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空波とともに

スカブ(空波)とコマジェ、YZF-R125(aka)のカスタムとツーリングの「私的記録庫」です。~t2-factory~

リーン・ウィズの極意

2012年01月28日 | よみもの

女性のライダーさんが女性用に書いている(?)HPの様です。
初心者のT2にはとても分かりやすいので・・・そのまま転載します。

教習所で、バイクがコーナーを曲がる姿勢には3種類あると習ったでしょう。「リーンアウト」、「リーンイン」、「リーンウイズ」。バイクの傾きより外側に、身体の重心があるのが「リーンアウト」、内側にあるのが「リーンイン」、傾きと同じなのが、「リーンウイズ」。教習所では「リーンウイズ」がなんとなく推奨され、綺麗な乗り方だという印象だったと思います。で、できれば綺麗な「リーンウイズ」で乗りたい。乗っているつもりと思っていることでしょう。
しかし、バイクに乗り始めの人に多いのが、「つもりリーンウイズ」です。自分では「リーンウイズ」のつもりでも、傾いているのは首から上だけで、実際には「リーンアウト」になっている人がほとんどです。だから見ていると少し不恰好。しかも、コーナーをスルスルと抜けて行けないのが、「つもりリーンウイズ」なのです。どうして私だけみんなのように速い速度でコーナーが回れないのか、その原因のほとんどはここにあります。どこが違うのでしょう。
実は、自分自身が、「つもり・・・」なのか、「ほんもの・・・」なのかを見分ける方法は、意外と簡単です。コーナーを回っているとき、貴女のお尻のどの部分が、シートのどの位置に乗って、体重をかけているのか。これを確かめれば、「つもり」かどうかが分かるのです。

「リーンウイズ」と言っても、コーナーを回っているときは、人が乗ったバイク全体の重心が、バイクが傾いた内側にずれていなければ、バイクは決し曲がりません。バイクのコーナーリングとは、この重心を移す作業であり、バイクをいかに効率的に傾け、重心をずらすのかが、コーナーリングなのです。
「リーンアウト」は、バイクを極端に傾け、重心を内側にずらします。それだけだとバイクは倒れてしまうので、釣り合いを取るために体重をアウト側に移動させます。主にオフロードやモトクロスなど短い時間で、クイックなコーナリングが必要な時に使うと効果的です。身体が立っていて、バイクを押さえつける状態なので、後輪のコントロールなどが比較的容易です。(←分かります:T2) ただしバイクを極端に傾けることが必要なため、大きなコーナーを一定の高速度で回るにはあまり適さないのです。この「リーンアウト」の時は、コーナーの外側の膝で、バイクを押さえつけ、シートの外側に、外側のお尻が乗っています。
「リーンイン」は、全く逆です。出きるだけバイクを立てたまま、コーナーを高速で回ろうというものです。バイクを立てたままだと重心が内側にずれないので、その分身体を内側に落として重心を移動させるのです。この時はシートの内側に、内側のお尻が乗っています。
さて、「リーンウイズ」はと言うと、実はコーナーの内側のシートに、コーナーの内側のお尻が載っていなければいけないのです。どちらかと言えば、「リーンイン」に近い乗り方です。お尻の両方のほっぺが、どっしりとシートの中央に乗ったままでは、バイクが傾いた分どうしても「リーンアウト」になってしまいます。(←T2は、ウイズするなら、シーツに垂直に座らないといけないと思ってました・・・)
ほんの少しのバイクの傾き、それに釣り合う体重の移動で、重心はバイクの真中から動かない。だから曲がらないのです。ははははは、実は私も最近まで、この「つもりリーンウイズ」の曲がらず屋ライダーだったのです。

いろいろな工夫を自分では試みていました。首を回す、肩を回す、腰を回す。少しは改善されつつありました。でも、仲間とのツーリングでは、コーナーごとに遅くなる。1300ccのパワーで、直線で必死に追いつく。コーナーが来ると引き離される。どうしてこんなにコーナーが遅いのか、どうしても解決しなかったのです。ところが高速道路の大きなコーナーを比較的ゆっくり回っているとき、「あれっ、私のお尻ってシートの外側に乗ってる」と気が付いたのです。外側の膝でバイクを押さえることばかりに気を遣っていて、全体では「リーンアウト」になっている。これじゃ曲がるわけがない。次ぎのコーナーで、コーナーの内側のお尻に体重を乗せました。おおっ、自然に曲がるではないですか。「これだ」。ようやく、コーナーリングの入り口に到達できた気がしたのです。

