逝きし世の面影

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軽い言葉 問われぬ責任

2016年03月26日 | 政治
『毎日新聞「柳田邦男の深呼吸」 丸山環境相の失言』

2016年3月26日(土曜日)の毎日新聞や柳田邦男の、『あまりにも腹立たし軽すぎる言葉、問われない責任』に対して唖然とするばかり。日本国の場合、柳田邦雄のような知識無き知識人しかマスコミでは発言が許されていないのである。
毎日新聞のオピニオン欄に連載されている『柳田邦男の深呼吸』では『丸山環境相の失言』『軽い言葉問われぬ責任』と題して、丸川珠代環境相が3月7日の講演で東京電力福島第1原発事故での除染基準が年間被曝量1ミリシーベルトに決まった経緯について、『反放射能派がワーワー騒いだので、何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた』と民主党政権の環境大臣である細野豪志の実名を挙げて個人攻撃をした丸山環境相の責任を批判している。
事実無根の『お馬鹿発言』は1週間後に謝罪して取り消されるているが、丸山珠代としては『講演での発言』は自民党支持者向けのアジ演説程度であり、やはり解散・総選挙が近いのでしょう。
ブログ記事冒頭↑に掲載したテレビ朝日の映像にある『字幕』でも明らかなように、『福島の復興』を装うなら『風評被害の払拭』は必須要件であり、絶対に欠かせない最大政策なのである。
丸川珠代環境大臣は東大卒でテレビ朝日のニュースキャスターを経て自民党から2007年に東京都選挙区の参議院選挙に立候補。今まで自分では一回も投票していなかった事実が発覚して批判されるもしぶとく最下位(5位)で滑り込み当選する。2013年(平成25年)7月には100万票を超える得票でトップで再選され自民党の若手のホープとして期待されている逸材で、並み居るベテラン政治家を差し置いて参議院の二年生議員として異例の閣僚入りを果たしている。



『毎日新聞での柳田邦男の大失言』軽い言葉 問われぬ責任

国際放射線防護委員会(ICRP)では生命に危険な放射線の防護について、一般の人が平常時に受ける放射線について年間1ミリシーベルトを『線量限度』と定めて世界各国に勧告しているので、当たり前ですが我が日本国でも労働安全衛生法令や電離放射線障害防止規則などの各種の法令によって年間1ミリシーベルト以上の原発の原子炉や核研究施設、レントゲン室などを放射線管理区域として、不必要に一般人が立ち入りらないように厳しく管理・制限されている。
しかし今回の丸川珠代環境大臣にしろ、その丸川発言を批判した柳田邦男(毎日新聞)にしろ同じで、平時の一般人の被曝限度を問題としたものではない。
原発4基が同時に暴走する前代未聞、空前絶後のフクシマのレベル7の核事故後の、緊急避難時の一般住民の被曝限度(1~20ミリシーベルト)を問題としたものだった。
当たり前ですが高すぎる1~20ミリシーベルトの数値は、緊急時の短時間限定の話であり、そこに『ずっと住み続ける』話ではない。
本来なら2011年12月16日に民主党の野田義彦首相が福島第一原発の冷温停止状態を宣言した時点で、緊急時から平時に切り替えられていた筈だった。
ところが挙国一致で野党も与党もマスコミも一切知らんふりで誤魔化したいる。翌2012年11月に福島県内で二人目の小児甲状腺がんの発症が確認された直後には、当時の野田首相が『嘘つきとは呼ばれたくない』との屁理屈で突然衆議院を解散している。
煮ても焼いても食えない百戦錬磨の狡猾なベテラン政治家である野田義彦が、180度正反対の純真無垢の中学生のようにふるまったのですから『驚きだ』としか言葉もないが、この時には冷温停止宣言一周年の記念日である2012年12月16日に安倍自民党に政権を禅定している。
野田義彦から政権を譲り受けた安倍晋三ですがアベノミクスの猫だましで、平時の被曝限度である年間1ミリシーベルトの『線量限度』を無視して放射線管理区域内に大勢の幼児や妊婦を含む日本人一般市民を放置する極悪非道。自民党内閣成立後3カ月目の2013年2月には10人発症を『3人確定。7人疑い』とのなんともインチキ臭い偽装発表を行い、半年後の参議院選挙での自民党大勝を誘導する。
無差別に妊婦や子供たちまで被曝させる非人道的な日本政府の悪事ですが、安倍晋三一人が悪いのでは無くて、すべてのマスコミが全面協力する挙国一致の大政翼賛会(大本営発表)なのである。
今回の柳田邦男ですが岡山大の津田教授と同じ『善玉役』を演じて、恥ずかしげもなく、政府マスコミの『真っ赤な嘘』に便乗して人々を偽装の迷宮に呼び込む手伝いをしているのである。
現実の日本国では、柳田邦男の深呼吸とは大違いで、1ミリシーベルト以上の放射能汚染地域内に大勢の一般市民が大勢居住していて普通に生活しているという、摩訶不思議な異常事態が5年も続いているである。
ところが、今回政府による『法律破り』(事実上の非常事態宣言)に対しては柳田邦男は知らんふりで誤魔化している一方で、丸山大臣の些末な失言だけを問題としているが、もちろん『本当に知らない』のではなくて熟知したうえで黙っている小悪党である。
(今回毎日新聞オピニオン欄で柳田邦男が駆使した子供だましの詐欺の手口ですが、大勢の観客の前で素早く本物と偽物をすり替えるという、今まで何回も暴露した阿呆臭すぎるお粗末な『手品』と同じなので今回は省略する)




