兵隊よりも士官になろう

私はリーダーは天性のものではなく、教育によって量産が可能であると考えています。

インデペンデンス・デイを夢見るアメリカ

2008-10-14 06:00:00 | 世の中の動き

唯一の超大国だった1990年代

ベンジャミンさんのブログ(10月10日の書き込み) で、『世界各国の様々な霊能者が10月14日巨大宇宙船が地球に到来すると言っている。』と書いていました。 今日は、これを取り上げましょう。

世界各国の様々な霊能者が10月14日巨大宇宙船が地球に到来すると言っている。それは愛や平和、希望を意味し、地球を救いに来るものであるという。先日私のところにオーストラリア原住民団体の指導者達から資料が届き、そこにも「14日に何かが起こる」と書かれてあった。彼らの民族は超能力があるそうだ。そしてこの予言では、別の扉が開き多くの人類が別の次元に行くと言われている。しかしこれは自ら望む人達だけだそうだ。
14日説を煽るもう一つの可能性として、アメリカの人工的世紀末の演出も考えられる。KGBのウェブサイトではアメリカ議会が刷った金融救済のための8500億ドルはエリア51につぎ込まれたという。この法案を通さないと軍部はクーデターを起こすと言っていたが、実際に法案が通りエリア51につぎ込まれたので何かを完成させようとしている可能性も高い。
14日に何かが起きるかどうかはその日になってみないとわからない。何も起きなかったとしても今月、来月は激変の月になりそうである。また私は宇宙人に実際に会ったことがないので、「存在する」のか「存在しない」のかどちらとも言えない。しかしもし本当に彼らが地球を救いに来るのであれば来れば良いと思う。その際は約束通り、皆の前で帽子を食べます。
出展:10月14日説について (BenjaminFulford 2008年10月10日)


UFOがやってきて宇宙戦争をするSF映画は、かなり好きでして、ベンジャミンさんの記事を読んだとき、インデペンデンスディ(以下、ID4)を思い出しました。
1990年代、冷戦に勝利し、第一次湾岸戦争に勝利し、アメリカは唯一の超大国として君臨するという「新世界秩序 (New World Order) 」が跋扈していた頃に作られた映画です。地上波TVでも何度も放送されたので、見た方も多いと思いますが、あれって、アメリカ人が描く理想像なのかなと思います。

第二次世界大戦の頃は、ナチス・ドイツや大日本帝国など、アメリカから見て絶対悪と主張し、しかも強い枢軸国が存在した。冷戦の時は旧ソ連を親玉とする共産主義国家がいました。そいつらを相手に絶対善と主張するアメリカが勝利するという映画をハリウッドは数多く作ってきました。でも冷戦が終わってしまったので、地上には絶対悪と呼べる存在がいなくなりました。 そこで宇宙人が登場したというわけです。

地球を狙う宇宙人がやって来る。最初に友好を結ぼうとしたが、友好使節のヘリごと攻撃したのを合図に主要都市がやられてしまった。あほな人達はみんな死んでしまった。 反撃を試みるもテクノロジーの差で味方の被害甚大で、相手の被害はほとんどなし。 核ミサイルを使ってもだめだった。 絶望するアメリカ大統領。 ところが反撃できる方法がみつかった。 よし反撃だ! 我々は生き残るぞ!宇宙人には屈しないぞ! と、演説をする。 んで、ここが重要。アメリカ軍を中心に反撃を行い勝利する。 いやーめでたしめでたし。 ID4を要約するとこんな感じのストーリです。

911以降、テロ撲滅をめざして、アフガンに、イラクと戦争をしましたが、終わりがみえないまま、2007年夏になると金融もあぶなくなってきました。2008年9月には、金融システムがボロボロになり、10月にはブラックウィークと呼ばれた史上最大の下げを記録することとなりました。あの大恐慌の下落率を超えているのです。そのなかで、10月14日にUFOが来るという話がネットに出回った。。。

結論から言います。仮にUFOが来たとしても、愛や平和、希望をもたらす親善使節とは考えられない。地球を支配するためにものである。地球を滅ぼすものと言いかえても良いです。
切羽つまったチェイニー米国副大統領を首魁とするネオコンの連中が宇宙人と手を組んで、絶対絶命のピンチを一発逆転するために、わざと危機を演出するためにUFOを造ったんだという電波ゆんゆんな判断の方が合っています。 あれだ、偏見に従って判断したことが正解だったっていうやつだ。

ノストラダムスの予言書もよく読むと、地球外から攻撃を受けて、ポールシフトなり核の冬がやってきて人類は滅亡の危機に瀕したという類の記述はあるぞ。キリスト教の聖書という古典に書いていることを実現すれば、救世主に降臨してきて自分達が支配する千年王国とやらができると妄信している連中だっている。1986年にスペースシャトルが木っ端微塵に爆破したため宇宙開発が遅れ、世紀末に宇宙ステーション建設は間に合わなかったが、技術的には可能です。世紀末から遅れること9年の時間をかけてようやくできたのかな? ターミネーター3の映画で、結局核戦争を止めることができなかったようなもんです。 信じる信じないは、このコラムを読んだ人が勝手にすればいい。 どうせ、今日わかることです。人間、せっぱ詰まると何でもやってしまいます。

地球を滅ぼすためにやってきた宇宙人をアメリカが中心になってやっつけよう! どこかで見たシチュエーションだな。 ハリウッド映画は、その時々の権力者の意向によってプロパガンダのツールとして作られています。 最近リメイクされた『宇宙戦争』、まもなく公開する『地球が静止する日』がなぜ製作されたのか、考えてみると良いでしょう。単純に映画を楽しむのも良いが、そういったことを考えながら観ると、なにか見えてくるものです。

2008/10/14 橘みゆき 拝

【関連するコラム】
 人類が滅亡すれば、地球は生き残れる。という映画 (連山)2008/10/13


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