アフリカ モザンビークでビールを飲んだ人75人連続死。犯人は_Burkholderia gladioli。
- モザンビークでローカルビール(自家製ビールに近い印象?)pombeを飲んだ75人が連続死。このビールを製造した家族も犠牲者に。
- 当初、毒物混入事件として捜査され、”犯人”とされる男が逮捕拘留されていた。
- しかしながらその後の調査で、_Burkholderia gladioliを原因とする食中毒案件として浮かび上がった。
- このビールpombeはトウモロコシから製造。通常、麦から製造される。祭のときなどに飲まれる伝統的習慣。
- _Burkholderia gladioliは、グラジオラスやユリに含まれることで最初発見されたが、その後、土中など環境中に広く存在することがわかった。
大規模工場製ではなく、しかし、一度に75人以上が飲むのは自家製ビールという規模でもなさそうです。村の醸造所といった感覚でしょうか。もうちょっとで冤罪事件まで起こりそうなところで(一度は収監されてしまった・・まあ、日本だっておまえはぶどう酒に毒を入れたろう!と先走った警察検察裁判所そろってやらかして世界に恥かいた件がありますから笑えません)、とても罪作りな細菌です。
渡航医学的教訓としては、とにかく得たいの知れないものは口に入れるな!ということに尽きます。アフリカを(or他の途上国を)徘徊しながら、たまたま知り合った地元アフリカ人の家に転がり込んで盃を重ねる・・・ 管理人のまぶたにも、何人かの顔が思い浮かびます。アフリカで大使館勤務をしていると、次の国の入国ビザ入手のためのレターを求めて、”日本を出て半年です1年です”という方々が真っ黒に日焼けした顔に笑顔を浮かべていらっしゃいます。時に招じ入れてお話しをうかがったり情報いただいたりするわけですが、この手の方々のご無事を願う次第です。
ソースはProMED
http://www.promedmail.org/post/3773271
Published Date: 2015-11-06 17:49:46
Subject: PRO/EDR> Contaminated beer, fatal - Mozambique (02): (TE)
Archive Number:20151106.3773271
CONTAMINATED BEER, FATAL - MOZAMBIQUE (02): (TETE)