オジサマ専科 Vol.2 Memories母の手帳の設定を超改変してあります。なのでネタバレも含まれております。BOYSLOVEテイストにしてお届けなので、実際の商品とは一切何も関係ありません。もぐ菜は古川透CV:中田譲治しゃん推しなのでよろ。それと古川透氏は黒髪サラサラ和装で物静かな優しいアーカード様をイメージしてねんVv
gentleman's&boy(14)
松谷は草野球チームの監督らしく、指示を出す。
「松谷さんは、監督なんだ。」
「誰もやりたがらないから、結局は僕がやってるだけなんだけどね。普通は監督やりたがるはずなのにさ。ところで、藤宮君は何してるの??」
「あっ、はい。その、ぶらぶら散歩です。」
「散歩ね。こんな場所で聴きづらい事で、悪いんだけど。君のお母さんの、お願い事は達成したのかな??」
松谷にも聴かれて藤宮は黙り込み俯(うつむ)く。そんな、藤宮を見つめて松谷は決心をして言う。
「君と初めて会った日に剛さん、と、透さんの秘密を知ったんだ。僕はね、あの二人を誰よりも、知ってるつもりだった。うん、なんて言うのかなぁ~ ちょっと悔しかった。僕も君のお母さんの、高山さんを知ってるよ、一緒に雑務を手伝ったから。」
顔を上げて藤宮は松谷を見つめる。
「お母さんが二股(ふたまた)してたり、亡くなったお父さんを騙してたのがショックなんです。」
「長年の謎は解けたよ。高山さんが、なぜ、皆が応援してくれたのに野球部のマネージャーになりたくなかった事や、高校の卒業式の数日前に剛さんと、透さんが取っ組み合いの大喧嘩(けんか)したのかが。そうだよね、野球部のマネージャーが野球部員と付き逢ってたら大問題だ。」
「お母さんに、なんで引越ししたのか聴いたら、家庭内の事情だったっと。それ以上は詳しく教えてくれなかった。」
「未成年で身籠(みこも)り、どっちの男性の子供なのか調べないと分からない。それだけでも、センセーショナル。幼い彼女には解決したくっても出来ない大問題。さぞや、辛い日々を過ごしたはずだよ。高山さんの御両親の故郷(こきょう)は地方かな?? だっとしたら年若い娘さんが来たのですぐに、縁談(えんだん)の話しが勧められてしまい結婚したのではないかな?? 高山さんは君を護る為に、お父さんと結婚したんだよ。本当だったら、剛さんか、透さんと結婚してたはず。騙すとかではなく、自然の成り行き。僕もきっと、そうなったら同じ選択肢を選ぶ。お腹の中の子供を何が、あっても護る。」
「松谷さん。」
「僕も高山さんには好意を寄せてたけど、なんかね、真剣に相手してくれなかった。僕から見てて、高山さんは透さんの事が好きだったと思う。それと、この件でDNA検査は、オススメしないよ。君、自身が1番傷つくだけ。君の瞳を見てるとね、恋をして居た時の高山さんを想いだすんだ。」
「えっ……」
松谷はニコッと笑う。
「僕もどっちの子供かは、気になるけど。調べたら、剛さんて言うのも嫌だしさ。僕の希望的観測では、君は透さんの子供だっと良いなぁ。君がもし、高山さんと透さんの子供なら、僕にもチャンスがある!!」
「お断りさせて頂きます。」
「嘘だよぉ~ 藤宮君って、ハッキリ言うなぁ。僕の夢だから気にしないでね。あははは……あの、剛さんと僕を親子で振るなんて。」
「お母さんは悪気は無かったのなら安心しました。お父さんとは、仲良く暮らしてたんです。」
「こんだけ人類が存在してるんだから、そう言う事情もあるよ。」
「ありがとうございます。松谷さんに色々とお話ししてた、気持ちがスッキリしました。僕、帰ろうかな。」
ベンチから立ち上がり、藤宮は松谷に挨拶すると土手を勢いよく駆け上がる。
