新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

今後は中国国外でも持続的な感染継続(Lancet)

2020-02-03 00:04:14 | 新型コロナウイルス/COVID-19/SARS-CoV-2/武漢肺炎

新型コロナ案件、数理モデルと今後の見通し

  • 武漢から国内外に出た感染者について推定。国外へはOAGデータ参照。
  • 基本再生産数は2.68.1月25日までに武漢で感染したのが75815例。
  • 感染者数がは6.4日ごとに倍増。
  • 武漢から国内流入例は、重慶461例、北京113例、上海98例、広州111例、深セン80例。すでに武漢に遅れること1-2週間で、中国中の大都市で感染拡大が起こっている可能性。
  • もはやこの疾患は武漢のものではなく、他の中国の大都市において持続的感染jが起こっているものと思われる。
  • 海外においても中国との密接な交通路のある大都市においては、しっかりとした公衆衛生的対応がなされなければ、それそれが流行中心地になってゆくであろう。

う~ん、武漢以外の中国大都市、国外の密接な関係のある都市それぞれが複数の流行中心地になってゆくというシナリオ。現実のものになりつつあります。

Lancet: Nowcasting and forecasting the potential domestic and international spread of the 2019-nCoV outbreak originating in Wuhan, China: a modelling study


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