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☆ ゴミ拾いの輪が世界に広まっている

2018-07-01 11:34:41 | 日記
「ぶらり車イス紀行」   その906
   ☆ ゴミ拾いの輪が世界に広まっている

 2018年6月29日(日本時間未明)、サッカー・ワールドカップ
(W杯)ロシア大会1次リーグH組の日本代表は、1次リーグでコロン
ビア・セネガル・ポーランドとの3戦を戦い抜き、辛うじて2002年
の日韓大会、2010年の南アフリカ大会に続き、2大会ぶり3回目の
決勝トーナメント(T)進出を果たした。日本代表は、決勝(T)1回
戦で、1次リーグ3戦全勝のベルギーと対戦する。

 話題は、今回のW杯は波乱の展開が繰り広げられ、そんな中でも、意
外なことが話題になっている。それは、日本人サポーターのロシアW杯
サッカースタジアムでのゴミ拾いが世界から賞賛されている。これは、
今回に限ったことではない。日本人サポーターのゴミ拾いは、2014
年のブラジルW杯でも話題になっていた。

 それは、1次リーグ初戦のコロンビア戦の余韻が残るスタジアムで、
サムライブルーのユニフォームを着た日本人サポーターが、水色の大き
なビニール袋を片手にゴミ拾いをする不思議でもない普通の光景であっ
た。ところが、日本戦に敗れた黄色のユニフォームを着たコロンビア人
サポーターが同じように袋を持ち、ゴミ拾いを始めたのである。ところ
が、今大会では、コロンビアだけでなく、ウルグアイ、セネガルなどの
各国サポーターもゴミ拾いをしていると話題になっている。

 これが、他の国のサポーターの心を熱くし、また、何か心に響くもの
があり、日本人サポーターを見習って、ゴミ拾いを始めたのであろうと
思われる。この背景には、サポーターの暴動などの悪い面ばかりが注目
されていて、良い面が報道されにくいこともあったと思われる。

 日本人サポーターのゴミ拾いは、立派で見習うべき文化の一つであり、
それが、文化の壁を越え、世界で徐々に広まってきた。この動きが、今
後どこまで広がるか、注目する必要がありそうである。

 今回のロシアW杯で日本人サポーターが試合後にゴミ拾いをする姿を、
サッカー日本代表で守護神GKの川島永嗣に、公式会見の席でブラジル
のメディアは
「2014年、日本のファンがスタジアムをきれいにした。それにビッ
クリしました。今回は、他の国の人たちもやっている。ゴミ拾いが広が
っていることについてどう思うか?」
と質問すると、
「素晴らしいことだと思う。それが広がっていることが素晴らしい。少
しづつ広がり、いろんな国にそういう意識が出てくればいいですね。そ
の始まりに日本があって、日本人のメンタリティーが評価されるのは素
晴らしいことです」

と誇らしげに話す。

 でも、このことは、海外だけでの話であって、花見の後の公園、バー
ベキューの後の河原などは、ゴミの散らかし放題である。だから、ゴミ
処理に、頭を悩ませているのが現状である。ところが、日本人がゴミ拾
いをしているのは海外だけではなく、国内でもW杯の日本代表戦のたび
に大勢が集まる東京・渋谷のスクランブル交差点で、ごみを拾う人の姿
が目立ち始めた。これは、ごみの散乱やそれを片付ける動画が、SNS
で拡散されたのが影響しているとされる。このように、今回のロシアW
杯は、至る所で美談が生まれている。

 しかし、一方のサポーターは、
「ゴミ拾いについては、自分の娘も含め多くの人が共感している」
と言いつつも、
「サッカーファンの大多数は、応援が目的で、ゴミ拾いをしてまでもチ
ームをより大きく見せようとは考えていない。それに、ゴミ拾いの費用
はチケット代に含まれるべきもので、我々はゴミ拾いの真似をすること
はない。それをすると、現地の清掃員の仕事を奪うことになる」
と語り、あくまで否定的な見方を語る。
                       たかし  でした。