言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

桜から連想するもの?

2006年03月28日 | 四季
いよいよ桜の季節本番です。
各ブログでも桜の話題が、文字通り花盛りといった感じです。

古くから桜は日本人にとって花のシンボルとしてイメージされてきました。
平安初期の伊勢物語にある和歌です。

世の中にたえて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし

この世に桜がなかったらどんなに春がつまらないものになってしまうだろうか。
日本人なら誰もが感じる桜への思いを千年以上も昔の人が言い表しています。
またその返歌も見事です。

散ればこそいとど桜はめでたけれ うき世になにか久しかるべき

桜は散るからいいんじゃない。世の中に永遠のものなんてないんだから。
これも日本人の無常観をずばり言い当てています。

しかし「桜」から日本人が連想してきたものは、それだけでもないようです。
例えば、古今和歌集で詠われている桜の多くが、男性から見た「女性」の隠喩として使われているようです。
また近代では、桜の潔く散る様が「理想の軍人」の象徴として扱われました。

千年にわたって一つの花の言葉が、これほど多くの人々に愛され、様々な意味に使われ、ずっと「国の花」であり続けた、そんな花も世界にないのではないでしょうか。


桜の話し
http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/87eaf37235000733a98113ab068ea92a

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Mhappymania)
2006-03-29 23:00:38
訪問ありがとうございます
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桜の花 (Mhappymania)
2006-03-29 23:14:29
↑上のつづきです…。

すみません、間違えて投稿ボタンおしちゃいました..



桜が、「女性」の隠喩として使われていたという事、初めて知りました。ただ、桜を眺めているだけじゃなく、昔の和歌などに桜が色々な意味で使われているのを調べるのも、おもしろいですね!

そういえば、以前日本がアメリカのワシントンにプレゼントした桜が同じように咲き始めたそうです。「桜の花」は、国と国との親睦を深める橋渡しにもなってるんですねv
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 ()
2006-06-08 16:33:05
にゃ
返信する
 ()
2006-06-08 16:34:23
こんちゅあーだーりー

うちゅうすてーしょうもつ

香りに興味あるんるんるん?
返信する

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