新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

中国でどんどん隔離される英からの文化交流高校生

2009-07-19 20:17:56 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

学年末をむかえ、欧米の高校生たちは”旅のシーズン”です。 サマーキャンパス盛りの米国のドタバタ劇は紹介したところですがhttp://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/335a19165748a47c45c13e69c9177191 、UKの金持ち高校生は文化交流の旅として中国へと旅立ちます。

UKはこれまで縷々紹介してきたとおり、新型インフルエンザ猛烈拡大国のひとつで中国当局ににらまれています。
で、空港のサーモグラフィで、検温で、検疫隔離されてしまう高校生や同行者が続出という事態になっています。

ソースの7月19日付BBC↓ ぜひ実際にクリックしてみてください。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/8157799.stm

この報じ方が面白い。実名・顔出しで報じる一方、隔離された高校生の母親の「心配の声」を伝えたり、日本の週刊誌レベルの情緒的報道しています。
さらに、下の方へスクロールしてゆくと「あなたやお友達が中国で検疫隔離されていませんか? もしそうならコメントと実話をお寄せください」と投書フォームまで用意されています。
 検疫措置だから、表立ってけしからんとは言えない。でも、何とかして中国を悪者にしたくてウズウズ感が行間からにじみ出る・・・そんな記事ですね。

押谷講演でも、「麻疹の輸出にあんだけ文句言う米国が何もせずに新型インフル輸出は~」発言に心の中で喝采しておりましたが、この記事もアングロサクソン的な臭いを感じます。

この投書フォーム、みんなで「discriminated」とか「arrogant」とか書き込んで送ってみると良いかも(笑)

 

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