真ん中の主管はひょうたんの中に突っ込んである
リードのパーツとの間に隙間がある。 これが正しい。
フルスの音程はあまりよくない。いろいろ理由はあろうが、中国製ということもある。もう少し、慎重に作ってもらいたいものだが、今のところは仕方がない。
私は日本でフルスがもっと普及したら正しい音程の楽器を作ってもらうように要求することができるようになると思っている。
私の町大牟田の愛好会では通常合奏による慰問活動などをしている。その場合、お互いの音の高さが、合っていないと音が濁ってしまう。だから、チューナーで、それぞれのフルスの音の高さを調整する。
フルスの本管と、それにつながったリードが着いたパーツの間の隙間を調整する。全ての音は相対的に決まっているので私はその笛の基本音で調整することにしている。
チューナーで音を正しく合わせたときに、リードの着いたパーツと主管の部分の継ぎ目が少し隙間があるのが正しい状態のフルスである。なぜならば、音の高さは気温によっても吹く人の癖によっても少し変わるので、高くも低くも調整しなければならない。いっぱい差し込んだとき(隙間がないとき)チューナーの針がまだ低い方をさしていたら、それ以上高くできない。だから通常の状態で1~2ミリの隙間があった方がいいのだ。よくできたフルスはそのように作ってあるはずだ。購入に当たってはチューナーでそんなことを確かめていたのだが、その点については持ってきて頂いたフルスはどれも問題はなかった。
もっとも、低級品ではリードのついたパーツと本管が一体となっているので、もとより調整のしようはない。