中東のクウェートに向けて輸出されたタマゴが生産地証明が無いゆえ港で留め置き!という騒動が起こっています。
タマゴは”ある信頼すべき筋(reliable sources)によれば、鳥インフルエンザ発生国としてクウェートがブラックリストに挙げている国のものだとか。
当初、このタマゴはブラジル産とされていましたが、ブラジル当局に確認されたところ、それがブラジル産であることを否定された。つまり、どこから来たのかまったく不明というミステリーのような話です。
それにしてもモッタイナイ話です。私がサハラ砂漠のスーダンで在勤していた頃、タマゴの黄身は黄色くありませんでした。スーダン最初の朝食で出てきたオムレツは、黄身に相当する部分が何となくうっすら境界線がわかるかなというぐらい。 砂漠の国で育った鶏は草を十分食べずカロチンが足りないので、そこから生まれたタマゴは黄身が白いタマゴになるのだ・・と説明を受けました。(ここらへんの事情はhttp://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9971085976 に書きましたがほとんど絶版にあってるのでお近くの図書館ででもご覧ください)
首都ハルツームの高級住宅地、ニューエクステンション地区のある民家で、わざわざ草を生やして鶏を飼っている家があり、そこへ行ってタマゴをわけてもらう・・というのが我々の日課でもありました。
おそらくクウェートはスーダンより金持ちなので、カネにあかせて「黄身の黄色いタマゴ」を輸入しているんでしょうが、こんなミステリーまがいの事情でタマゴが宙に浮いてしまう(どんどん鮮度が落ちていってしまう)は、「黄身の白いタマゴ」に悩まされた経験者としてはモッタイナイ!と叫んでしまいそうです。
ソースはarab times↓
http://www.arabtimesonline.com/kuwaitnews/pagesdetails.asp?nid=21043&ccid=9
Two shipments of eggs stopped