逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

日本降伏から5日後の玉音放送

2018年11月18日 | 社会・歴史
1945年8月11日付朝日新聞社(東京本社版)の第一面。(8月10日連合国にボツダム宣言受諾を通告したが『玉音放送』まで隠したので5日間も一般市民は終戦を知らなかった)

『詐欺か手品のような腹立たしい騙し』早めの偽装玉音放送

朝日新聞第一面の一番目が(今上天皇の)明仁皇太子の大きな写真付きの『戦局に深く御関心』、次の見出しが下村宏情報局総裁の『一億困苦を克服、国体を護持せん』、阿南陸軍大臣の『死中活あるを信ず』(全軍将兵に告ぐ)だった。
普通の何も知らない善良だが愚かな一般市民が読めば今までと同じ本土決戦、一億玉砕、の檄文だが、日本は前日の8月10日に連合国に対してボツダム宣言受諾(無条件降伏)を通告していた。 
政府と各新聞社は第二次世界大戦が終わった(日本敗戦)を、誰にも分からないよう『それとなく密かに知らせる』心算だった。(終戦をスムーズにするのがマスコミの役割)

『日本降伏=天皇退位』
★注、
朝日読売毎日など各新聞社が全員同じように、第一面の最初に大きく次期天皇の明仁皇太子を掲載したが、帝国降伏でヒロヒト天皇の退位(皇太子への譲位)を想定したからだったと思われる。(帝国憲法では主権者は天皇一人なのですから、日本降伏とは天皇退位とほぼイコールだった)


London VJ Day Celebrations 日本のポツダム宣言受諾を知った1945年8月10日イギリス・ロンドン VJ(対日戦勝)に大喜びして街頭に出る人々

【戦後70年】日本国内で伏せられた降伏 1945年8月11日はこんな日だった2015年8月10日The Huffington Post

日本政府の対外情報発信を担う「同盟通信社」が8月10日、対外放送で、日本の降伏受け入れ意思を表明した。翌11日のアメリカ新聞各紙には「日本、降伏受け入れ」の活字が大きく踊った。
連合国は歓喜に沸いた。
しかしこのニュースは、日本国民には伏せられた。
8月11日付の新聞各紙には、まったく方向性の異なる2つの談話が並んで掲載された。
1つは下村宏・内閣情報局総裁の談話。「新型爆弾」やソ連侵攻で、戦況は「最悪の状態」と認め、国民に「国体の護持」、つまり天皇を中心とする社会体制の維持を呼びかけた。降伏が近いことを暗示し、戦時体制から新体制への移行が冷静に行われることを求めたとみられる。
「今や真に最悪の状態に立至ったことを認めざるを得ない。正しく国体を護持し民族の名誉を保持せんとする最後の一線を守るため、政府は固より最善の努力を保持しつつあるが、1億国民にありても国体の護持のためにはあらゆる困難を克服して行くことを期待する」
これに対し、阿南惟幾・陸軍大臣の談話は「全軍将兵に告ぐ」と題し、徹底抗戦を呼びかける内容だった。
「断乎神州護持の聖戦を戦い抜かんのみ。たとえ草を喰み土を囓り野に付するとも、断じて戦うところ死中自ら活あるを信ず」
朝日新聞社内では、若手を中心に「阿南陸相の訓示を没にすべきだ」という意見が上がり、大激論になったという。
「政府がすでに宣言受諾に決定し、連合国に通告という段階で、徹底抗戦の陸相訓示を掲載するのは誤りだ。もしこの報道によって、さらに原爆が投下されることになったらどうするか」(部員・団野信夫ら)
「載せたいと思う。この際の新聞の使命は、国全体がスムーズに終戦になるような役割を果すことで、急激に紙面の調子を変えることは、かえって思わぬ刺激を軍や世間に与えて、国内動乱などを引き起こさぬとも限らぬ」(政経部長・長谷部忠)
結局、朝日新聞の東京本社版は、両方を掲載しながら、下村談話の見出しの活字を大きく、太くすることで目立たせることを狙ったという。しかし、8月15日の玉音放送で初めて終戦を知ったという証言も多い中で、どこまで意図が読者に通じたかは分からない。
(以下省略)
2015年8月10日 ハフポスト