『早期解散・総選挙は不可避!!!』とうとう安倍晋三首相が「解散」の言葉を口に出す

世界的にも信用度が高いジョセフ・E・スティグリッツとポール・クルーグマンなどノーベル経済学賞受賞者を二人も呼んで2017年4月の消費税増税の否定発言を行わせた首相官邸ですが、とうとう安倍晋三首相本人が『解散』の言葉を口に出す。一応『考えていない』と否定しているが、政治の絶対的なジンクスによれば例え否定発言でも時の首相が『解散』に言及すれば政権の最末期、『解散直前』だと決まっている。(前回の2014年末の解散・総選挙では読売新聞が最初に報じてから1ヶ月後に現実となったが、今回は新聞社どころか当事者である二階自民党総務会長が早々と言及している)
バブル崩壊後に景気が回復していた1997年に橋本竜太郎首相が行った3%から5%への、たった2%の消費税の増税で日本国の経済はどん底に落ち込み、いまだに抜けさせないでもがいている。
政府統計でも日本のバブル崩壊後の国税収入の最高値は1997年であり、消費税の3%から5%への増税以降は一度も超えることが無い。しかも消費税増税分は大企業の法人税の増税で相殺され国民は負担だけを押し付けられていた。
2014年4月の安倍晋三首相の消費税増税は3%であり、バブルが崩壊したとはいえ日本経済がまだまだ余裕があった1997年当時の2%増税とは比較できないほどの大ダメージを与えるのは決定的だった。アベノミクスの生みの親である浜田内閣参与が反対したのは当然だったのである。
消費税増税の結果が判明する2015年度の経済統計が出た後では、到底『選挙』ところでは無くなる。もちろんレベル7の未曾有の福島の核事故の小児甲状腺がんの2015年度分の発表が行われたなら選挙が出来ない。安倍晋三首相が解散・総選挙を行うなら、まさに『今しかない』のである。
今まではマスコミを完全にアンダーコントロール出来たので、挙国一致の大本営発表で誤魔化してきたが、とうとう最終局面が目の前に迫っている。
日本国の未曾有の大崩壊(カタストロフィ)寸前での安倍晋三によるヤケクソ解散・総選挙は不可避である。


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5 コメント

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線量だけでは (ちくわ)
2016-03-28 17:50:17
レントゲンのように放射線のみを浴びるのと、そこら中に放射性物質が散らかっているのとでは、同じ1mシーベルトの被爆であっても、まったく状況が変わってきます。つまり体内に取り込んでしまう危険性ですね。
ただ外部からの線量のみで安全かどうかを語っている現状は、不安を覚えます。
返信する
1ミリシーベルトの十分の一 (あたし新聞)
2016-03-28 18:05:53
でもん、イヤだなぁ(笑)
遠くから、安全・安心・問題なしとか?言われてもねぇ?

