香港で季節性インフルエンザが流行しておりますが、これに中国国内SNSで流言が蔓延し、観光業に深刻な影響が出ています。
- 香港の季節性インルエンザ流行をめぐり、中国のSNS(微博)で流言が発生。香港ツアーのキャンセルが相次ぐ騒動に。「香港でインフルエンザで300人以上死亡しており、SARSよりシビア」が内容。
- 香港旅行のキャンセルはすでに300ツアー、10000人規模に達する。春秋旅行社では香港ツアーが前年同期比10%減。Ctripなどネット系旅行社でも香港インフルに関して問い合わせ殺到。香港は返還20周年もあり今年前半、人気旅行先であったが冷や水をあびせられた格好。
- SNS上で、検索キーワードの上位に「香港インフルエンザ 死亡」が重慶地震などと並ぶ。
- 現時点のインフル死亡率1.9は例年に比べて多いわけではないと、当局説明に追われる。
微博SNSに直接アクセスできるわけではありませんが、ソースを読む限り、流言の中身はまだ単純なようです。やや季節外れの(しかし前例がないわけでもない)季節性インフルをとらえて、SARS(香港の犠牲者299人)より多い!というもので、2003年SARS流行渦中で流れたような陰謀論の域には達していないようです(あの時は人民解放軍の細菌兵器説まで登場した)。とはいえ、対処が遅れるとたちまち燃え広がってしまうのが流言による社会不安。中国当局のリスクコミュニケーションのウデが問われます。もっとも、中国当局はSNSキーワードでひっかけて表示できなくしたり、流言主のところに公安が踏み込むといった、かなり強引な剛腕ももっているわけですが・・・
About 300 mainland Chinese tours to Hong Kong may be cancelled or postponed amid flu fears
8年前の古~い記事↓
Tourism Association says move may affect more than 10,000 potential visitors
PUBLISHED : Saturday, 12 August, 2017, 5:57pm
UPDATED : Sunday, 13 August, 2017, 12:38pm