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志村達也のつぶやき。。。
エンタメ・ベンチャー
総務人事部長(改め経営企画部長)のブログです

若かりし日の学び! キャリアの形成について。。。

2007年08月10日 14時14分14秒 | 【人事 ~人材育成/人的投資】
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起業されて間もない経営者の方(いわゆる創業者ですね)とお会いする機会が多いのです。
つい先日もお話する機会があり、キャリアビジョンについての話を交わしました。

創業者の方にもいろいろな(志向)タイプの方がおられます。
共通点が(あくまで比較的に)多いと思えるのが、提供されている商品、サービス、業界について、強い志向(というか「こだわり」)をお持ちなのだなぁ~ということ。
信念に近いものをお持ちの方が、多いと感じています。
(私は、全く逆のタイプの創業者社長の方を存じているので、まぁ傾向としての話です。)



・・さて、(話の流れで)私自身の職業観について話すことになり、多少なりとも驚かれました。
今まで人事・総務畑でずっとやってきたのですが、私自身、実は職務内容、業界等については、全くこだわりがないのです。

結果として人事・総務畑になっているだけで、自らが志向して積んできたキャリアではありません。
人事をやりたい、総務をやりたい、と考えたことはありませんでした。

    今でも、その考えは変わりません。

これは、私のかけだしの頃に指導して頂いた方の言葉と、今までの環境によるものだと思っています。



第二新卒として就職した会社は、商社系通信会社でした。
当時、携帯電話が普及し始めた時期で、NCC(New Common Carrier)系といわれる新しく設立された携帯電話会社が元気だったのを覚えています。
私が所属した会社も、前年比400%の売上を計上する等、急成長を遂げておりました。
さて、ここで出会ったのが親会社である総合商社(いわゆる財閥系の大手総合商社ですな)から出向してきて役員に就任された方です。
もともと親会社の人事畑一筋で人事部長までなられた方。

その方は、役員であると同時に総務部長、人事課長も兼務されていたので、人事課員の私は、役員直属のスタッフとして就業させていただきました。


あるとき、頂いた言葉。


「人事は、(人事業務という)仕事に対するこだわりの強いヤツには勤まらんのや。
 考えてみぃ。
 『自分は人事の仕事がしたい。人事以外の仕事はしたくない』と思っているヤツから、人事異動の通知を受けて、やりたくもない仕事、部署に異動させられる者が、素直に指示に従うと思うか。

 仕事は、会社の都合によって各人に割り振られる。
 客観的に認知されているような成果、実績、評価があるならまだしも、本人の希望・要望で担当業務は決まらんのや。
 この視点にたてないヤツに、人事の仕事はできん。」


・・まぁ、総合商社ならではの発想ではあると思うのですが、
その言葉は、自分自身の中に、すごく腑に落ちました。

私の今までは、アーリーステージの企業ばかりです。
規模が小さい⇒従業員数が少ない、わけです。
「この仕事は、私の仕事じゃない」なんてスタンスでやってたら、話になりません。

特定の業務でプライドを持って執行するのは素晴らしいことですが、
それは、それ以外の業務を排他的に扱ってよい、という理由にはならないのです。


「キャリア・アップ」「キャリア・デザイン」を理由に就業、転職される方も多いかと思います。
より付加価値の高い人材が求められ、専門性の高い人材に高い評価が与えられる背景もあるかと思います。

しかし、現実は、なかなか思い通りにいかないもの。
思い通りの仕事、やりたい仕事ができるのは、きっとほんのひと握りでしょう。




・・・ならば、与えられた環境で、仕事を選ばす、とりあえず、理屈抜きで頑張ってみるというのは、どうでしょうか。

自分が専門外と考えていた業務から学べることは非常に多く、とても有益です。
(少なくとも私にとっては有益でした。但し、有益にするには、ただ単に業務を行うだけではダメなのですが。。。)



結果として、付加価値の高い人材になれるような気がします。
そして、それこそが「やりたい仕事」への近道のように思います。


職場体験学習! (女子中学生、きたる)

2007年07月08日 01時24分38秒 | 【人事 ~人材育成/人的投資】
7月4日(水)~6日(金)の3日間、中学校の「職場体験学習」の受け入れを行っています。
当社には、中学2年生の女の子2名の受け入れを行っていて、仕事を手伝っていただいてます。

