新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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マリの濃厚接触者が57名行方不明になっている@WHO(エボラ出血熱 EVD エボラ)

2014-11-01 16:46:49 | エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症

マリでのEVD第一例(ギニアから移動した2歳児)、その接触者調査がうまくゆかず、57名が行方知れずになっています。

  • WHOと米CDCの合同会見。7枚のスライドで説明。
  • ギニアからマリに入り移動した2歳児のコンタクトトレース。
  • 141例が特定されるも、うち57例が行方つかめず。
  • 最初の、国境から首都バマコの区間では、同乗客10名中6名が不明。
  • 次にBagadadjiへ1往復、5人乗りの乗合タクシーで移動したが、往復ともに1名づつ行方不明。
  • そしてバマコからKayesへバスの窓際席で移動したが、ここでも34例が行方不明。
  • この会計でデータについて即答できるWHO職員はひとりも居なかった。
  • コンタクトトレースは対策のキーとなる。ナイジェリアとセネガルでは、これをきちんと実行して抑え込んだ。

アフリカの公共機関のカオスな状況を実際に見て聞いた(実は同僚には内緒で乗ったことも:もう時効でしょう)身としては、これは非常に気になるところです。21日以内、いや、実際には12日ぐらいまでに、何が起こってくるのか。

ソースはロイター
http://www.reuters.com/article/2014/10/31/us-health-ebola-mali-idUSKBN0IK14W20141031

Mali Ebola victim had contact with 141 people, 57 still sought

GENEVA Fri Oct 31, 2014 12:48pm EDT

外務省HP マリのサイト
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mali/

マリの足取りについては、ツイッター経由でこのような情報をいただいております。感謝。
http://internacional.elpais.com/internacional/2014/10/27/actualidad/1414439234_831085.html

 


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