3年前のハフポスト『ほぼ1945年8月11日当時と同じ不真面目で腹立たしいフェイクニュース』

毎日新聞は阿南陸相の『前軍将兵に告ぐ』が、当の阿南陸相本人が知らない出所不明の怪文章と書いているし、朝日新聞(ハフポスト)記事もほぼ同じ見解に近い内容になっているが、嘘八百の大本営発表。真っ赤な嘘、まさにフェイクニュースなのである。
下村宏情報局総裁も阿南惟幾陸軍大臣も、一見すると徹底抗戦を呼びかける内容に思えるが、実はすでに連合国側には日本敗北は通告した事実を『それとなく誰にも分からないように知らせる』内容だった。
内容的に全く同一だったのである。
唯一の違いとは、下村宏内閣情報局総裁の方は日本の敗戦(無条件降伏)理由が原爆とソ連軍の参戦の二つで、阿南惟幾陸軍大臣の方はソ連軍参戦の一つだけだったことぐらい。

政府もマスコミも有識者も『なんとしても日本降伏の原因がソ連参戦である事実を隠したい』

しかし73年前の1945年8月11日朝日新聞記事を見れば明らかだが原爆(惨虐の新型爆弾)の方が活字も小さいし記事も少ない。対してソ連軍参戦の方は活字も記事も明らかに大きくてメインだったことが分かる仕組み。
本土決戦に備えて戦力を温存していた日本軍が唐突に無条件降伏した理由とは何か。
政府もマスコミも有識者も思考停止に陥ったが、ソ連参戦と日本の突然の降伏との因果関係は明らかなのである。

『違いは文官と武官との言葉の違い程度』

マスコミとか有識者が一致して主張する下村宏内閣情報局総裁の日本の敗戦(無条件降伏)を『それとなく日本が負けたとほのめかす』談話と、それとは180度正反対だと主張している阿南惟幾陸軍大臣の檄文ですが、どちらも文章の一部の文言だけを『つまみ食い』するだけである。
決して全文を掲載しないので、よほど長文なのかと勘違いするが、両方とも何とも短いのである。辻褄が少しも合わない。
マスコミや有識者は本来隠せないものを挙国一致で全員で必死で隠している。(★注、両方を読み比べれば誰にでも分かるが、違いは文官と武官との言葉の違い程度で二つには、ほとんど違いが無い事実を隠したかったのである)

『日本降伏の原因は原爆かソ連参戦の二者択一だが、何れにしろ怖ろし過ぎる』

これ等の不真面目なマスコミや有識者ですが、アメリカ軍の原爆では何も動かなかった日本が、ソ連軍の参戦を聞いたら即座に御前会議を開いて8月9日ポツダム宣言受諾を決定、翌10日に連合国に通告した事実を必死で隠したい。ソ連軍参戦と日本降伏が一つのコインの裏表の関係である事実はタブー中のタブー。最も恐ろしい禁忌だった。
日本降伏の原因はアメリカ軍による原爆の投下か、それともソ連赤軍の対日参戦の二者択一だったが、何れが正解でも都合が悪過ぎるので有識者を含め日本人の全員が思考停止に陥ったまま現在に至っている。

『ソ連参戦にしか触れていない阿南陸相』 原爆にも触れている情報局総裁の方は少しは誤魔化しが効く
★注、
ロシア革命でのロマノフ朝の滅亡『ソ連赤軍による皇帝一家全員の処刑』は今では歴史上に出来事だが、73年前の1945年当時は生々しい現実問題だった。
日本はソ連赤軍にだけは降伏したくなかった。国体護持『天皇制の保持』が至上命令の日本は1日でも早くアメリカに降伏する以外の道は残されていなかったのである。








