Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

Tilbury (Esoterica Tobacciana)

2005-10-15 | My tobacco reviews
 友人と小旅行を楽しんだ妻がくれたお土産は…全くノーチェック、今までに見たこともないタバコだった。思わずニンマリしてしまったのは言うまでもない(喜)

 いや、実はある程度のリクエストはしておいた。キーワードはVirginiaかLatakia。そしてpouchよりもTin。缶入りならば缶のデザインで選ぶも良し、なんてリクエストを…なんでもSeattleのダウンタウンは大きなタバコ屋が2ブロック毎にあるらしく、何軒も回ってくれたそうだ。その結果すっかり詳しくなってしまい、"いつでもご案内出来ますわよ"と豪語していた。

 最終的に選んでくれたのはEsoterica TobaccianaのTilburyというタバコ。名物市場・Public Market内にあるタバコ屋で店のオヤジとあぁでもないこうでもないとかなりの時間を割いてくれたらしい。メインに使われているヴァージニア葉は100年以上も前から使われている特別な製法で熟成している、とのこと。

 ちなみにお値段は2oz(約56g)でUS$17.99(消費税別)とそれほど安くない。どうやら最近値上げをしたらしく、値札の下にはもう一枚値札があった。値上げ前の価格はUS$10.99!暴動が起きそうな値上げ幅だ。もちろん、これがWashington州全体のものなのか、この店だけのことなのかは不明である。いや、それはさておき…
 
 缶を開けると酸っぱい香りが鼻を突く。タバコ葉の香りはそれに邪魔されてほとんど感じない。お世辞にも旨そうとは言えない香りだった。見た目は薄茶と濃い茶色の葉が半々と言ったところか…古い物なのか少々乾燥気味。包んであった紙は茶色に染まり、べったりと葉がついていた。正直言って喫煙意欲を削ぐ第一印象だった。それがいけなかったのか…酸味が強く、ピリッとスパイシーなところもあって嫌いではなかったが、最初のうちは"味気ないタバコ"だとしか感じられなかった。
 
 この分だとなかなか減らないな、最後まで吸えるかなと思ってたのだが、何度か吸ううちに突然旨く感じるようになった。加湿したのが良かったのかもしれない。なんだか吸う度に旨くなる気がしている。葉の香りは相変わらず強い酸味を感じるが、吸った時はそれほどでもなく、むしろこの酸味がタバコ本来の甘味を上手く引き出しているように思う。ルームノートも自然な甘い香り。強さは基本的にミディアムだが、最後の方はやや強め。アロマ系でもラタキア系でもないから、性格がわかりづらかったのかもしれない。
 
 自分自身がタバコ屋でこれを見つけたなら、きっと買わなかっただろう。しかし吸ってみれば結果は超大穴、妻に感謝である。