白いテープのところに穴がある。
初級では使わないのでテープを貼っていた。
装飾音の基礎練習が終わってから、2回続けて中級6級の曲を課題とされたので、やっとの思いでついていった。先生にはそれが分かったのであろうか(当然分かったはず)、次の2回は1級格下げして5級の「清清玉湖水」と「月夜」が課題曲となった。格下げになったとしても私にとってはやっぱり難しい曲だ。
「清清玉湖水」はテキストの編者である李春華先生作曲の曲で、後半では題名に似合わず副管を使った大変激動的な旋律を含む。
「月夜」はその名にふさわしく、清らかな旋律から始まるが、やはり後半では副管を使った小刻みな旋律が効果的だ。
この程度の曲はたいてい副管を使った演奏部分がある。左小指で押さえていた副管の孔を開けっぱなしで吹くだけなので、副管を使うことそのものは難しくはない。むしろ押さえた状態で吹く方が難しいし、ふだんは副管は使わないので、初心者には副管の孔はテープでふさいで音が出ないようにしておくように勧めている。私自身も技術的にはやさしい曲ばかりをやってきたので、孔をテープでふさいだ状態でレッスンに入ったのだが、すぐにイン先生からテープをはずすように指示された。
副管を使用する場面ではテンポが速かったり、小刻みな音符の連続だったりするので、それを効果的に表現するのが難しい。
しかし、フルスの特徴である3本(実際は2本の場合が多い)の笛を同時に使って、吹くところはフルスならではの醍醐味だ。
私はまだ上手には吹けないけど、最後までなんとかつながるので、2曲とも合格として頂いた。