、上越国境越えは勾配線区なのに、それ程汚れが目立つ訳では無いように思いますが果たして何故・・・