オジサマ専科 Vol.2 Memories母の手帳の設定を超改変してあります。なのでネタバレも含まれております。BOYSLOVEテイストにしてお届けなので、実際の商品とは一切何も関係ありません。もぐ菜は古川透CV:中田譲治しゃん推しなのでよろ。それと古川透氏は黒髪サラサラ和装で物静かな優しいアーカード様をイメージしてねんVv。
gentleman's&boy(7)
古川と藤宮は朝食を済ました。
朝食は古川が作ってくれて、焼き魚に煮物、卵焼き、ほうれん草の白和えと味噌(みそ)汁。納豆もあった。
食事を終えて二人で話しをして楽しんだ。
古川は襷(たすき)掛けし若草色の着物の袖を肩に纏めた上にエプロンをして居た。背中に黒の太い紐で×にして蝶々結びしてある。その姿がキリッとし凛々(りり)しい。
藤宮はその古川の姿が新鮮でこっそりとケータイ電話で撮った。
藤宮が風呂に入る前に古川が言う。
「悠紀君は、三食ちゃんと食べてるのかね??」
「えっ??」
「君を抱きかかえたら、驚く程に体重が軽く心配であった。一人暮らしで、仕事が忙しいと食事が不規則(ふきそく)になるのは分かるが、栄養バランスの良い食事をしなさい。」
「ちゃんと食べてるますよ。一人だっと、味気ないと言うか、作る張り合いがないだけ……」
藤宮はしょんぼりとする。古川は煮物などは多めに作り冷凍保存した物を解凍したり、毎朝、副食となるおかずは作る。
「確かに一人ではそう、確かに張り合いはない。」
古川は頷く。
「久しぶりに、楽しく食事が出来て僕は嬉しいです。」
ニコッと笑う藤宮を見つめ古川も微笑(ほほえ)む。
「透さん。」
「あぁ、どうした??」
「僕の事を悠紀って呼んでくれて、ありがとうございます。お風呂入って来ますね。」
「来客用のお風呂は二階だ。ダイニングと反対側の階段だ。ダイニングを出て廊下を右に曲がって真っすぐの突き当たりにある。」
「あの。もう一日、ここにお泊りしても良いですか??僕、このお屋敷が好きになりました。」
「何も特にない家で、暇になるぞ?? 暇つぶしぐらいには、書架(しょか)室しかないが。私の愛蔵してる書物しかないから、さほど楽しい本はないが暇つぶしにはなるはずだ。」
「わぁい。」
喜々として藤宮は返事をし、ダイニングテーブルの椅子から立ち上がり反対側に居る古川の元へ。
「そうだ。お片付けは、僕がしますね。朝食美味しかったです。」
「君はお客さんだから、気にしなくっていいさ。」
「一宿(いっしゅく)一飯(いっぱん)のお礼です。」
「難しい諺(ことわざ)を知ってるな。ふふ。」
二人で片付けをし洗い物をする、軽く食器類をこすり食器洗浄機へ。
藤宮は着替えを渡された。タオル類など歯磨きの小物は、脱衣所にあるのでそれを使う様にと。
古川は仕事の準備があるので呉服店へ。
土曜日曜はお手伝いさんが来ないので、昼食は一人で作って食べる様にと。古川は遅くっても、20時には帰宅すると言い仕事場である呉服店に向かった。
古川からこの家の門と玄関のセキュリティ解除の方法と鍵を渡された。用事があるなら外へ出れる。
藤宮は風呂を終えると普段着を貸して貰い上下ラフなスエット。古川は既に出掛けたので、日本庭園を散策(さんさく)する事にした。
朝、起きた時に見た人影が居た場所を捜す。
庭の一番奥まった場所に樹木(じゅもく)に囲まれた小さな石の社(やしろ)を見つけた。一際(ひときわ)鮮やかな朱(あか)色の鳥居が社(やしろ)の前にあり、石の社(やしろ)には締め縄が一本飾られてある。
藤宮でも、この石の社(やしろ)には商売の神様であるお稲荷(いなり)である狐が祭られていると分かった。社(やしろ)は石作りで綺麗に手入れはされているが、かなりの年月が経っており歴史を感じる。
石の社(やしろ)の中には、一体の狐の像が安置(あんち)されて居た。狐は朱(あか)い前掛けをしておりお澄(す)まし顔。
まさか、あの人影────────── 人ではない??
