庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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仮面ライダー電王考察( =゜ω゜)ノ

2008年01月26日 21時58分29秒 | Weblog
明日から新番組『仮面ライダーキバ』が始まるという
のに、今さら色々とまとめを(^^;。

この作品は時間テーマなのですが、珍しい事に基本的
にコペンハーゲン解釈を採用しているのですね。
つまり「観測されなかった世界は消滅する」。
時間テーマの作品の場合、ネタ的に転がしやすい事も
あって普通、多世界解釈が採用される事が多いのです
が。
特に一本取られたと思ったアイディアは「特異点」。
時間改変の影響を受けず、また「観測原理」を応用し
て、特異点の記憶を元に世界が修復されるというのは
思わず膝を叩きました。

時間テーマSFでよく使われるアイディアの一つに、
「時間の流れには復元力がある」というものがありま
す。
木の枝を曲げても、離せば元に戻るように、時間の流
れも変更しようとしても、元に戻ってしまう。
例えば過去へ戻り要人暗殺を阻止しようとして、犯人
(になるべき人間)を取り押さえても、銃が暴発して
要人は死亡してしまう。
過去に戻って自分の祖先を殺しても、今度は自分が元
の時間に戻る事が出来ず、結果的に死んだ祖先の代わ
りをする事になってしまう。
有名どころでは『戦国自衛隊』がこのアイディアを採
用してますな。

考えようによっては特異点というのは、時間のバック
アップのようなものとも解釈できますな。
なにか問題が生じて時間の流れが改変された時に備え
て、バックアップされていた特異点の記憶により世界
は修復される。
「時間の流れには復元力がある」という解釈の場合、
ややもするとその復元力は目に見えぬ力、結果的には
運命のようなものと解釈される事が多いのですが、こ
の作品では特異点とデンライナーとライダー。そして
それを運用しているオーナーや駅長は、その復元力が
具現化したようなものでしょうか。
まぁ劇場版見てないので、あくまでTVシリーズを見
ただけの推察ですが(^^;。

また時間テーマの場合、未来をどうするというのが、主
なテーマになる事が多いのですが、電王の場合、過去の
有り様が主題になってるのも面白いと思いました。

でもまぁこの作品の見所はやはりキャラの立ちっぷりで
すな。
着ぐるみのマスクは表情が変わらないにも拘わらず、
スーツアクターさんと声優さんの熱演で、感情豊かに
表現されてました。
最終回、モモさんが持っていた「俺、参上」のプラカー
ドが全てを表してるような気がします(^^;。
あれ、撮影現場で出てきたアドリブのアイディアなのか
も知れませんな。

なんか後日談ビデオも制作されるそうで、そちらも期待
ですな。
平成ライダーとしては『龍騎』以来、久々に最後まで
テンション下がらずに見られた作品でした( =゜ω゜)ノ。

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