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言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

チェコの英語

2007年08月19日 | 旅の話し
チェコのプラハは美しい町でした。
チェコの公用語はチェコ語ですが、中高年の間ではドイツ語を話す人も多いようです。
しかし現在はプラハで働く人の多くの人が英語を使います。
旅の最中も、私のかたことの英語もほぼ通じました。

問題は、聞き取りです。
彼らの英語が早すぎて聞き取れない、というわけではありません。
とにかく、なまりがすごい。

ホテルで手配してもらったタクシーで、空港まで向かおうとした時のこと。
「空港までお願いします」
と言ったら、運転手から何か質問されました。
よく聞き取れません。
「テルミネル?」
と発音しているようです。

もしかしてプラハには二つ空港があるのだろうか。
テルミネル空港の方だよねって聞いているんだろうか。

そう思って聞き返しました。
「プラハには、空港が一つだけなのでは?」
すると運転手さん。
「もちろん空港は一つだよ。僕が聞いているのはテルミネルだよ」

うーん。
ちょっと考えて分かりました。
Terminal〔ターミナル〕だったんです。
空港を聞いていたのではなく、空港の中のどのターミナルに着けるかを聞いていたんですね。

ローマ字読みに加え、rの音が巻き舌になっていたため、とてもターミナルには聞こえませんでした。

でも他の国の人がカタカナっぽい日本人英語を聞くと、同じように聞きにくいものなんでしょうね。
お互い様です。

それでも、チェコ語と日本語ではまったく意思疎通ができないはずなのに、お互いになまっているとはいえ、英語という共通語があるからこそ話ができるわけです。
その存在は偉大だと思います。

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ベルリンの出会い

2007年08月18日 | 旅の話し
ヨーロッパを旅してきました。
ベルリンとプラハを中心に回りました。

ベルリンでは、二人の日本人と合流して、一緒に町を歩いたり食事を楽しんだりしました。
一人は建築家、一人は演奏家。
二人ともまだ若く、ベルリンで実力をつけていずれ日本で活動したいと夢を持っています。

たった一日でしたが、とても充実したおしゃべりができました。
夢を追う人の言葉というのは、どこか気持ちのよい自信を感じ、こちらまで元気をもらうことができるものです。

建築家の彼は、大変社交的な性格で、ベルリンで様々な国の人と出会い、友達になり、それが自分にとってかけがえのない財産だと言っていました。

その彼がドイツで友人から聞いた言葉というのが、印象に残りました。

Good people meet good people.

良い人は良い人に出会う。

直訳すればそういうことですが、実によい言葉です。

人と人との出会いには、確かに善し悪しがある。
良い出会いに数多く恵まれる人は、幸せだ。
しかし、それはラッキーだけで生まれるものではない。
常日頃、自分を磨き、自分から出会いを求めて精力的に生きている者同士は、自然にどこかで出会うようにできている。
出会いは、自分から生み出すものだ。

そんな意味でしょう。

自らの意思で日本を飛び出し、夢を抱き出会いを大切にして暮らしている彼を見ると、この言葉に説得力を感じました。


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濃霧で飛ばなかった飛行機

2006年08月22日 | 旅の話し
青森への旅の最終日。
夜9時前の最終便に乗るべく空港に向かいました。
青森空港は市内から車で30分ほどかかる山中にあります。
車を走らせていくと、徐々に天気が怪しくなっていきます。
あれよあれよという間に、周りは霧で包まれてしまいました。

空港の近辺では百メートル先も見えないくらい。
不安に包まれたまま空港に到着すると、案の定、夕方から飛行機の欠航が相次いでいました。
しばらく待機していたのですが、天候は回復せず、最終便も欠航に。
やむなく青森市内でもう一泊することになりました。

ところで、この日は濃霧注意報が出ていましたが、気象庁によると、濃霧という言葉は「濃霧注意報と同一基準で用いる」となっています。
つまり、注意報の出ない「濃霧」というのはないんですね。

濃霧でなければ、単なる「霧」です。
霧は「微小な浮遊水滴により視程が1km未満の状態」を言うんだそうです。
1kmをこえて10km未満だと「もや」。
「霧」と「もや」は見通しのきく距離によって定義が分けられているんですね。

ちなみに「夜霧が出ると翌日は晴れ」という俗説があるとか。

でも翌日もしっかり霧でした。
おかげで翌朝の便も一時間遅れ。
後できいたのですが、青森空港は霧が多くて有名で、パイロット泣かせの空港の一つなんだそうです。

ずっと天気に恵まれた旅でしたが、最後の最後で思わぬハプニングでした。

http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/127e7693f704c6ce362dd43cf5d8c198
http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/0e6c52fa0ab8f620c528bade3266c88d


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青森の小料理屋で中国の広さを感じました

2006年08月20日 | 旅の話し
青森の旅も最終日になって、とんでもないハプニングに見舞われました。
最終便の飛行機を予約していたのですが、空港に行ってみると真っ白な霧で包まれています。
もしかして、これは…。

嫌な予感は的中。
濃霧により、便は欠航となってしまったのです。
やむなく市内のホテルをとって、青森で一夜を過ごすことになりました。

どうせ泊まるなら地元の美味しいものでも食べたい。
夜十時過ぎにホテルに荷物を置いて、さっそく街をぶらぶらしました。
夜中まで開いている店は少なかったのですが、その中で細々と看板が光っている小料理屋を見つけて入りました。
こぎれいな店内には、カウンターと小さな座敷。
カウンターの一角に陣取ると、ホタテやトウモロコシなど地元の食材を生かした小皿料理を肴に、地元の酒をいただきました。

この店では、中国山西省から来た留学生がカウンターを守っていました。
日本語が達者で、最初は日本人と間違えるほど。
気風がよく、冗談も交えた快活な会話。
笑顔も素敵で、店の看板娘として十分な資質を備えていました。

何でも日本語は、四年前に来日した時から始めたのだとか。
何年英語を勉強してもろくに話すこともできない私は、彼女の日本語を聞いて、やればできるんだと勇気を与えられる思いでした。

ところで、せっかく日本語が話せる中国の人がいるのだからと、さっそくミニ異文化交流を試みます。

中国語といっても、北京語と広東語では雲泥の差があるようです。
ホントでしょうか。
昔覚えた広東語を試してみます。

「一から十まで言うよ。
 ヤ、イ、サン、セイ、ウン、ロク、チャ、パ、ガウ、サップ!…どう?分かる?」

すると彼女は首を横に振ります。
「聞いたことはあるけど、使ったことはない。」

「じゃ、これは? トーチェー!」

再び「分からない」と首をふる彼女。
これは「ありがとう」を表す「多謝」の広東語読みです。
漢字を知って初めてうなづいた彼女は、
「私のところでは、トーチェーじゃなくてトーシェイと読みますね」
と言いました。

なるほど北京語では「謝謝=シェイシェイ」ですね。

考えてみれば、東京から数百キロの青森ですら、方言でしゃべられると意味が分からないことがよくあります。
増してや中国では、町と町が千キロ以上離れていることもしばしば。
北と南では、歴史も文化も全く違います。
言葉も、ネイティブが分からないくらい異なっていても、不思議はありません。

なるほど。中国って広いのね。
と、一人で頷きながら、青森の大吟醸を飲み干しました。

思わぬハプニングで生まれた余分な一泊も、気風のよい中国人との出会いで、ちょっと得した気分になりました。

http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/1d17b0c050554fce9960efe99a1d6d5b



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