1945年8月10日イギリス・ロンドン 対日戦勝(VJ)を大喜びするて人々

『高見順の敗戦日記』タブー中のタブー、情報局総裁と阿南惟幾陸相を全文掲載
8月10日


警報でおこされた。
空襲。やがて空襲警報が解除になり、警戒警報も解除。とまた警戒警報が鳴りつづいて空襲警報。文報行き中止。
新聞が来た。「ソ聯、帝国に宣戦」と毎日、読売とも大きく出ている。ただし毎日は、東宮職が設けられ、穂積重遠博士が東宮大夫兼侍従長に任ぜられたという記事の方がトップに出してある。
ソ聯の宣戦は全く寝耳に水だった。
情報通は予感していたかもしれないが、私たちは何も知らない。むしろソ聯が仲裁に出てくれることを秘(ひそ)かに心頼みにしていた。誰もそうだった。新聞記事もソ聯に対して阿諛(あゆ)的とも見られる態度だった。そこへいきなりソ聯の宣戦。新聞にもさらに予示的な記事はなかった。
——いや、今日、改めて見たら8日に次のようなチューリッヒ特電の記事が出ていた。しかしこれだけである。これだけでは、ソ聯の宣戦は予感できない。

ソ聯最高会議招集
〔チューリッヒ特電6日発〕
スターリン首相は5日ポツダムよりモスクワに帰着したがAEP(欧洲通信社)モスタワ特電によればスターリン首相は帰還直後臨時にソ聯最高会議を招集、重要問題を審議決定する予定である、右に関しモスクワ外交団筋では最高会議で決定される問題は サンフランシスコ会議で成立した国際憲章並にポツダム宣言の批准であると観測してゐる、なほ目下蒙古人民共和国の軍事使節団がモスクワを訪問中といはれる

ソ聯の宣戦は一種の積極的仲裁運動なのであろうか。それとも、原子爆弾の威力に屈服したのだろうか。——ラジオの報道はソ聯問題や対ソ戦況に関することを何も言わない。東宮職のことをしきりにいうだけである。日本の対ソ宣戦布告も発表されない。気味のわるい一日だった
5時の報道で大本営発表があった。
そのなかに対ソ軍の戦況発表があった。比企ヶ谷の小島家へ行った。海桜隊から頼まれていた講演の件を小島さんに話さねばならぬのだが、原子爆弾の出現となって、危険な東京へ出て貰うのがいかにも心苦しい。しかしもう明日に迫ったので、とにかく相談してみようと思って行ったところ、小島さんは床についていた。なに、明日になったらなおるだろうから行きましょうと小島さんはいう。

