人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

露草(つゆくさ)

2020-09-12 08:44:27 | 日記

庭に可憐な露草が咲いていました。ブログの題材にならないかと写しました。露草つゆくさは蛍草とも言います。名前から梅雨の頃の花かと思いましたが、秋の季語になっていますので、この時期に紹介しても季節外れにはならないようで安心しました。『花のことば辞典』によれば、花言葉は「懐かしい関係」。古くは花の青色で布を染めた。「月草」ともいうが「つきくさ」の「つき」は「搗き」で、この花を臼で搗いて染料をとったからと言われています。こんなに小さな花を染料の原料にするのですから、どれほど必要であったか?ところで私は露草というより蛍草の名前に親しみを感じます。NHKで『螢草菜々の剣』を見た印象が強いからでしょうか。主役を務めた清原果耶の演技に惹き込まれました。

さて小さな花を見ますと以前にスミレの花を紹介しましたが、まだ華厳の世界を引きずっています。『華厳の思想』(鎌田茂雄著)の第三章 華厳思想の核心・5 四種の真理の領域 ――四種法界に、華厳思想では真理の領域のことを「法界」と呼ぶが、「法」にはものの意味と真理の意味とがある。ものの世界と真理の世界との関係を説いたのが、四種法界の教えである。そのなか(4)の事事無礙法界という考え方があるが、それは現象の個物と個物とが融通する世界であると書いてありました。なんとも分かりずらい。ほとんど理解できなかったのですが、「三界万霊」の話には興味を持ちました。

「三界万霊」とは、禅寺に行きますと施餓鬼会のときにこの「三界万霊」の位牌が置かれています。鎌田氏は事事無礙法界は三界万霊の世界であるとしています。万霊の霊は霊魂でなく意志であり、意志の力をすべての位牌のまん中に置いてあるのだと。その意志とは何か?ありとあらゆるものに対する感謝の気持ちであるとあります。故人でも生きている人でもすべての生き物、そして生命のない物も対象です。

この考え方はつい最近このブログに書いたような気がしました。そうです眠っていた油絵の話です。そうすると私もさとりの境地に近づいているもかもしれません。「衆生みな仏である」という言葉が思い出されました。

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