ただのおじさんの「フルス フルス フルス」    ………フルス(葫芦絲)は中国雲南省生まれのひょうたん笛です………

まろやかな音色のフルスに一目(耳)惚れした「ただのおじ」さんが日本でフルスを普及させようと一念発起。はてさて………。

ナシ族美人

2010年06月30日 | 中国、海外のフルス事情

ナシ族美人もちょっとこわごわ

やっぱりこれでは無理でしょうか。

今回現地ガイドをしてくれた王さんはナシ族美人だ。
ナシ族では女性は太っていて色が黒いほど美人として好まれるそうだ。王さんは太ってはいないが体格はよく適度に肌の色は黒く、顔立ちもいい。日本人から見ても超美人だが、ナシ族にとっても大変な美人なのだろう。きれいな日本語できちんと分かりやすく説明し、頭脳明晰。人当たりもよく、ガイドの役をきちんとこなしていた。 ただ、もっとも険しい虎跳峡には怖いからと言ってついて来なかった。もっとも王さんの役割は観光ガイドで、山のガイドは別にいたので、問題はなかったのだが………。

私から言ってちょっと残念なことにはフルスに関する知識はあんまりなかったことだ。

美しい町麗江

2010年06月26日 | 中国、海外のフルス事情

 



麗江の背景に座る玉龍雪山

きれいな澄んだ水が町中を流れる

麗江の町は美しい。遙かに望む玉竜雪山の伏流水の泉がわき出し、それが、町の中を流れている。同じツアーの参加者の人がスイスの高原の町のようだと、言った。私は行ったことがないので分からないが、今まで行った中国のどの町とも違い、大変清潔できれいだ。チリは一つもないし、雑然とした店もない。

何よりも中国ではどこに行ってもほこりっぽいのに閉口する。黄砂の影響だ。雲南省は黄砂の発生地帯から言えばかなり南に位置するので、黄砂が飛んでこないのだろう。空気が澄んでいる。

さらに、雲南省は緯度から言えば熱帯から亜熱帯に位置するが、2000メートルの高原にあるので、暑くはない。冬もさほど寒くはなく常春の地と言われる。こんなところに住んでみたい。

こんなところで、フルスを習いたいなあと、思っている。

民族ごとに得意な楽器が違う

2010年06月21日 | 中国、海外のフルス事情

タイ族の女性

それぞれの民族の若者は得意の楽器を演奏する

 

茶馬古道のトレッキングも無事に終わり、再び麗江の町に帰ってきた。その夜は予約してあった「麗水金沙」というショーを観に行った。かなり大がかりな本格的なショーだ。ミュージカル仕立てで、その中でちょっとコミカルな部分があった。

各民族はそれぞれ得意とする楽器があり、男性の若者はその楽器を使って思いの女性にプロポーズするのだそうだ。それぞれの民族の楽器が何だったか、メモしなかったので忘れてしまった。一人の美しい女性をめぐってそれぞれの民族の若者が得意な楽器でプロポーズするというのがとてもおもしろかった。

タイ族を始めいくつかの民族でフルスを吹いて女性にプロポーズをするという話は聞いていたが、このあたりのいろいろな少数民族で民族ごとの楽器でプロポーズするというのは始めて聞いた。このあたりの少数民族ではかなり一般的に行われていたしきたりなのだろう。


400万円分の2万円

2010年06月17日 | 日本フルス普及会

協力募金の領収書とお礼状

 

埼玉支部の協力募金コンサートチラシ

ネパール、インド、ペルー、ベトナムなど貧しい国に学校を建てようと言う運動がある。雲南省の少数民族の村にも「日本・雲南聯誼(れんぎ)協会」http://www.jyfa.org/
が学校を建てる運動をしている。

私は雲南省で生まれたフルスを日本で普及させ、あわせて文化や教育の交流も進めたいと思っているので、聯誼協会に協力する募金を始めていた。しかし、中国はすでに豊かな国になったので、自分たちで建てればいいじゃないか言う意見もあるので、きちんと、気持ちの整理をしたいと思い、今回の雲南省の旅行を思いついたのだ。何のつてもない私はトレッキングなら雲南省山岳地帯に行くだろうと、茶馬古道のツアーを申し込んだ。

かなり大きなナシ族の村でも学校がないし小学生でも寮で生活している実態をこの目で見てきたのでやはりこの協力募金は進めるべきだと確信を得た。そこで帰国後すぐに今までに集めた募金を聯誼協会に送金した。

雲南省では200万円から400万円で学校が建つという。協力募金の目標を400万円とし私の講演会とコンサートで2回の協力募金をお願いしたら、21143円の浄財が集まっていたのだ。 400万円のうちの2万円と、わずかな額だが、これからフルスが普及し、あちこちの支部で協力募金が始まると、学校をいくつも建てられるようになるかもしれないと思っている。すでに、埼玉支部では協力募金に取り組んでいる。これはその案内ブログである。
http://ameblo.jp/erhu-niko/entry-10558527298.html


協力募金

2010年06月14日 | 日本フルス普及会

学校建設協力募金の募金箱と自作ポスター

 

