武谷敏子の自分史ノート

埼玉県比企郡嵐山町女性史アーカイブ

「比企郡市婦人会幹部研修会」に参加して 澤田 1991年

2010-08-09 20:55:00 | 『しらうめ』12号(1991)

 昨年九月、婦人会館において幹部研修会が行われました。テーマは『環境問題と婦人会活動』で、午前は東洋大学助教授の杉浦公昭先生による講演、午後は分科会でした。
 講演の内容をまとめて伝えさせていただきます。

一、オゾン層が壊れる
 オゾン層は地上から十八キロから三十八キロの所にあり太陽からの強い紫外線が直接地上に届くのを遮ってくれています。地上で使われたフロンガスは上昇してオゾン層に達し、そこで紫外線を浴びた時、分解して塩素を出し、この塩素原子がオゾン層を破壊していきます。そのため強い紫外線は直接地上に達してしまうことになり、その結果皮膚ガンや白内障にかかりやすくなるそうです。私達がよく使うヘアスプレー等にフロンガスが入っているそうです。

二、酸性雨
 杉が上部から枯れてきています。北上してくる汚れた大気と工業地帯から北西方向に流れてくる汚れた大気が雨の中に溶け込むと、「酸性雨」になり自然や人体に影響を及ぼすのだそうです。

三、温暖化
 私達は石油、石炭を燃やしてエネルギーとして利用してきました。こうして発生するのが炭酸ガスですが、そのものは人体へ影響するものではありません。太陽光線の輻射を炭酸ガスは吸収して熱をもってしまいます。それが次第に地球を覆っていくことで温暖化と言われる現象を起こしてしまいます。

四、川の汚染
 入間川でサケが見つかりました。放流して三年目のサケだそうです。体にはヘドロがまとわりついて真っ黒でした。サケが戻ったとはいえ、サケの体の数ヶ所に黒いシミが付着しヘドロで汚れていたことなどから、川の水はまだ汚れています。

 杉浦先生の話を聞き、私達一人一人が毎日の生活を見直さなければいけないのではないかとつくづく考えさせられました。(本部=澤田記)

   菅谷婦人会『しらうめ』第12号 1991年4月


最新の画像もっと見る

コメントを投稿