Immovable!

志村達也のつぶやき。。。
エンタメ・ベンチャー
総務人事部長(改め経営企画部長)のブログです

京都紀行!  ~鞍馬にて(3)

2007年09月18日 17時57分28秒 | 【しむたん紀行 ~旅の記録】
(少し間があきましたが、後編です)

暗闇の中に、朱色の燈火が浮かび上がっています。
昼間の賑わいがウソのように、虫の鳴き声だけが聞こえます。


すれ違う人もなく、昼間歩いた路を再び進む。

宿で借りた懐中電灯のあかりを頼りに、奥へ奥へと進みます。


路の脇、森の中からカサコソ、カサコソと音が聞こえてきます。
そういやぁ、昼間に寺務所で、熊だの猪だのがアブナイとさんざん脅されましたっけ。
・・話を聞いて、個人的に一番コワイと思ったのはヒルでしたが。。。


神社仏閣に夜立ち入る機会なんて滅多にありません。
まぁ縁日などなら話は別ですが、こんなに静かな状況はなかなか経験できません。

鞍馬寺が特徴的なのは、深夜であるにもかかわらず、全く「コワイ」と思えないことです。
こういう神社仏閣のような神秘的な場所は、夜になると深遠で恐ろしい感じがする場所が多いのですが、鞍馬の山中は、まるで「ゆりかご」の中のように、穏やかな気持ちになれます。



―――――― 刹那、眼前に光る眼が。
鹿のようです。
(猪じゃなくて、よかった。。。)
ひょいッと軽く跳んでいってしまいました。

懐中電灯で足元を照らしながら、奥の院(魔王殿)へ。
腰掛けて、気持ちを鎮めます。
なんとも、心地よい。
月明かりが、たおやかです。

・・どれぐらい時間がたったのだろう、おそらくは30分ほど魔王殿にいたのだと思います。
後ろ髪引かれる思いで、魔王殿を後にしたのでした。


翌日、宿で朝食をとると、今度は貴船を目指すことに。
・・・つまり、このたびで3度目の鞍馬山登山であります!

鞍馬山を越え、反対側の貴船エリアへ。
川床料理で有名なところです。

清流の上に覆いかぶさるように、ところ狭しと座卓が並ぶ光景は、風流とはちょっと異なるような気がします。
出されている料理についても、高い割には・・・・・
くら満荘の食事の方が、美味しそうだし、なんといっても安い。
本当は、貴船でランチの予定でしたが止めることにしました。

さて、貴船にきたのは貴船神社をお参りするためです。

縁結びの神様として定着しているのでしょうか、川床の商用化と相まって若い女性が多いこと、多いこと。
うう~ん、気があまり満ちていないようです。
(昔はこんな風ではなかったのかもしれません。)
まるで天河のように、土地が力を失ってしまっているようです。
人によって土地が力を失うとは、このようなことをいうのですね。

湧き水を頂き、早々に貴船を後にしたのでした。

帰路、京都にて寄り道を。
広隆寺です。
ここは、いつきても穏やかでよい場所です。


自分にとって、落ち着く場所、親和性の高い場所は、いくつかありますが、
広隆寺は、市中にあってとても落ち着く場であります。

・・・ということで、今回の旅程は終了なのでした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