店へ行くと、久米さんの奥さんと川端さんがいて、「戦争はもうおしまい——」という。
表を閉じて計算していたところへ、中年の客が入って米て、今日、御前会議があって、休戦の申入れをすることに決定したそうだと、そう言ったというのだ。明日発表があると、ひどく確信的な語調で言ったとか。
あの話し振りでは、まんざらでたらめでもなさそうだと川端さんがいう。「浴衣掛けでしたけど、何んだか軍人さんのような人でしたよ」と久米さんの奥さんはいう。
「休戦、ふーん。戦争はおしまいですか」
「おしまいですね」と川端さんはいう。
 あんなに戦争終結を望んでいたのに、いざとなると、なんだかポカンとした気持だった。どんなに嬉しいだろうとかねて思っていたのに、別に湧き立つ感情はなかった。その中年の客の言葉というのを、信用しないからだろうか。——でも、おっつけ、戦争は終結するのだ。惨めな敗戦で終結——というので、心が沈んでいるのだろうか。
とにかく、こういう状態では講演どころではないだろう。中止だ、行くことはないだろう。——小島家へそのことを言いに行った。
「戦争はおしまいだそうです」
「そうかねえ。しかし、たった今、ラジオでは阿南陸軍大臣が徹底的に戦うのだといっていたぜ」
「え?」
 7時の報道だ。——とことんまで戦うということも考えられる。そしてそういう場合は、みんな駆り出されて、死ぬのである。国も人民も、滅びるのである。
「広島では知事も大塚総監も、みんな死んだそうだが、畑元帥は山の方にいて助かったそうだよ」
 と小島さんは言った。
電車に乗って帰った。車中でも歩廊でも、人々はみな平静である。
真に平静なのか。それとも、どうともなれといった自棄なのか。戦争の成行について多少とも絶望的なのは確かだ。ソ聯の宣戦について誰ひとり話をしている者はない。昂奮している者はない。慨嘆している者はない。憤激している者はない
だが、人に聞かれる心配のない家のなかでは、大いに話し合っているのだろう。私たちが第一そうだ。外では話をしない。下手なことをうっかり喋って検挙されたりしたら大変だ。その顧慮から黙っている。全く恐怖政治だ。
黙っている人々は無関心からもあるだろうが、外ではうっかりしたことを言えないというので黙っているのもあるわけだ。そして、みんな黙っているところからすると、誰でもひとたび口を開けば、つまり検挙される恐れのあることを喋るということになる。そういう沈黙だとすると、これでは戦いには勝てない。こういう状態に人々を追いやったのは誰か。
蓑口幸子さん来る。平野徹君来る。新田君帰る。
「——こんなことになろうとは思わなかった」 これがみんなの気持だった。
9時の報道を聞く。阿南陸相の全軍への布告。下村情報局総裁の布告を聞く
日本は、そして私たちは、結局、どん底へと落ちて行くのだろうか。
書斎の前の藤棚につるをのばして行ったかぼちゃが、眼の前に実を垂らした。みるみる大きくなって行く。昼間、空襲の際、写生をした。空襲にまだ慣れなかった今年のはじめ頃、空襲というと書斎でラファエルなどの素描の模写をしたことを思い出した。

8月11日
   
起きると新聞を見た。毎日、読売両紙とも、トップには皇太子殿下の写真を掲げ
「皇太子さま御成人・畏し厳格の御日常」(毎日)
「畏し皇太子殿下の御日常・撃剣益々御上達・輝く天稟の御麗質拝す」(読売)
 と見出しを掲ぐ。次に情報局総裁の談話。
(毎日新聞)
国体を護持、民族の名誉保持へ  最後の一線守る為  政府最善の努力  国民も困難を克服せよ
情報局総裁談
敵の本土上陸作戦に対しわが方は軍官民挙げてこれが準備に邁進驕敵を撃砕すべく決意してゐるが敵の空襲状況は最近急激に暴虐化し殊に広島地区に対し新型爆弾を使用し残虐目をおほはしめる行為を敢てし、ここに一般無事の老幼婦女子を殺害するに至つた、加へて中立関係にあったソ聯の参戦がありわが国として今や真に重大な段階にたち至つた、政府としては国体を護持し民族の名誉保持のため最善の努力を尽してゐるが、10日午後4時半下村情報局総裁は総裁談を発表、政府の決意を披瀝すると共に国民が国体護持のためあらゆる困難を克服すべきことを要望した

