台湾最高峰玉山山頂にて日の出を待つ。
この山の近くに阿里山があり、「阿里山的姑娘」は
テキストに載っていてフルスでよく吹かれる曲である。
中国で人気の民族楽器は二胡がダントツだ。
私は2番目がフルスと思っていたが、李春華先生によると、古箏だそうだ。ただ、フルスは学校で正課にとりいれているところがあるが、古箏はそういうわけにはいかないだろう。手軽に演奏できるという意味ではフルスに利がある。それにしても、10年ぐらいの短期間にこれほどに普及したくらいだから今後さらにのびる可能性がある。これは全て、李春華先生のご功績というものだ。
それでは「海外では?」と、聞いてみた。そしたら、アメリカとイギリスで吹く人を知っています、ということだった。「吹く人を知っています。」ということは相当な腕前の方がいらっしゃる可能性がある。ということはその周辺にはかなりの人が吹いているかもしれない。私はどこかの動画サイトで、西洋人がフルスを吹いているのを見たことがある。
さらに、先生はアメリカの大学で、2週間ほど、フルスについての講義をされる予定で、準備中だと、楽しみにしておられる。ということはそれを受け入れる大学もあるということで、その周辺にもフルス人口があるかもしれない。
日本はもちろん伊藤悟さんが活躍されていることはご存じだだったが、日本フルス普及会の活動は今回初めて知ったし、このような会がある国は他には知らないと言うことだった。だからこそ今回私に会ってくださったのだと思う。
それでは台湾はどうですか、と尋ねたら、台湾には愛好者がけっこういます。ただ、組織的な動きは知りません、と、言うことであった。私は昨年台湾に行ったとき、フルスに関する情報はないかと、キョロキョロしながら観光したが、何の手がかりもなかった。李春華先生のテキストの中の台湾民歌「阿里山的姑娘」は私たち大牟田のフルス愛好会のお気に入りの演奏曲である。
李春華先生の「フルスによる民間外交は大変うれしいです。」という言葉に我が日本フルス普及会もまだ、組織は小さいが、文化交流という意味で世界に先駆けて、大きな働きが出来るのだと大いに元気づけられた。