ラジオを聴くとイメージ脳が鍛えられ頭がよくなる
10月16日は小森まなみさんの誕生日というわけで、橘研究所ではメモリアルデーとして位置づけています。彼女は1980年代、ラジオたんぱで生放送の番組を持っていて、パーソナリティー人気投票で1位を何度も獲得し、常にTOP3に入っていました。私が文章を書く習慣をつけたのも、彼女の番組に葉書をたくさん投稿したことがスタートラインでした。そんなわけで、今日はラジオのお話です。
ラジオドラマで広がるイメージの世界
NHK第一放送とかNHK-FM放送などでラジオドラマが時々放送されています。民放でも時々放送しています。ラジオドラマを聴いていると、映像はありません。全部音声で表現されています。文字とかでどこかに書いているわけでもなく、時と共に現れ、そして消えていきます。絵とかイラスト、映像などを二次元というのであれば、ラジオは一次元の世界です。時間軸しかありません。物語はリスナーが勝手にイメージを膨らませることができるため、十人いれば十個の世界ができるのです。よくいえば想像力、事実でいえば妄想力は、創作意欲を高め、未来をどう造りたいのかという源になります。
ラジオは提供される情報が限られるがゆえに、受け取った側の自由度が高く、イメージ力を鍛えるツールとして便利なものです。形がないものを伝えるには、こういったものが便利です。脳でいうイメージ脳をフル回転することになります。これは映画やTVなどでは見ている人は一方的に受け取るだけで、イメージ脳は寝ててもいいわけで、あまりTVを見すぎると頭が劣化してしまいます。
具体的に絵を示せばわかる。確かにわかる。だが絵に縛られて、違うことが見えなくなってしまう。なんだかよくわからないマダラ模様の絵をみせて、これはいったいなんだろうと考えているとき、「これは牛の絵だ」というと、牛以外のものに見えなくなってしまいます。これが映像の悪いところです。
例えば、ある小説が映画化されたりアニメ化されたりすると、自分が小説を読んでいたときに描いていた世界がぶち壊されてしまいます。次に小説を読んでも、映画の俳優の声や姿にとってかわってしまうからです。それほどまでに映像の力は強いのです。
萌えマスターになると文字で逝けるそうだ
知合いの萌えマスター(笑 にそのことを言ったら、「お前の作品に対する愛は映像ごときに左右されるほどのものなのか。マスタークラスになれば、映像とか不要だ。文字だけ読んで悶々と自分の世界を作るのだ。……」と熱く語った。。。逸般人(いつぱんじん)の世界は奥が深い。
2008/10/16 橘みゆき 拝