劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者 (2009)

2009-08-08 08:53:27 | Weblog
劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者 (2009)

U.S. Release Date:

■監督:むらた雅彦
■原作:岸本斉史
■キャスト(声):竹内順子/勝生真沙子/根本圭子/中村千絵/森久保祥太郎
■音楽:
■字幕:
■お勧め度:★★★

 「人気TVアニメ「NARUTO -ナルト- 疾風伝」の劇場版第3弾。世界は火、水、雷、風、土の5つの大国が、それぞれの忍者の力で互いに均衡を保ち、平和が築かれていた。ところが、そのうちの4つの国で、血継限界の持ち主である重要な忍が行方不明となる事態に。やがて疑惑の矛先は、唯一被害を受けなかった火の国に向けられる。大国同士は互いに疑心暗鬼に陥り、第四次忍界大戦の危機が迫る。木ノ葉隠れの里では綱手の指揮の下、万一に備えて厳戒態勢を敷くとともに、真相の究明に乗り出す。一方、時を同じくして、カカシが木ノ葉の里を抜けたことが判明。ナルトたちの間に激しい動揺が広がるが…。」(allcinema.net/より。)

原作を見てないものの劇場版というのは期待できないというか見る方が間違っているものだが、他に観るものがなかったので、これに賭けてみたが、けっこう観られる。理由は簡単で、筋書きが単純で分かり易いのと、普遍的なテーマを扱っていること。夏休みのせいもあって、お子様だらけだったが、この作品は、ある程度年齢が行ってないと観られないだろう。隣の列の席にお父さんに連れられて来ていた子供は半分ぐらいから観てなかった。

主役は「木ノ葉隠れの里」の若い忍者衆。実は同じ里の出身だが、理由があって忍界制覇を企む男が、木ノ葉隠れの里の衆のリーダー格で師匠のカカシを取り入れることで不死身の体を手に入れようとする。その男に勝てる唯一の手段は、カカシを犠牲にして時限爆弾として送り込むことで、これは彼と首領の里を思っての決断だった。だがナルトら、若い忍者衆は、師匠のカカシに教えられた。掟を破るのはクズだが、仲間を見捨てるのはそれ以上のクズだと。その教えを実践するナルトたち。上の解説はややこしく書いてあるが、実はこれだけで、この筋書きの単純明解さとテーマの普遍性で作品は成功したと言えるだろう。これプラス、キャラの個性と面白さ。おそらくは原作のアニメでは、それぞれのキャラ絡みの物語りがあるのだろうが、本作では単純に各キャラの紹介っぽい感じにとどめたのも良かった。単発物のアニメ作品が成功する公式を忠実に取り入れた作品だろう。CG無しのアニメ作品ながら、スケール感もかなりある。まさに「劇場版」。

だけどエンドタイトルを見ていたら作画関係が殆ど中国の会社とスタッフになっていて、製造業どころかアニメ界も、実質的な製作は中国になってしまったのだろうか。記念品として配っていたキーフォルダーには「Made in China」と明記されているし。思いっきり横道にそれると、台風が来なくなったのは温暖化のせいだろうが、横浜地方では海に近いにもかかわらず、数年前から星が見られなくなった。家電から電子製品まで、ほとんどが中国で製造され、こっちで廃棄したものを、「輸出」の名目で中国に送り消却処分させ、それから発生する微粒子系の煙りが偏西風に乗って関東地方に来て、その結果で星が見られなくなったのだろう。自業自得とか言うけれど、この問題、廃棄家電や電子製品を有料で買い取って、おそらくは中国に「輸出」している役所や、それを依託されている業者が悪化させていると言える。作品自体は楽しめたものの、複雑な感じがする。


ヒアリング度:
感動度:★★★
二度以上見たい度:★★
劇場で見たい度:★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)