立川湯屋敷梅の湯 若旦那のフロント日記

コミック12,000冊!スーパーマニアック銭湯の裏事情!

30年ぶりくらいの町 町田 in 「町田ヴィラ」さん

2016-05-21 22:40:57 | グルメ

この町にやってきたのは30年ぶりなんじゃないだろうか^^

当時、町田の駅前と言えば「ジーンズ マルカワ」これが若者の合言葉だった^^

今や30を超える店舗を展開している「ジーンズ マルカワ」さんですが、若旦那が高校生の時はここ町田にしかなかったと思いますね・・・安くて楽しい服を求めて仲間と通ってもんです・・・いくつものマルカワビルがあり、それこそ階段にまで服が山積みの状態のまるで倉庫そのままのような店を巡って、信じられなく安い服を見つけてはテンションを上げまくっていたんです・・・今日、本当に30年ぶりに駅前を歩いたんですけど、ものすごく変わっているのに、ところどころにあの頃の匂いを感じて、一気に当時にタイムスリップしました^^

薄い麻のダボダボのパンツ!パステルカラーの開襟シャツ!腰のあたりだけ左右に広がってて足首に向かって猛列に細くなっていくパンツ!金色の金物のボタンが通常の2倍くらい並んでるシャツ!あのころの写真に写るおかしな服装は全部「マルカワ」さんが提供してくれたもの^^

おっと、今日は「マルカワ」さんの話じゃないんだよ、目的地はこちら!

小田急の町田駅から徒歩2,3分かな?「ホテル 町田 ヴィラ」さん・・・ビジネスホテルって聞いていたんだけど、素晴らしい建物ですねぇ、角のところ、ちょうど1階のレストランで貸し切りのパーティーが開かれているのが見えます・・・大勢の若者たち、結婚式の2次会って感じかな?楽しそうだ・・・そして、本当にきれいなレストランだ!

無人のフロントを抜けて、会場に急ぎます!!

今日の集まりは町田市の環境衛生業にかかわる皆さんの総会ということで、若旦那は中央から派遣されてやってきたってわけ!

来たことのないところに来れるのはとっても嬉しい・・・いくつになっても、冒険は大事だよなぁ(これは冒険じゃなくて、一応仕事だけどな!)

偉い皆さんのお話を伺い、いよいよ、待ってましたの乾杯^^(まったく、学ぶ気とかないな、乾杯のことで頭がいっぱいだ!)

今日は、いわゆるなんていうんだっけ?ビュッフェ形式であるからして、とりあえず、なんでもかんでも、一口づつ持ってきてみた・・・お刺身、カルパッチョ(それも刺身?)、サラダにお肉、なぜかピザもあったりして^^

お刺身はプリプリ、味付け絶妙、ちょっと海老の良さはわからなかったけど、冷めてもおいしく頂けるように工夫されているように感じる、これぞパーティー料理だ!^^

ガールズバンド?の演奏が始まる・・・実に優雅な気分だ・・・どうやら、このあとは、生演奏によるカラオケも始まるらしい・・

「あっ、あっ~~~、ゴホン、どうかな?いけるかな?・・・あああ~~ラララ~~」

こりゃあ、酒ばかり飲んでちゃいかんな!

こうなったら、フルーツに走るぜ!

イチゴ・・・大好き~~~

グレープフルーツ・・・一番好き~~~

パイナップル・・・大好物~~~

オレンジ・・・ギリギリ好き~~

ん?なんじゃこりゃ?ドラゴンフルーツ?・・・このグニャグニャのやつはあまり好きではない

思い起こせば今から20数年前のこと、確かあれは長野の山中を走っていた時の事・・・夕暮れ時の峠道で、路肩に停車する1台の軽トラック・・・その横で大きく手を振る初老の男性・・・車を停める若旦那・・・男性が言った

「車、動かなくなってしまって・・・下まで乗せてくれないかい?」

携帯電話などない時代、車もめったにとおらない峠道、若旦那に断る理由なんかないから当然その男性を乗せて、結局、家まで送り届けることに・・・男性を家の近くだというところでおろした時、彼が荷物の中から何かを取り出し若旦那に差し出した

「これ、今取ってきたんだ・・・食べてよ」

ありがとうございます、とお礼を言ったあと、その不思議なものをまじまじと見つめる・・・なんじゃこりゃ?楕円形の変に硬い殻のようなものが真ん中でパックリと割れて、奥に白いグニャグニャしたようなものが見える・・・実に気持ちの悪い物体だ・・・しかし、食べて!というからには食べ物なんだろう・・・今ならそんな得体のしれないものに口をつけたりはしない若旦那ですけど、当時はまだ若かったからね、恐る恐る、ぱっくり割れた身の奥から白いグニャグニャを指でつまみ、恐る恐る口に・・・

「まずっ!まずっ!」・・・なんという苦み、なんというえぐみ?・・・慌てて掃き出し、びっくりした顔で男性の方に目をやると、男性は大声で笑い出した

「やっぱ、まだ早かったなぁ」

ええ?一緒になって大笑いしたけど、ちょっと待て!命の恩人に対するお礼がまだ早熟の果実って・・・あんた、正気か?^^今思えば、あれは「アケビの実」・・・熟れれば、それなりに甘い山の恵みだったんだよね・・・それに、こうして、いまだに覚えてるってことは、あの経験は自分の中でなかなかのインパクトだったということ・・・もしかして、そこそこ甘い実を食していたら、もう忘れてしまっているかもしれないよなあ・・・まずいアケビの実・・・プライスレス!!^^

とまぁ、その時から、白くてぐにょぐにょして黒い種が見える食べ物は苦手なんですよね(って、ながっ・・・ドラゴンフルーツを食べないくだり、ながっ!)

のどの準備をして待っていると、若旦那に待ちに待った誘いが・・・

「1曲、お願いできませんか?」

まぁ、今日はのども調子いいしね、ここは一発かましておこうかな?でもまぁ、飛びつくのもね、立場的に恥ずかしいよね、待ってたみたいでね^^

「いや、私はちょっと・・・あまり上手じゃないから・・・」

「あっ、そうでしたか、すいません、失礼しました!」

ん?・・・ん?・・・ちょっと待って・・・おいおいおいおい、うそでしょ?ここは、もうひと押しくらいはあるでしょう?・・・おかしいおかしい・・・いやいや、ここはあれでしょ?なんていうの、礼儀?社交辞令?控え目な態度であるでしょ?そういう一度引く的なやつだと見破ってくれないと・・・

結局、若旦那は、機会を逸してしまった(涙)

せっかく生バンドで歌える数少ないチャンスだったのに、もう今後、一切、遠慮的なものしないからな・・・それにしても、今日のテーブルは本当に楽しいメンバーだった、初対面の人たちばかりだったけど、一瞬も退屈しなかったなぁ・・・「町田」って素敵な「町だ」・・・わかる?ねぇわかる?(オヤジギャグにすらなってない(涙))

さて、では店に戻って仕事!仕事!

 

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