風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

扇ノ山へ

2012-06-01 | Weblog
鳥取の「すみれ暦」で棹尾を飾るのは、
大山のダイセンキスミレと扇ノ山のツルタチツボスミレ。

来週から予定があるので、
ちょっと早いかと思いましたが、
水曜日(30日)に扇ノ山のツルタチツボスミレに会ってきました。


ツルタチツボスミレ 12.5.30 鳥取県東部

登山道沿いのツルタチツボスミレは、
日当たりのよい株からすこしづつ咲きはじめるようで、
まだほんの咲きはじめです。

河合谷コースにはまだ残雪も多く、
登山道が分かりにくい場所もあります。
個人的にですが雪どけは2~3週間ほど遅い感じです。

     
     ブナ林(河合谷コース) 12.5.30 鳥取県東部

この日は偶然にも元の職場の大先輩にお会いしました。
喜寿の今でも毎日のように山歩きをされているそうです。

私にはとても無理でしょうね(笑)

その大先輩に教えていただいたタケシマラン。
ランという名が付いていても小さなユリ科の植物です。
一見ユキザサやチゴユリに似ていて気がつきにくいですが、
葉の腋から小さな星のような花をぶら下げています。

北方系の植物で、
一般的には本州中部以北に分布する植物といわれますが、
鳥取県東部にも隔離的に自生しているようです。


タケシマラン 12.5.30 鳥取県東部


サンカヨウ 12.5.30 鳥取県東部


氷ノ山方面 12.5.30 扇ノ山山頂

たしか昨年度の事業で交換したはずの案内標識、
河合谷コースの物しか見ていませんが、
今年の雪ですべての標識が取り付けボルトのある中央部で折れていました。
地面に落ちているものも多かったです。

横に長すぎるなど構造的な問題があるのでしょう。
情報は厳選しシンプルで分かりやすい標識が一番です。

道迷いで行方不明になっている方もおられるので、
早く修理した方がいいですね。


案内標識 12.5.30 扇ノ山山頂


シハイスミレ 12.5.30 鳥取県東部

下山後は大先輩と同じように偶然お会いした
スミレ好きの方とスミレの勉強会。
ツルタチツボスミレとその交雑種(×オオタチツボスミレ)、
ホコバスミレ、ホソバシロスミレなど、
いろいろ観察しながら教えていただきました。

林道脇のツルタチツボスミレ、
日当たりの関係でしょうかこれまで見たこともない花付きの良さです。

これまで、クモノススミレの別名どおり茎を四方に延ばして増えるため、
花は重要じゃないんだと、
一般的に花の少ない理由をそんなふうに勝手に理解してたんですが・・・。
困りましたね(笑)。


ツルタチツボスミレ 12.5.30 兵庫県(但馬西部)

鳥取県ではこれまで自生が確認されていないホソバシロスミレ、
ここにあるならいつか鳥取でも見つかるでしょう。


ホソバシロスミレ 12.5.30 兵庫県(但馬西部)

最後に、
5月22日に扇ノ山に登山されたまま行方不明になられた男性(50代)がおられます。
一刻も早く発見、救助されるようお祈りいたします。

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