ただのおじさんの「フルス フルス フルス」    ………フルス(葫芦絲)は中国雲南省生まれのひょうたん笛です………

まろやかな音色のフルスに一目(耳)惚れした「ただのおじ」さんが日本でフルスを普及させようと一念発起。はてさて………。

ホテルで現物を見てもらった

2011年02月13日 | 中国、海外のフルス事情

 

王科さんは酔っぱらって研究します、と言ったが、
甥子君は真剣にやってみます、と言った。

シドまで出るフルスを見てもらうためにホテルの部屋まで来てもらった。
見本のフルスは天津製だ。実はシドまで出るフルスはもう一つ雲南のメーカーが作っているのだが、そちらより、この天津製の方が構造が簡単なので、こちらが参考になるかと思い、持ってきていたのだ。

王科さんと甥子君は見るなり、管の部分は竹では出来ないと言った。そのことは私はすでに知っていた。竹はレバーを取り付けたり、機械的な加工をしたりするときに割れるからだ。

私はフルスは竹の管が一番いいとは思っていない。むしろ音的には木製の方が好きだ。だから、全然問題はない。雲南のメーカーの製品はあとで日本から送ることにして、両方のいいところを取り入れて、王科さんの技術で日本人の厳しい耳にも耐える試作品を作ってもらいたいと、お願いした。王科さんは研究してみますと言ったが、何せ、かなり酔っぱらっていたので、どうか分からない。しかし、甥子君はしっかりと、やってみますと意欲を示した。フルスが国際楽器になるかどうかはこの若者にかかっているかもしれない。

今回の私の昆明訪問の一番大きな目的は信用できるフルスを作る工房を探すことと、日本での使用に耐えるフルスを開発する足がかりを作ることだったので、100点満点で目的を果たしたわけだ。お世話をして下さったちぃふいさんに感謝したい。



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2 コメント

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いえ、いえ... (ちーふい)
2011-02-13 11:13:47
うわぁ~、王さん、できあがってますねぇ...
その左横では、私もこんなんなんでしょうが...  でも、ちゃんと覚えていますよ。
翌朝聞いたとき、王さんもちゃんと話の内容をすべて覚えていましたし、「力を尽くす」ということ約束してくれていましたよ。
木製のフルスは、もちろん王さんのところのなんですが、私も持っています。
確かに竹のものの方が、音も持った感じも軽いのですが、木製の音も深みがあって何ともいい音ですよね。 私も好きです。
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ありがたい (ただのおじ)
2011-02-14 21:52:05
翌朝も覚えてもらっていたんですね。
よかったよかった。
実はいきなりシドの出るフルスをお願いしたのですが、その前にファの出るフルスを試作してもらいたいです。そのうちに、見本を送ろうと思います。
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