電球タイムメモリー

実家の洗面台に設置されている電球が切れました。

私が生まれた時に購入した家にそのまま付いていたものなので、30年以上も我が家の洗面台を照らし続けていたことになります。

親に怒られて泣いた日も、受験に合格をした日も、楽しい日も悲しい日も毎日変わらず明るく電球は付いていたのです。

いい話じゃないですか……。電球に記憶があるのなら、それは我が家のタイムメモリーですよ。私、こういった話好きなんですよね。図書館で一度も借りられたことのない難しい本とか。そういう本は図書館が出来た日から一回も外の空気に触れていないんですよ。当時の空気をそのまま全体に含んでひっそりと眠っているんですわ。浪漫だわぁー。

で、さっき換えの電球を買ってきて付け直したのですが、この電球もまた30年くらいは保つのかしら。だとしたら次は私が還暦を迎える時くらいか。それとも次に付け替えるのは、私以外の誰かかもしれない。浪漫やわぁ。