  情報局総裁談(10日午後4時半)
敵米英は最近頓(とみ)に空襲を激化し一方本土上陸の作戦準備を進めつつあり、是に対し我陸海空の精鋭は之が邀撃の戦勢を整へ、今や全軍特攻の旺盛なる闘志を以て一挙順敵を撃砕すべく満を持しつつある、この間に在つて国民挙げてよく暴虐な敵の爆撃に堪へつつ義勇公に奉ずる精神を以て邁進しつつあることは誠に感激に堪へざるところであるが、敵米英は最近新たに発明せる新型爆弾を使用して人類歴史上嘗(かつ)て見ざる残虐無道なる惨害を一般無辜の老幼婦女子に与へるに至つた、昨9日には中立関係にありしソ聯が敵側の戦列に加はり一方的な宣言の後我に攻撃を加ふるに至つたのである、我が軍固(もと)より直ちにこれを邀(むか)へて容易に敵の進攻を許さざるも今や真に最悪の状態に立ち至つたことを認めざるを得ない、正しく国体を護持し民族の名誉を保持せんとする最後の一線を守るため政府は固より最善の努力を為しつつあるが、一億国民に在りても国体の護持の為には凡ゆる困難を克服して行くことを期待する

読売の見出しは
今や真に最悪の事態到る  情報局総裁談・国民の覚悟と忍苦要望  最後の一線・国体護持  最善の努力を傾注  空前の殺戮新型爆弾
 見出しはともに同じである
情報局総裁談話中から抜いたものとはいえ——。ここに何か含みがある如く感じられる。「国体護持」この「最後の一線」を唯一の条件として、やはり休戦を申し込んだのではないか。それにしては、陸相の布告は何事か。

全軍将兵に告ぐ  ソ聯遂に鋒を執って皇国に寇す 名分如何に粉飾すと雖(いえど)も大東亜を侵略制覇せんとする野望歴然たり
事ここに至る又何をか言はん、断乎神洲護持の聖戦を戦ひ抜かんのみ
仮令(たとえ)草を喰み土を噛り野に伏するとも断じて戦ふところ死中自ら活あるを信ず
是即ち七生報国、「我れ一人生きてありせば」てふ楠公救国の精神なると共に時宗の「莫煩悩」「驀直進前」以て醜敵を撃滅せる闘魂なり
全軍将兵宜しく一人も余さず楠公精神を具現すべし、而して又時宗の闘魂を再現して驕敵撃滅に驀直進前すべし
   昭和20年8月10日                    陸 軍 大 臣

「——何をか言はん」とは、全く何をか言わんやだ。国民の方で指導側に言いたい言葉であって、指導側でいうべき言葉ではないだろう。かかる状態に至ったのは、何も敵のせいのみではない。指導側の無策無能からもきているのだ。しかるにその自らの無策無能を棚に挙げて「何をか言はん」とは。嗚呼かかる軍部が国をこの破滅に陥れたのである。
新聞記事だけでは、動きはさっぱりわからない。取引所の立会停止が小さく出ている。長崎の新爆弾が発表になったが、簡単な扱いだ。

某君(註=義兄)来たり、情報を持ってきてくれた。昨日の動きだ。降伏申入れはやはり事実のようだ。店へ寄った。街の様子は、前日と同じく実に平静なものだった。無関心の平静——というべきか。
対ソ戦に関する会話、原子爆弾に関する会話を、外では遂にひとつも聞かなかった。日本はどうなるのか——そういった会話は、憲兵等の耳を恐れて、外ではしないのが普通かもしれないが、外でしたってかまわないはずの対ソ戦や新爆弾の話も遂にひとことも聞かなかった。民衆は、黙して語らない
大変な訓練のされ方、そういうことがしみじみと感じられる。同時に、民衆の表情にはどうなろうとかまわない、どうなろうとしようがないといったあきらめの色が濃い。絶望の暗さもないのだ。無表情だ。どうにかなるだろうといった、いわば無色無味無臭の表情だ。
これではもうおしまいだ。その感が深い。とにかくもう疲れ切っている。肉体的にも精神的にも、もう参っている。肉体だけでなく精神もまたその日暮しになっている。
夜、——空襲警報。「どういうんだ。こんなはずはない」と私は妻に言った。
街では、13日に原子爆弾が東京を襲うという噂が立っていた。
交渉決裂の場合はかかることも考えられるわけである。

