Smoke will be with me!

cigar, cigarette, pipe tobacco等、タバコと私の濃密な時間

American Spiritは朝青龍か?

2007-01-10 | cigarettes
 久しぶりにAmerican Spiritのレギュラーを吸った。
馴染みの銘柄だが、いつも吸っているのはRYO、手巻きであるため基本的にノンフィルター。フィルター付きは…数えて驚いたが、なんと10ヶ月ぶり。吸って思ったことは二つ。香りがcigarに似ているということと、軽いということだ。
 
 葉がどんなブレンドなのかはわからないが、しっかり熟成している香りがする。実はこの銘柄、意外とウケが悪い。旨いから吸ってみてよ、と誰かに会う度に薦めていた時期があるのだが、一発で旨いと言った人はこれまでまだ一人もいない。もしかしたらこの熟成臭のせいかもしれない。これがイイ香り、味なのだが…この辺りは嗜好品、好みは人それぞれである。いずれにせよ混ぜ物無しの100%タバコ葉は多くのcigarette smokerに受け入れられていないという事実はちょっと面白い。
 
 そしてこの銘柄の特徴はガツンという刺激が少ないことだ。
細かく言うと、吸い始めは軽め…味に物足りなさを感じるほど軽めで、短くなるにつれ重く、濃い味に変わってゆく。一番の違いは吸い終えた後かもしれない。吸った後、吸い終えたあとの満足感、その持続力が他のcigaretteとは明らかに違う。この点から見てもcigarとよく似ている。

  ニコチンやタールの数値を見れば一目瞭然だが、一般よりも高めだ。しかしその数値ほどに刺激がなく、アタリがじつに柔らかい。これにフィルターが付くわけだから味はよりマイルドになり、わかりづらくなる。とは言え、決して弱いわけではなく実はとても力強い。相撲の決まり手に例えるなら、突き押しで勝つのと寄り切りで勝つぐらいの違いがある。

 ここで言う強さとは決して刺激だけのことを言っているのではない。タバコ葉本来の持っている香りや味わいの強さ…葉力とでも言えばいいだろうか、それが違う。ガツンという尖った刺激、味ではなくずずずぅっと全体的に押されるように角が取れている。そしてそこには多くのフレーバーが隠されているのだ。

 本当に強い力士は突き押しなどしないものだ。
横綱になると腰が据わり、寄り切りで勝つ相撲が増えてくるという理論。数値が示す通り、いやそれ以上に重いcigaretteなのである。

 もちろんAmerican Spiritがここで言う横綱。あくまでも私の中では、という条件が付くが…しかしその一方で、横綱相撲ばかりでは飽きるのもまた事実。たまには豪快な張り手で相手を気絶させる小結なんていうのも見てみたいわけである。

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