世界中で行われている、鳥インフルエンザ感染鶏の殺処分。その死骸の処分法は、埋立処分が一般的です。以前、京都・兵庫・高梁の鳥インフル報道で、埋立処分してる写真をご記憶の向きも多いと思います。
この、埋立処分された死骸の中で、ウイルスが最長2年間生き延びる!という発表があります。
- 米ネブラスカ大の発表。
- 鳥インフルエンザ感染の鶏・アヒルは埋立処分されてきた。たとえば、2002年バージニア州(の感染)で殺処分された400万羽は、市営埋立地に埋められた。
- しかし、埋立処分の安全性については省みられてはこなかった。
- 今回の研究で、鳥インフルエンザウイルスは土壌中のケイ酸化合物(lechate)中で30日から最長2年間生き延びることがわかった。
- ウイルス生存時間を短くするのは、気温の上昇と、土壌のph変化(酸化あるいはアルカリ化)
- 今回のデータからわかるのは、埋立は感染鳥処分の適切な方法(appropriate method)だということで(??)、埋立により長期間保存できることも指摘されている。
埋立処分された死骸中でウイルスが2年間生き延びるのはドッキリニュースです。
どうもわからないのは、最後の箇条書きにした部分。
管理人の凡庸な頭では、
「埋立で2年間もウイルス生き延びる→危険だから焼却処分にすべき!」と思ってしまうのですが、ネブラスカ大の環境学者(ソースの元ソースはjournal of Environmental Science&Technologyとありますから、医者じゃなくて環境学者みたい) の優秀な頭脳では、「埋立で2年間もウイルス生き延びる→埋立は適切な処分法(an appropriate method)である」という論理展開を見せるようです。
まあ、分野が違えば常識ひっくり返る・・・というのは学問の世界でよくある話ですから門外漢が目くじら立てることでもないんでしょうが、世界中の殺処分鳥埋立地近隣住民は気が気じゃないだろうなあとは思います。
ソースは6月5日付HON↓
http://www.hon.ch/News/HSN/627530.html
Bird Flu Virus Can Survive Two Years in Landfill
Carcasses of infected birds continue to be infectious, study finds