産地を隠蔽したラーメンの試食会とか?ただちにえいきょうはないんだろうが、

現地に10年くらいは住んでから、なんぼのもんじゃいって言ってくれ(笑)
返信する
消費税法改正のお知らせ。 (Unknown)
2016-03-30 18:55:46
平成27年4月に消費税法は改正されました。消費税率及び地方消費税率の8%から10%への引上げ時期が平成29年4月1日とされました。

現行消費税率6.3%
平成29年4月1日消費税率7.8%

現行地方消費税率1.7%
平成29年4月1日地方消費税率2.2%

平成27年4月1日
国税庁HP
返信する
ちくわさん、あたし新聞さん、コメント有難う御座います (宗純)
2016-04-03 15:16:03
頭が空っぽで目が節穴の低能ネットウヨの汚い落書きに対して反応するのは感心しません。
『朱に交われば赤くなる』の例えの通りで、アホと論争すると恐ろしいことにアホが伝染するのですよ。
便所の落書きは出来る限り早くきれいに消すのが最善なのです。
少し遅くなりましたが、初回分のコメントを含め全部掃除します。
参考までにオバカ塵コメントを紹介すると、
初回が、『1ミリシーベルトがなんぼのもんじゃい 2016-03-28 17:45:14 神様
嘘ばっかりの、やたらと不安をあおる糞掲示板だね』

お二人がうっかり阿呆右翼の相手をするから相手が付け上がり、
2回目が、『恐怖をあおる反政府主義者たち 2016-03-29 16:18:03 神様
>そこら中に放射性物質が散らかっているのとでは 』
3回目が、『不安をあおる人々 2016-03-29 18:22:47 神様
>そこら中に放射性物質が散らかっているのとでは
なら、1mシーベルトなわけなぃでしょーが。』
4回目が、『反原発は、反政府運動の手段 2016-03-30 04:46:07 神様
客観的、公正な議論は期待できない。
政治運動のために恐怖をあおる。そのための手段だ。
その証拠に、中国の原発の脅威を言う反原発屋は
寡聞にして聞かんしみたことない。』
と支離滅裂で意味不明。
乞食の口上と同じで、右だの左だのと言っているだけで、それ以外の意味は何もありません。相手にするだけ時間の無駄なのです。
返信する
Unknown氏へ、 (宗純)
2016-04-03 15:46:12
此処は何を書いてもよい掲示板でも伝言板でもない 。ブログの読者のコメント欄です。掲載記事とは無関係は書き込みはご遠慮下さい。
言いたい主張は、ブログ記事にしてTBするのが礼儀でしょう。

そもそもこの記事の少し前の『小児甲状腺がん「数十倍多い」フクシマ』
2016年02月18日 | 放射能と情報操作
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/371cc17b2fc2eeff725bf135ae220a5a
のコメントでは、

この『逝きし世の面影』ブログでは繰り返し繰り返し何度も書いているのですが、
ここは正誤が判りやすい高尚な科学ブログでは無くて、正誤や善悪が判り難い、大悪党小悪党が跳梁跋扈するおどろおどろしく不可解な政治の世界を扱う下世話な政治ブログです。
しかも、この『逝きし世の面影』ブログは、『お前達は間違っている』(今までが間違っていた)というオルタナティブな政治ブログとして、政府やマスコミだけではなくてネット空間での数々の擬装や悪質なプロパガンダを告発した関係で多くの読者を獲得した半面、
自分たちの悪事を暴かれて恨みに思っている阪大の菊池誠を教祖とする不思議な偽科学教カルトとか解同の糾弾会モドキを繰り返すkojitakenグループ、護憲左翼を装う極左暴力集団の生き残りBLOG BLUESなど、何とか足を引っ張りたいと思っている悪党連中も数多い。
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