遊歩道に出ると藤宮は松谷に大きく手を振り、足どり軽く駅へ向かって行った。
gentleman&boy(15)
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松谷は草野球チームの監督らしく、指示を出す。
「松谷さんは、監督なんだ。」
「誰もやりたがらないから、結局は僕がやってるだけなんだけどね。普通は監督やりたがるはずなのにさ。ところで、藤宮君は何してるの??」
「あっ、はい。その、ぶらぶら散歩です。」
「散歩ね。こんな場所で聴きづらい事で、悪いんだけど。君のお母さんの、お願い事は達成したのかな??」
松谷にも聴かれて藤宮は黙り込み俯(うつむ)く。そんな、藤宮を見つめて松谷は決心をして言う。
「君と初めて会った日に剛さん、と、透さんの秘密を知ったんだ。僕はね、あの二人を誰よりも、知ってるつもりだった。うん、なんて言うのかなぁ~ ちょっと悔しかった。僕も君のお母さんの、高山さんを知ってるよ、一緒に雑務を手伝ったから。」
顔を上げて藤宮は松谷を見つめる。
「お母さんが二股(ふたまた)してたり、亡くなったお父さんを騙してたのがショックなんです。」
「長年の謎は解けたよ。高山さんが、なぜ、皆が応援してくれたのに野球部のマネージャーになりたくなかった事や、高校の卒業式の数日前に剛さんと、透さんが取っ組み合いの大喧嘩(けんか)したのかが。そうだよね、野球部のマネージャーが野球部員と付き逢ってたら大問題だ。」
「お母さんに、なんで引越ししたのか聴いたら、家庭内の事情だったっと。それ以上は詳しく教えてくれなかった。」
「未成年で身籠(みこも)り、どっちの男性の子供なのか調べないと分からない。それだけでも、センセーショナル。幼い彼女には解決したくっても出来ない大問題。さぞや、辛い日々を過ごしたはずだよ。高山さんの御両親の故郷(こきょう)は地方かな?? だっとしたら年若い娘さんが来たのですぐに、縁談(えんだん)の話しが勧められてしまい結婚したのではないかな?? 高山さんは君を護る為に、お父さんと結婚したんだよ。本当だったら、剛さんか、透さんと結婚してたはず。騙すとかではなく、自然の成り行き。僕もきっと、そうなったら同じ選択肢を選ぶ。お腹の中の子供を何が、あっても護る。」
「松谷さん。」
「僕も高山さんには好意を寄せてたけど、なんかね、真剣に相手してくれなかった。僕から見てて、高山さんは透さんの事が好きだったと思う。それと、この件でDNA検査は、オススメしないよ。君、自身が1番傷つくだけ。君の瞳を見てるとね、恋をして居た時の高山さんを想いだすんだ。」
「えっ……」
松谷はニコッと笑う。
「僕もどっちの子供かは、気になるけど。調べたら、剛さんて言うのも嫌だしさ。僕の希望的観測では、君は透さんの子供だっと良いなぁ。君がもし、高山さんと透さんの子供なら、僕にもチャンスがある!!」
「お断りさせて頂きます。」
「嘘だよぉ~ 藤宮君って、ハッキリ言うなぁ。僕の夢だから気にしないでね。あははは……あの、剛さんと僕を親子で振るなんて。」
「お母さんは悪気は無かったのなら安心しました。お父さんとは、仲良く暮らしてたんです。」
「こんだけ人類が存在してるんだから、そう言う事情もあるよ。」
「ありがとうございます。松谷さんに色々とお話ししてた、気持ちがスッキリしました。僕、帰ろうかな。」
ベンチから立ち上がり、藤宮は松谷に挨拶すると土手を勢いよく駆け上がる。
遊歩道に出ると藤宮は松谷に大きく手を振り、足どり軽く駅へ向かって行った。
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