新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

照会・お便りetcはこちらへどうぞ
opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

スペインのエボラをめぐり責任押し付け合いの泥仕合か(エボラ出血熱 EVD エボラ)

2014-10-09 08:36:41 | エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症

スペインで感染した看護助手(途中から報道が看護師⇒看護助手に変わってきている)をめぐり、険悪な雰囲気が漂ってくる報道。
昨日、この感染は病院の防御衣はじめWHO標準を満たしていないからだ!と批難の報道を紹介しましたが、今回は、本人がエボラ感染者をふれた手袋で自分の顔を触ったからだ!と病院側が公表。

  • 本人は、感染者隔離エリアを離れてから、手袋で顔を触ったことを覚えていた。。。とDr. German Ramirez of the Carlos III hospital 。
  • エボラ感染者のスペイン人神父の病室に2回立ち入っている。最初はおむつ交換で、2度目は死後、ものをとりに行った。最初の訪室の後、手袋で顔をさわっている。

う〜ん、(断定ではなく調査中としながらも、believeという単語が出てきたり、手順を守らなかった自己責任論だといわんばかりの主張です。病院の防護体制に突っ込む主張は昨日紹介したとおりですが、この主張と並べてみると、泥仕合が展開し始めていることが見えてきます。今後、賠償責任などもからみ、かなりイヤなディスカッションが展開するのでしょう。この看護助手が自分の顔触ったのを覚えていたと主張されていますが、誘導尋問的なことはなかったのか。先進国の裁判所も引っ張り込まれてゆくのか・・・

ソースはAOL
http://www.aol.com/article/2014/10/08/doc-spanish-woman-touched-face-with-ebola-glove/20974543/?icid=maing-grid7%7Chtmlws-main-bb%7Cdl1%7Csec1_lnk3%26pLid%3D542329

Doc: Spanish woman touched face with Ebola glove


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月8日(水)のつぶやき | トップ | すわ吐血!でLCCとシドニ... »
最新の画像もっと見る

エボラ出血熱・EVD・エボラ・エボラウイルス感染症」カテゴリの最新記事