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サウジ在勤の韓国人、MERS犠牲か(マーズコロナウイルスMERS-CoV マーズ MERS)

2013-08-15 15:35:28 | MERS/マーズコロナウイルス/SARS

サウジにて在勤中の韓国人がMERS感染死か?との報道で、韓国政府は調査チーム派遣したり、保健省が外務省に「関係者の入国認めるな」と言ったりの騒動になっています。

  • サウジアラビアのアルミ工場建築現場にて在勤中の53歳男性。
  • 同国で発症、肺炎・腎不全・ショック症状。
  • サウジ現地医師より、MERS疑い診断。
  • 韓国政府は調査のため医師団派遣。
  • また、保健省は外務省に対し、この男性と一緒に働いていた人間の帰国を制限するように勧告(recommended the Foreign Ministry to limit entry of other Koreans who worked or stayed with the man.)!!

前回の帰国後発症例に続いて、サウジで在勤例疑いの報道です。隣国における騒動がヒートアップしそうです。
隣国での騒動は、(H7N9と異なり)日本においても騒動が起こりうる可能性を突き付けられているということでもあります。

ただ、日本であり得ないことは、「保健省が外務省に対し、同僚たちの入国を認めないよう勧告する」というところです。
2003年北京のSARS騒動の際、背中に汗かきながら大使館の説明会の一端を担当していた管理人は、「(SARSに)感染したら日本に帰れなくなるのか?」とのフロアからの質問に対し、「日本のパスポートを持っている人を政府が入国拒否することはありません!」と領事が答えていたのが印象に残っています。
そう、たとえば外国人の入国拒否をかけまくっていても、自国民の入国拒否などありえないというのが、先進国途上国とわず通常の感覚ではないでしょうか(テロリストとかは別として)。
 管理人としては、この「自国民の入国制限」の部分に対して飛び上るほどビックリしてしまったのでした。

ソースはコリアンヘラルド
http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20130813000681

Korean suspected of MERS infection dies in Saudi Arabia

Published : 2013-08-13 21:40
Updated : 2013-08-13 21:40


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