後期シルバーの戯言

一寸した日常生活・身辺雑記と旅日記

那須高原

2012年11月09日 | 名勝巡り

先日日帰りバスツアーで那須高原へ行って来た。工程は次の通り。

  長野駅東口───那須温泉神社───賽の河原(殺生石)───那須高原那須休暇村レストランで昼食───
  那須高原ゴンドラ山麓駅───山頂駅「五葉ツツジ群生地」山頂駅───ゴンドラ山麓駅───長野駅東口

6時40分長野駅東口を出発、那須御用邸(広大な敷地のおよそ半分が一般に開放されている)の脇を通り、11時頃那須温泉神社に着く。解放された那須御用邸は何れ訪れたいと思う。

ツアーの案内によれば温泉神社は「ゆぜん神社」と読み、那須温泉発祥の地で、奈良時代温泉の場所を教えてくれた
”ゆぜんさま”を祀るために建立したとある。神社発行の神社略記では {狩ノ三郎行広が現在の元湯付近で白髪の老翁が「我は温泉の神なり汝が追いし鹿は谷間の温泉に手負いを癒さんがため浴しており、汝万民の病苦を救うべし」と言い消え去った。三郎鹿を射止め、温泉を発見して神社を建立したとある。

境内社の「見立神社」が三郎の創建で「天児屋根命」を祀り、後年温泉発見の功により狩野三郎行広合祀される。昭和二九年温泉神社と合併、境内社となった。}とある。

温泉神社の祭神は 大己貴命・少彦名命・誉田別命 である。

                                       
             温泉神社本殿                         見立神社           見立神社本殿

源平合戦で有名な那須余市一 と温泉神社の 関係は 「南無八幡大菩薩、別しては我が国の神明、那須温泉大明神、願わくはあの扇の真ん中射させてたば せ給え………」と
屋島で祈り、凱旋の後その神恩の深いことを謝して、大社殿を寄進した。

   左の写真は温泉神社の御神木で「生きる」と命名されている。
    樹齢推定800年の「ミズナラ」である。

    

 

 

 

    
 温泉神社参詣後近くの湯川ぞいに荒涼とした「賽の河原」とよばれる所に行った。ここに栃木県指定文化財・史跡「殺生石」がある。

 

                                                                 

   左が殺生石のあるところの写真で「九尾の狐伝説」にまつわる名所旧跡だ。

  この伝説とは、概略次のようだ。
  「九尾の狐が中国の王の后に化けて悪行を尽くし、ある夜突然
  姿を消 した。数百年後日本に渡り、人の世を滅ぼそうと企ん
  が陰陽師に正体を見破られ、那須野へと飛び去り悪事を続け
  た。それを知った朝廷の勅命により鏑矢で射とめられ、巨大な
  毒石に姿を変えた。その後も村人に害を及ぼし続け、それを聞   いた名僧・玄翁和尚による一括で石は三つ別れ、その一つが
  この地に残った」

                                  
                      賽の河原ー殺生石から望む                      賽の河原ー正面が殺生石のある場所

                                                                                                                                                                                                                                                                                        
         
  教伝と云うのは、親不幸な坊さんの名で、ここで仏罰で火の海
 地獄に堕ちたのだそうです。そのことから、親の恩を忘れないよ
 う「教伝地蔵」を建て、さらに千体(数多く)の地蔵を建てて祀った
 のだそうです。

                             千体(数多く)の地蔵 

賽の河原を後に休暇村に向かいレストランで昼食、美味しいヘルシーな料理で紅葉の季節かお客も多かった。
昼食後ゴンドラノの山麓駅に向かう。13時過ぎ到着ゴンドラに乗り山頂へ、一時間程五葉ツツジ群生地の遊歩道を散策する。

五葉ツツジはシロヤシロの別名で枝先に5枚の葉が輪生状に付くくことから五葉ツツジと呼ばれている。

敬宮愛子内親王のお印としてシロヤシロの花が用いられている(公式表記は「ゴヨウツツジ」)

標高も高く紅葉は終わりに近かったが、眼科の展望は紅葉に染まった山々が綺麗だった。ゴンドラ乗り場付近には秋には珍しいヒマワリが咲いていた。小さな花でゴンドラからはタンポポのように見えた。

他にブナ遊歩道・山ゆり遊歩道があるが時間が無く廻れなかった。

     
            ゴンドラから ヒマワリ                             ゴ ン ド ラ

   
       遊歩道の  五葉ツツジとブナ林                   ゴンドラ山頂駅展望台からの ブナ林                          

            

                
           遊 歩 道 で の 紅 葉

   ゴンドラ中間点付近から見た 紅 葉                

 遊歩道の範囲は約3万坪の五葉ツツジの群生・ブナの林の他、ヤマタイミンガサ(山大明傘)・ツクバネソウ(衝羽根草)
 が殖生・マイズルソウが群生しており、また広範囲が雪笹に覆われている。

15時30分ゴンドラ山麓駅を出発一路帰途につき、20時頃長野駅東口に到着した。