もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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二次創作@オジサマ専科 Vol.2 Memories BLver(13)

2012-06-29 19:50:16 | 腐女子の御伴
オジサマ専科 Vol.2 Memories母の手帳の設定を超改変してあります。なのでネタバレも含まれております。BOYSLOVEテイストにしてお届けなので、実際の商品とは一切何も関係ありません。もぐ菜は古川透CV:中田譲治しゃん推しなのでよろ。それと古川透氏は黒髪サラサラ和装で物静かな優しいアーカード様をイメージしてねんVv



         gentleman's&boy(13)




ちょうど会話を終えると藤宮のマンション前に到着した。

「斉藤さん、ありがとうございました。」

「別に気にしなくってイイよ。じゃ、何かあったら連絡してくれよ。」

「あっ、はい。」

藤宮は助手席のシートベルトを外し、車のドアを開き降りドアを閉めた。車から少しはなれた。



斉藤は藤宮に手を振りながら車から少し離れた藤宮を確認して、車道を見渡し車を発進させた。

車はあっという間に遠方へ。

鍵は上着の中だけどマンションの管理人さんに言えば、鍵を貸してくれるので部屋の中には入れる。藤宮がマンションの管理人室へ向かおうとすると。

着物姿の古川が藤宮の反対側の車道に居た。

「透さん??」

古川はトートバックを手にしており、車が走り去った方角を見つめて居た。名前を呼ばれて、古川は藤宮を見つめた。

古川は車が走って来ない事を確認すると車道を渡る。藤宮の元へ近付いて来た。

「忘れ物を届けに来た。」

そう一言だけ云うと、古川は藤宮に手にしたトートバックを渡し。

「あの、透さん……」

「お元気で。」

古川は穏やかな声でそう微笑(びしょう)し言うと身体を翻(ひるがえ)し、足早に藤宮の元から立ち去って行く。


「待って、お願いだから!!僕の話しを聴いて!!」


古川は車道に車を路駐しており、ウィンカーを点滅させていた。車に乗り込みシートベルトをし、藤宮を見向きもせずに車で走り去って行った。



藤宮は手渡されたトートバックの中身を見た。ケータイ電話と上着。上着の中のポケットにはお財布とマンションの鍵。

「あんな事を言わなければ、良かった。嫌われちゃたっよね。」

自室に戻ろうと思うけど、それでは一人で部屋に居ると鬱々(うつうつ)と考え込んでしまうので出掛ける事にした。出掛けると言っても遠くではなく近場の東京郊外にしょうと、まずは電車に乗ろうと思い駅へ向かう。





電車に乗り駅から徒歩で河川敷(かせんじき)へ行く。 さほど遠くもなく、あてもなく歩く散歩にはちょうど良いと。

車道とは別に遊歩道として舗装(ほそう)されてあるので、車を気にする事なく歩ける。

河川敷(かせんじき)は広く草サッカーを興じてる少年達とそれを見守る保護者達。泥だらけになりながらも、一つのボールを無心に追い掛ける少年達。

どんどん川添の遊歩道を進み歩いて居ると、今度は草野球をして居る。白のユニフォームで袖の部分だけは赤紫色を着ており、対戦して居るチームと同じぐらいの年上の男性達。

古川は土手の上で事の成り行きを見て居ると、土手の下から手を振る人物に気づく。

その手を振る人物は頭に被っていた、白の野球帽子を手に取り大きく振り藤宮に声をかけた。

「おーい、藤宮くーん!!」

「えっ?? 松谷さん?!」

土手を降りて河川敷(かせんじき)へ。

「やっぱり、藤宮君だったか。どうしたの??」

「たまには気分転換に散歩でもと。」

「今ね、六回の裏で同点。内のチームは、これからが勝負強いんだ。」

松谷の近くには五人の女性達がおり、楽しいそうにはしゃいで居る。

「彼女達はチーム仲間の奥さん達さ。僕はこう見えても独身だから。僕らは野球が好きで集まった同士でチームを結成。家で寝てても退屈だし。ほら、座りなよ。」

赤いペンキで塗られた鉄製のベンチ。藤宮は松谷の隣に座った。

パラソルが土台に挿されており、日陰なので陽射しは気にするほどではない。キャンプ用のテーブルにはお菓子や飲み物が大量に並べてあり、お昼の残りらしい食べ物もある。

松谷のチームと対戦して居るチームも、似たような年齢である。対戦相手と言っても和気あいあいで、お互い楽しいそうに話しをして居る。



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