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人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

六趣輪廻

2019-08-17 16:13:31 | 日記

昨日8月16日、藤沢市西俣野にある曹洞宗のお寺「花應院」を訪ねました。小田急線の六会から歩いて30分位なら1時間に1本のバスよりいいという事で歩きました。バスなら湘南台から西俣野まで15分位。バス停からお寺までは3分位です。

花應院では寺に伝わる絵図をもとに「小栗判官と照手姫」と「地獄変相十王図」の絵解きの法話が聞けました。この「地獄変相十王図」の絵解きで、「六趣」の世界でもがき苦しむ地獄絵の話がありましたので、「六趣輪廻」についての解説です。たまたま妙心寺の『花園』という冊子に柳幹康氏の「白隠の言葉を読む」というコラムに説明がありました。

ご存じの通り、「六趣」とは①地獄(極悪人が厳しい責苦を受ける世界)、②餓鬼(妬み深くケチな者が飢えと渇きに苦しむ世界)、③畜生(愚鈍な者が転生する禽獣や虫魚などの世界)、④修羅(闘争に満ちた鬼神の世界)、⑤人(わたしたち人間)、⑥天(楽に満ちた最上の世界)の6種です。ただ輪廻するのですから、最上の天の世界にいても「生天の福は天を仰いで箭を射るが如し、勢力尽きぬれば箭却って落つ」ということで、最上の天にいてもいづれは力尽きて地に落ちてしまいます。昔からこうした地獄の世界をみせながら、輪廻転生の必然と、現世の功徳、故人の供養の大切さを説明するわけです。

またかかる輪廻から解脱するために説かれたのが仏教で、実際にそれを聞き実践できるのは六趣のうち⑤人だけ。人のみが坐禅や読経・念仏・持戒など仏教の各種実践により、煩悩を除いて本体の仏心に回帰でき、それまで自身を苛んできた輪廻もすっかりなくなるのだと説いています。白隠禅師の言葉。

 めでたや、貴(とうと)や、ありがたや。夢なりける嬉しさよ。生死(輪廻)の涅槃(悟り)も昨夜見た夢。

なかなか難しく、まだ凡人には理解不能の世界です。

 

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丸の内の変貌ぶり

2019-08-16 22:16:00 | 日記
盆の入りの日、用あって上京しました。永代通り沿いを歩いていると、工事中のビルがありました。大きな高層ビルの隣に低層の建物が建築中。何ビルか不思議に思いながら、日比谷通りに出ると、記憶にあった銀行協会の建物がありません。永代通り側に移ったのでしょうか?どんな意匠のビルになるか、楽しみです。
丸の内の変貌ぶりは凄まじく、ロンドンバスが走っている風景には、ここはシティかとチョット驚きました。

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隗より始めよ

2019-08-15 13:49:17 | 日記

『貞観政要』(守屋洋 訳 ちくま学芸文庫)のなかで紹介されていたことばです。唐の太宗のことばではないのですが、太宗の「何代無賢(何れの代にか賢なからん)」ということばの解説のなか、訳者が人材招致の極意の参考になることばとして補足していました。

この「隗より始めよ」は聞いたことがありますが、正確な意味は知りません。どうも中国の戦国時代、燕の昭王に仕えた師傅・郭隗のことばだそうです。これを広辞苑で調べますと、出典は『戦国策』。内容は、「郭隗が燕の昭王に対して賢者を招くためには、まず自分のようにさほど優秀でないものを優遇せよと進言した故事から、遠大な事をなすときは、まず卑近なことから始めよ。転じて物事は、まず言い出した者が着手すべきであるという意」とありました。

また郭隗は人材招致の極意について次のことばを遺しています。

「礼をつくして相手に仕え、謹んで教えを受ける。これなら自分より百倍すぐれた人材がまいります。相手に敬意を表し、その意見にじっと耳を傾ける。これならば、自分より十倍すぐれた人材が集まってきます。相手と対等にふるまう。これでは自分と似たり寄ったりの人間しか集まってきません。床几にもたれ、杖をにぎって横目で指示する。これでは小役人しか集まりません。頭ごなしにどなりつけ叱りとばす。これではもはや下僕のようなものしか集まってきません」

最近のパワハラ上司や経営者に聞かせたいことばです。下僕のような社員しかいない会社は潰れるのが必定。相手をリスペクトする気持ちを忘れずにいたいものです。

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君舟也 人水也

2019-08-14 16:41:25 | 日記

『貞観政要』(守屋洋訳 ちくま学芸文庫)によく引用されている『荀子』王制篇ある古語です。「君は舟なり、人は水なり。水はよく舟を載せ、またよく舟を覆す。」(君主は舟で民は水。浮くも沈むも水次第)含蓄のある言葉ですよね。さらに『荀子』では、君主の心すべき要点として、3箇条をあげています。1  公正な政治を行ない、人民を愛すること。 2 礼を尊重し、すぐれた人物に敬意を表すること。 3 賢者を登用し、有能な人物を抜擢すること。これは現代にも通用する3箇条です。

さて北条政子は『貞観政要』仮名文の作成を菅原為長に依頼し、また源実朝への侍読は源仲章が推挙されています(『源実朝』 五味文彦著 角川選書より)。これは『吾妻鏡』建暦元年(1211)にも記されています。では実際はどうか?実朝は何を学び、どう治政に活かしたのか?これは『金槐和歌集』の次の歌から推測することはできます。

  いとほしや 見るに涙も とどまらず 親もなき子の 母を尋ねる

  時により 過ぐれば民の 嘆きなり 八大龍王 雨やめたまへ

二十歳にも満たない将軍が民を思い作った歌。まさにリスペクトです。

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Big Wave at 七里ヶ浜

2019-08-14 16:10:00 | 日記
台風10号の影響で大波が押し寄せる七里ヶ浜の海岸。8月13日の夕方に撮影しました。流石にサーファーの姿はありませんが、この時間でも結構観光客はいるもんで、行く夏を楽しんでいました。


 
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