新田が郵便貯金の印を焼いたので改印届を出しに行った。ついでに貯金をおろした。
「ところがおろすのは俺1人で、あとは皆んな預けているんだ」と新田は言った。
支那あたりだったら、今頃は我も我もと預金をおろす人で大変だろう。日本人は敗戦の経験がないのだから、思えば幸福な国民である。まるで、箱入娘だ。従順で、そして無智。親のいうことは素直に聞くが、親のあやまちを知ることも出来ない。親が死んだら、どうなるか。

8月12日
 
新聞が来ない。
きゃたつを担いで、かぼちゃの交配をして廻った。
(以下省略)




1945年8月10日イギリス・ロンドン 新聞を掲げて喜ぶ大勢の兵士や市民

『対日戦勝(VJ)は英国だけ?同じく大喜びする米国内の画像を掲載しない不真面目』

8月10日の日本降伏で戦争は終わったがアメリカ軍は8月15日の『玉音放送』まで無意味にわざと戦闘を長引かせて破壊と殺戮の限りを尽くした。(★注、これはソ連軍の千島侵攻と連動していたと思われる)

『ソ連参戦とイコールだった日本降伏』時間と共に失われた日本の常識

有識者にとっては、国力に大きな違いがある対米戦争に(早期の停戦で引き分け以外)勝ち目が少しも無い事実(日本敗北)を1941年12月の真珠湾奇襲攻撃時点で自覚していた。
ましてや戦局が極度に悪化した1945年8月時点では、ソ連の仲介による停戦『条件付きの降伏』以外に残された道が無かった。
ソ連参戦で即座に日本は降伏するが、しかし『ソ連参戦とイコールだった日本降伏』(もしもソ連参戦が無いと、日本は予定していた一億玉砕の『本土決戦』に突入していた)との当時の常識は、ヒロシマナガサキの原爆が不必要だった事実が浮び上るのでアメリカにとっては都合が悪すぎる。
日本が8月10日にポツダム宣言受諾を通告しているのに、アメリカは閉店前の在庫一掃セールのように大都市の工業施設の破壊だけではなく焼野原にならずに、わずかに残っていた中小都市にまでB29の無差別爆撃を行うし、戦闘機による機銃掃射で一般市民や漁民まで殺戮していた。
1956年の日ソ共同宣言での平和条約締結をアメリカのダレス国務長官が『沖縄を返さない』と恫喝して阻んだ原因とは、もちろん冷戦構造の維持も大きな目的だったが、それ以上に『ソ連の対日参戦』が日本降伏の決め手だった事実を何んとしても隠したかった。
★注、当時は常識だった『ソ連参戦=日本降伏』が、長い時間が経った今では完全に忘れられたのですから、この卑劣なアメリカの思惑は大成功する。

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10 コメント

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敗戦でも預金を解約出来ない阿保国民 (ローレライ)
2018-11-17 14:33:26
敗戦しても預金を引き出し判断が出来ない阿保国民だった日本人。メルトダウンの放射能地獄からも逃亡出来ない現代日本人民衆も同じこと。
国体護持 (中田)
2018-11-17 17:56:05
天皇を取り巻く支配層にとってはもちろんのこと
我々庶民にとってもアメリカに占領されたことは良かった。
貧困で一党独裁のラーゲリ国家よりも自民党支配の政治のほうがはるかにましだ。
レニングラードで高見順詩集があった (十三湊淳之介)
2018-11-18 03:09:36
”高見順”と”ソ連”で思い出があります.1983年10月レニングラードの地下鉄の向かいの座席に,小生に話しかけたい素振りを隠しもしないロシア人男性に気がつきました.私から笑顔を向けましたら,こちらに来られ,ポケットから高見順詩集のロシア語訳版を見せてくださり,「鎌倉の円覚寺」という詩が一番好きだと言い,ロシア語で朗々と詠いあげました.周りでも耳を傾ける方々がおられた.同じ白人でもアメ公とは違い,人種偏見をもたず,知性も精神性も高い民族だ.
演出? (右翼)
2018-11-18 09:29:31
<1983年10月レニングラードの地下鉄の向かいの座席に>