藤宮は良い事を考えた。
お稲荷(いなり)さんとお知り合いになる為にも稲荷(いなり)さんが、大好きな油揚げとお酒をお供(そな)えしょうと思いついた。
gentleman&boy(8)
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古川と藤宮は朝食を済ました。
朝食は古川が作ってくれて、焼き魚に煮物、卵焼き、ほうれん草の白和えと味噌(みそ)汁。納豆もあった。
食事を終えて二人で話しをして楽しんだ。
古川は襷(たすき)掛けし若草色の着物の袖を肩に纏めた上にエプロンをして居た。背中に黒の太い紐で×にして蝶々結びしてある。その姿がキリッとし凛々(りり)しい。
藤宮はその古川の姿が新鮮でこっそりとケータイ電話で撮った。
藤宮が風呂に入る前に古川が言う。
「悠紀君は、三食ちゃんと食べてるのかね??」
「えっ??」
「君を抱きかかえたら、驚く程に体重が軽く心配であった。一人暮らしで、仕事が忙しいと食事が不規則(ふきそく)になるのは分かるが、栄養バランスの良い食事をしなさい。」
「ちゃんと食べてるますよ。一人だっと、味気ないと言うか、作る張り合いがないだけ……」
藤宮はしょんぼりとする。古川は煮物などは多めに作り冷凍保存した物を解凍したり、毎朝、副食となるおかずは作る。
「確かに一人ではそう、確かに張り合いはない。」
古川は頷く。
「久しぶりに、楽しく食事が出来て僕は嬉しいです。」
ニコッと笑う藤宮を見つめ古川も微笑(ほほえ)む。
「透さん。」
「あぁ、どうした??」
「僕の事を悠紀って呼んでくれて、ありがとうございます。お風呂入って来ますね。」
「来客用のお風呂は二階だ。ダイニングと反対側の階段だ。ダイニングを出て廊下を右に曲がって真っすぐの突き当たりにある。」
「あの。もう一日、ここにお泊りしても良いですか??僕、このお屋敷が好きになりました。」
「何も特にない家で、暇になるぞ?? 暇つぶしぐらいには、書架(しょか)室しかないが。私の愛蔵してる書物しかないから、さほど楽しい本はないが暇つぶしにはなるはずだ。」
「わぁい。」
喜々として藤宮は返事をし、ダイニングテーブルの椅子から立ち上がり反対側に居る古川の元へ。
「そうだ。お片付けは、僕がしますね。朝食美味しかったです。」
「君はお客さんだから、気にしなくっていいさ。」
「一宿(いっしゅく)一飯(いっぱん)のお礼です。」
「難しい諺(ことわざ)を知ってるな。ふふ。」
二人で片付けをし洗い物をする、軽く食器類をこすり食器洗浄機へ。
藤宮は着替えを渡された。タオル類など歯磨きの小物は、脱衣所にあるのでそれを使う様にと。
古川は仕事の準備があるので呉服店へ。
土曜日曜はお手伝いさんが来ないので、昼食は一人で作って食べる様にと。古川は遅くっても、20時には帰宅すると言い仕事場である呉服店に向かった。
古川からこの家の門と玄関のセキュリティ解除の方法と鍵を渡された。用事があるなら外へ出れる。
藤宮は風呂を終えると普段着を貸して貰い上下ラフなスエット。古川は既に出掛けたので、日本庭園を散策(さんさく)する事にした。
朝、起きた時に見た人影が居た場所を捜す。
庭の一番奥まった場所に樹木(じゅもく)に囲まれた小さな石の社(やしろ)を見つけた。一際(ひときわ)鮮やかな朱(あか)色の鳥居が社(やしろ)の前にあり、石の社(やしろ)には締め縄が一本飾られてある。
藤宮でも、この石の社(やしろ)には商売の神様であるお稲荷(いなり)である狐が祭られていると分かった。社(やしろ)は石作りで綺麗に手入れはされているが、かなりの年月が経っており歴史を感じる。
石の社(やしろ)の中には、一体の狐の像が安置(あんち)されて居た。狐は朱(あか)い前掛けをしておりお澄(す)まし顔。
まさか、あの人影────────── 人ではない??
藤宮は良い事を考えた。
お稲荷(いなり)さんとお知り合いになる為にも稲荷(いなり)さんが、大好きな油揚げとお酒をお供(そな)えしょうと思いついた。
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