それではもっと分かりやすくこの感覚をお伝えしましょう。こんな説明をもっと以前に聞いていれば、私もこんなに苦労せずに済んだでしょう。これさえ覚えておけば、「リーンウイズ」はできたも同然です。
まず、どんな椅子でもいいです。バイクに跨っているつもりで座ってください。そして想像してください。あなたのお尻の下の右側半分に一枚の紙が敷かれています。その紙の端を誰かが引っ張って、右側から引き抜こうとしています。そのままでは紙は引き抜かれてしまう。引き抜かれないように、引き抜こうとしている人を睨みながら、お尻に力を入れて押さえてください。…・・どうです、これが右コーナーの曲がり方です。次ぎに同じく左側のお尻の下の紙を、左側から引きぬく人を睨みながらお尻で押さえる。これが左コーナーの曲がり方です。首、肩、腰が自然に回り、体重もイン側に移動できている。こうすれば、バイクは「リーンウイズ」で曲がっていきます。そうそう、分かってしまえば簡単です。あとは、実際にバイクに跨り、コーナーを回って確かめてください。体重を内側に落とすその瞬間が最初は少し怖いけど、回り始めるとこの上なく安定していることに気が付きます。両方の腕は力を抜き、ハンドルを決して押さえ込まず、自然にしてあげる。その上で、お尻の下の2枚の紙、これが「リーンウイズ」の極意なのです。どうです、やってみたくなったでしょ。
コーナリングが楽しくなったら、あなたのバイクも少し本物。


ASUKA R2 借用画像です。

モノの本によると、ステップ加重とか、視線とか・・・色々コツを解説してくれていますが、この方の解説、さもありなん!!とも思えます。
明日、aka(YZF-R125)で、試してみよっと!


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16 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど (どら)
2012-01-28 12:59:35
面白い解説です。
実際これで目覚めた方の解説なので実践してみてもいいですね。
私はダラ~って走るときは土踏まずステップですが、ちょっとがんばるときはつま先ステップで乗ってたものですからおしり荷重はあんまり意識したことが…。
いろいろ試してみるのがいいですね。
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Unknown (ななパパ)
2012-01-28 13:17:17
私も山道のコーナリングで皆様にどんどん
離されているのでこれが出来てないのかと思われます。
ちょっと後で練習してみます。
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やしろべえ (橋吉)
2012-01-28 16:32:47
そうそうお尻が重要ですよね。力のかけ方に加えて、お尻の位置も動かしてみてください。もっと曲がりやすくなります。自分がやじろべえになったつもりでバランスを考えれば案外怖くないです。我流ですが山道などではいったんリーンアウトで先を見てからリーンウィズに変えて曲がるのが実践向きのような気がします。
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ステップでの調整・・・ (T2)
2012-01-28 18:41:52
>どらさま

良く、教則本でも書かれてますね。
なるほど、加重だけでなく、足の裏の乗せ方も意識する感じですね。
つま先ステップということは・・・少しパックステップ気味・・・前体重という感じになるのかな・・・
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上手い人の・・・ (T2)
2012-01-28 18:43:35
>ななパパさま

乗り方を後ろから見ていると、色々分かることがあります。
あんまりジッと見ていると・・・事故りますが・・・汗
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そうそう・・・ (T2)
2012-01-28 18:46:02
>橋吉さま

リーンウィズをためらう理由に・・・カーブの先の見通しがあるのは確かですね。
インに上体を寄せると、どうしても先が見通せなくなる・・・なるほど・・・皆さん、色々工夫しているわけですね・・・納得
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Unknown (どら)
2012-01-28 21:17:03
ライン取りもあるかも…。
左コーナーって先が見えないんで早めにインについちゃってコーナー回り込んでるとさらに倒しこむのが難しいかも。
アウト⇒アウト⇒インってイメージで走るといいかも。
インカットするときに『カメ』って叫ぶのを忘れずに。(笑)
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Unknown (terayan)
2012-01-28 22:03:41
とてもわかりやすい考察ですね。
カーブを曲がる時、おしり荷重を意識したことはなかったのですが、首をぐいっとその方向に向けると同時にイン側の膝を数センチだけ外に出して倒していきます。結果的にイン側に荷重がかかります。


どらさんのインカットするときに『カメ』って叫ぶのを忘れずにって、私たちのバイブルでした!
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Unknown (me262a-1a)
2012-01-28 22:06:08
スクーターのコーナリングは難しいですね。通常の足を延ばした状態では、お尻を浮かすことは苦しいです。

GPマシンのライダーのコーナリングを見ると、お尻を軽く浮かして体重移動しています。ここまでハッキリと浮かすことは無いにしても、ロードモデルの一般路では近いことを知らず知らずに行っていますね。

それにしても詳しい解説です。ふむふむ・・・と感心して読みました。
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Unknown (たらちゃん)
2012-01-29 00:53:38
お尻…あのでかいスクーターのシートでは浮かすこともなく(笑)
でも気分的にはスキー気分で走ってる時はあります。
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