受け入れた学生は、まったくの初対面というわけではなく、古くからいる社員にとっては、小さい頃からしっているもよう。

1日、10時から15時まで。昼休みを含めているので、実稼動4時間。

なれない環境、初めての作業は、見えない負荷が多いようにも思えます。


【初日】
部長級以上が集まる会議で、2名それぞれに自己紹介をしてもらい、その後管理部門があるオフィスへ。
会社とはなんぞや、な~んて説明をしてあげて、午後は管理部門内で事務作業をお願いしました。

【2日目】
今日は、QAのお仕事。
当社の提供するオンラインゲーム「ラブネマ」をプレイしてもらい、中学2年生(女性)としての意見をいただきます。
当社にはQA部というのがあり、社内外のコンテンツの品質を検証する機能があります。
これから当社が世に出そうとするゲーム等を、モニターの方々にプレイしていただき、課題・問題を抽出して改善を図ったりするわけです。

「ラブネマ」は女性をターゲットにしている(と思っている)のですが、
中学生以下の若年層の生の声を聞く機会は極めて少ない(と思われる)ので、
今回の職場体験を通じて彼女たちから頂く意見、感想は、当社にとって、とても有意義なのです。
まぁ、1日中ゲームを楽しんでいただきました。

・・そうそう、学校の先生が現場を見に来ましたねー。
先生、世の中的には、アポなし訪問はよくないのだヨ
(たまたま居たから対応したけど・・ネ)

【3日目】
昨日のゲームプレイを受けて、報告書の作成と発表を行っていただきました。
大きな画用紙に、項目ごとに手書きで「良い点」「悪い点」等をまとめてくれています。
一生懸命の発表。
素直な意見が飛び交います。

早めにお昼をすませ、午後はサクラ大戦レビューショーの舞台稽古を見学です。
CS事業部の福井さん(サクラのプロデューサー)につれられて現地入り。
私は同行できないけれど、楽しんでくれたら、良いナァと思います。


さて、この3日間で、見たもの、聞いたものを通じて、ふたりは何を感じ、考えてくれたのかな・・?
普段、大人の人が何をしてお給料をもらっているのか、それを知ってくれたらよいナァと思っています。

単純な作業や、楽しい作業もいっぱいあって、「えー、こんなんでお給料もらえるのー」って思うかもしれないけど、全ての仕事に役割と意味があることを、どこかで知ってもらいたい。


・・・3日間、ご苦労さま。
手伝っていただいて、ケッコウ助かったヨ。

ありがとう。

・・あ、あとご協力いただいた現場の方(浦上さん、渡辺さん、徹夜明けで対応してくださった倉田さん、小玉さん、江口さん、奥村さん、福井さん)本当に感謝です!!

べんきょーしまっせ!

2007年04月05日 23時58分33秒 | 【人事 ~人材育成/人的投資】
通信教育をやってます。

時々、どうしようもなく「知」を渇望することがあり、衝動的に行動を起こしてしまうことがある。


今やってる通信教育もそのひとつ。

・・・ということで、現役の大学法学部在学中なわけです。
(学割で映画が見れたりします)


実務との関連で、労務や民法、会社法の断片的な知識はあるのですが、ちゃんと法律を体系的に学びたくなりました。

この渇望することが、とても大切だと思います。





会社における教育研修といわれるものは、社員に対する投資活動です。
投資の先には、回収がある。
業績に反映されるような成果を期待するわけです。


さて、おそらくはどの会社でも新人から中間管理職層のレベルアップには頭を悩ましていると思います。
そして安易に、人事コンサル企業に研修プログラムなるものをつくってもらい、講師を呼んで研修しようとするのでしょう。。

果たして効果は?

研修へ参加する人たちの「渇望」の状況によりけりなのだと思うのです。
この気持ち(渇望)は座学では学べないのではないかと思います。


経験から、
短期間で中間管理職層を充実させようとするのなら、組織変更を手法のひとつとして活用し、実際に管理職(もしくはそれに準ずる職位)につけるのが良いと考えています。

適性を見るのが目的ではない。
「管理職として必要な知識・スキルを獲得したいという渇望」を引き出すのが目的です。
このときになって人事は研修というかたちで後押しをしてあげれば、有効な投資活動となるわけです。

これが「器が人をつくる」ということ。


私のいるレッド社は、その点でとてもチャンスに恵まれていると思います。


押し付けではなく、皆の背中を後押しできる日が早く来るとよいなぁと思っています。