当時は外国人のソ連の旅行は統制されていたはず
外国人旅行者は常時マークされていたはず
良い印象を持ってもらうための演出ではないか
関東軍の壊滅で列島も降伏した。 (ローレライ)
2018-11-18 16:04:59
関東軍の壊滅で列島も降伏した事実は、日本帝国とは関東軍帝国だったと言う事。
宣戦布告なしの戦争 (Saito)
2018-11-18 16:28:11
70年前の戦争は、敗戦宣言なしの終戦でしたが、現在進行中のカリフォルニアの山火事は、まるで宣戦布告なしの戦争。死者は70人程度だが、行方不明が1000人を超えている。被害状況から、これはどう見ても自然発生ではない。トランプも感づいているのか「モンスター」と呼んでいるようです:

https://twitter.com/MikeTokes/status/1062860470284050433?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1063645011366027264&ref_url=https%3A%2F%2Fshanti-phula.net%2Fja%2Fsocial%2Fblog%2F%3Fp%3D180514
何もかもインチキだった (懸念)
2018-11-18 21:51:08
日本の政治屋がチョンの背乗りとかエタだが、奴等の目的が日本人殲滅だからやること為すことがエグいですな。人喰い爬虫類人レプテリアン支配層の最終悲願が自分らレプの食料となるべき人間を家畜化して放牧する人間牧場だからかなりエグいぞレプどもよ!人口削減するのに刃物は要らぬからなあ!人類を殲滅するにはワクチンに輸血と抗癌剤だ!これらは全く効果が無いばかりか簡単に人間を殺生出来る物だが、この三大悪弊物を騙されて使用させられている愚かな人間よ、日本人よ!日本の少子化に、貧困化による未婚者続出は日本人たる大和民族殲滅の為の意図した目的だ。日本人男女を婚姻させず、海外から毛唐にニグロ等の移民を日本に移住させ日本国の平和な安隠を消去させ日本国に治安悪化と人工的災害を増加させこれら日本民族を根絶やしにする為だけに存在するチョンエタ由来の売国奴政治屋を背後で操作する人間の皮を被った化け物人喰い爬虫類人レプテリアン達の悪行が暴露されて拡散中だ。唯今、紀伊沖海底を掘削核爆弾埋設中也か!
中国では (ワタン)
2018-11-18 22:11:53
堀田善衛の『上海にて』にかうある。
・・・八月十一日、日本がポツダム宣言を受諾した旨の、十日夜半の同盟通信放送が上海で傍受されたとき、・・・
飢餓列島 (中田)
2018-11-19 18:16:42
無制限潜水艦作戦、機雷封鎖、空襲による海上封鎖により商戦隊は壊滅しシーレーンは途絶
昭和20年の記録的凶作(作況指数67)
食糧事情の面からも敗戦は不可避だった
これ以上戦争を継続すると体制崩壊の可能性が大きかった
人口削減作戦 (市井)
2018-11-20 01:54:34
今日の高山清州ブログを拝読しての感想。我々日本人の人口削減作戦である深海掘削船ちきゅうが和歌山沖で穴掘り中だが、そこに水爆を埋め込む為に必要の水爆を用意した?海上保安庁の測量船明洋が出発したと、高山清州氏が報告旁々警告している。日本国内には日本人の振りをした外道が何の落ち度も無い無辜の日本国民をこうして虐殺していることだ。今般南海トラフ大震災を予言している輩は、いよいよ南海トラフ大震災が起こることを予定していることを知っている馬鹿が煽動しているのだと改めてそう確信した次第だ。きっと、ここも見張られているから言うが、もうばれているぞ。いつまでシラを伐るんだ馬鹿野郎

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