茶馬古道の記事を書き始めてから、この地域の学校のことについて何回かふれた。読者の方はどうして?、と思われたかもしれない。実は私は今まで、一般の方々に演奏を公開したとき、主催者の了解を得て、雲南省の少数民族の村に学校を建てる運動に協力するための募金活動をしてきた。運動の主体は「NPO法人 日本・雲南聯誼(れんぎ)協会」http://www.jyfa.org/だが、そちらから募金箱をいただき、自分でポスターを作ってこの1年間に2度ほど協力募金を実施したのだ。今回、茶馬古道へ行ったのは雲南省の山岳地帯の学校の実態を知るのもその目的の一つだったのだ。実態も知らないで、募金活動をするのはまずいと思ったからである。

この運動にはすでに埼玉支部も取り組んでおられ、できれば日本フルス普及会全体の取り組みになればと思っている。


学校に行く

2010年06月12日 | 日本フルス普及会

親元を離れて学校へ行くナシ族の子供


川沿いの悪路を40分ぐらい走った頃、前の車が止まり、中から少年が降りてきた。そして、車内の人に別れを告げている。よく見ると、先ほどまでホテルで、愛想よく手伝っていた子供だ。どうしたのかとガイドさんに聞いたら、これから学校に行くのだという。

それで、全てが読めた。その日は日曜日。土曜日に家(ホテル)に帰って一晩過ごし、日曜日のこの時間私たちを送る車に便乗して学校の寄宿舎に帰るのだ。茶馬古道から遙か下に見えていたあの学校に行くのだ。それにしてもこの子は小学校4年か5年ぐらいだが、低学年の児童はどうしているのだろう。いずれにしてもこのあたりでは学校に行くのに大変苦労している実情が分かった。

川沿いの道路

2010年06月09日 | 日本フルス普及会

いつ、谷底に落ちるか

いつ、岩が落ちてくるか

トレッキングが終わり、帰りは川沿いの道路を車で引き返した。トレッキングの間、ずっと下に見えていた新しくできた車道を逆向きに走るのである。この道は道路工事が行われており、通ることができるのは昼休みの12時から14時までの2時間だけだという。時間を見計らってホテルが手配した車に分乗した。
上から見ていた時は立派な道路に見えていたが、いざ通ってみると車がいつ谷底に落ちるか、また。上から岩が落ちてくるか分からないほどすざましい動路であった。

雲南省の山の深さと厳しさを改めて知ることになった。
 山岳民族はこんなに山深いところに住んでいるのだ。フルスや巴烏(バウ)が長い間山の中で伝わり、外部に広まらなかったわけが分かるような気がする。

ホテル

2010年06月07日 | 中国、海外のフルス事情

今日のホテルは洋式だ

ちらし寿司に日本酒 中国旅行はこれに限る

長い下りを降りて、下の道路に出たところに今日の宿があった。茶馬古道はまだ続いているはずだが、これから先は車の通る道となる。ホテルも洋式になり、町中のホテルにかなり近い雰囲気だ。食事も普通の中華料理だ。中国では料理はおいしいが、ご飯は全然おいしくない。ところが、今回のガイドさんはなんと、ちらし寿司の素と、日本酒と緑茶の粉茶を持ってきておられ、振る舞われた。おかげで、おいしくないご飯がおいしくいただけ、楽しい時間を過ごすことができた。

ホテルの息子であろうか、小学生が料理を準備したり運んだりして手伝いをしていた。学校はどうしているのかを聞こうと思ったが、聞きそびれた。

学校が見える

2010年06月05日 | 日本フルス普及会
断崖の道は続く。しばらく行くと、遙か下の長江の川沿いを通る道路脇に学校らしき建物が見えた。運動場らしきものもあるので学校に違いない。
長江から500メートルから900メートルの高さを通る茶馬古道沿いにはいくつかの村があった。気をつけて見ていたが、学校らしき建物はどこにもなかった。前日に昼食をとった一番大きな村にも学校はなかったのでこの道沿いに学校がないのは当然だろう。ところが、長江沿いに新しくできた道路には民家はほとんどないのに学校がある。
そこで、推測できるのは茶馬古道沿いの村の子供たちは下に見える学校に何らかの方法で行っているのではないかと言うことだ。私が見たところ、茶馬古道沿いの村はすべて下の道路からの取り付け道路ができているのでそれが可能ではないかと思う。

私が雲南のこのような山岳地帯での学校のことにこだわっているのはフルスの普及活動に関わってちょっとした考えがあるからである。

断崖絶壁

2010年06月03日 | 中国、海外のフルス事情

900メートルの谷底から流れの音が聞こえる

断崖の道がだんだんと険しくなってきた。右下を覗けば遙か下の方に長江が流れている。標高差で、900メートルぐらいあるそうだ。このあたりでは川の両岸が迫り、一番狭いところで30メートルぐらいだという。虎が飛び越えることができるという意味で虎跳峡と呼ばれているところだ。ゴーゴーと恐ろしいほどの流れの音も聞こえてくる。

ここは茶馬古道の難所の一つだ。