車も来ない、適度の坂道、これが「さるく観光」の醍醐味
インゲン豆の隠元和尚はこのお寺の始祖だったと………
九州ではうろつき回ることを「さるく」または「さらく」などという。
だから、表題の「長崎の町をさるいた」は「長崎の町をうろつきまわった」という意味になる。
もっと言うなら、「の」という助詞を「ん」、「を」という助詞を「ば」という助詞を使うところが多い。そうすると「長崎ん町ばさるいた」となると九州弁そのものだ。
長崎は歴史にちなんだ名所がいたるところにある。大きく分けて、鎖国時代からの歴史的なものと原爆投下にかかわるものだが、それらを細分化するとまたいろいろなテーマに分類できる。
2006年に長崎市街全体を博覧会会場と見立てて「長崎さるく博」が行われた。
実際、長崎は入り江に出来た港町なので、土地が狭い。だから、まずは車で行くようなところではない。家々は山の上まで建てられ、車が入るところは少ない。だから、自家用車を持っている家は少ない。さらに坂道が多いので自転車すらほとんど見かけない。そのかわり、市内電車が充実しているので、長崎観光は市内電車に乗ってあるところまで行き、あとは「さるく」に限る。
長崎市市役所には「さるく観光課」という部署があり、「さるく観光」を奨励する事業を展開している。ざっと見たところ、38コースもコースが設定してあり、インターネットでも案内地図をダウンロードできるようになっている。
私たちは、そのうちの寺町界隈に行き、「さるく観光」をした。
興福寺は多数の中国人が長崎に来たときに、同時に伝わって来た黄檗宗の寺院で、中国との交流の際の航海の安全を守る神様も安置してある高台の静かな環境のお寺である。このあたりを「さるく観光」をしてゆったりと長崎の情緒を味わった。
長崎はまだまだ見どころがいっぱいある。毎年1回「さるく観光」をしたとすれば、「さるく課」の資料によると、あと37年間楽しめると言う勘定だ。
松林先生門下の交流会参加させて頂いたことにより、上白川フルス愛好会の皆さんは フルスが吹けて、長崎観光も出来て、年に一度の幸せを堪能されたようだ。