劇場版 怪談レストラン (2010)

2010-08-28 15:57:18 | Weblog
劇場版 怪談レストラン (2010)

U.S. Release Date:

■監督:落合正幸
■キャスト:工藤綾乃/森崎ウィン/剛力彩芽/さくらまや/片桐はいり
■音楽:coba
■字幕:
■お勧め度:★★★★

 「同名ロングセラー児童書をTVアニメ版に続き実写映画化した冒険ホラー・ファンタジー。街の人々が突然失踪する怪事件の謎に挑むヒロインの活躍をアニメも織り交ぜ元気いっぱいに綴る。主演は第12回全日本国民的美少女コンテストでグランプリに輝いた工藤綾乃。監督は「パラサイト・イヴ」「感染」の落合正幸。
 ブキミな洋館“怪談レストラン”のある東京郊外の街、山桜市。ある時、謎の失踪事件が相次ぎ、いつしか死神メールのしわざだと噂されるようになる。それは、死神からのメールに呪文を返信しない者は、本物の死神が現われて連れ去られるというものだった。そしてついに、山桜小学校6年生アコの友人マイも姿を消してしまう。アコはクラスメイトのショウ、レイコとともに手がかりを求めて怪談レストランへと向かう。一方、マイの姉ハルは、自称“怪奇探偵”の中学生。得意の推理で死神メールの謎に挑み、妹の行方を追うのだが…。」(allcinema.net/より。)

「児童書」「劇場版」といゆより、これはこれで単独作品。夏休みは別としてガキがタムロしていたが、大人向け作品だろう。ジョークの類いが、かなり面白いし、細部に気を使っている。かなり緻密な出来で最後まで飽きない。アニメと実写を取り混ぜたのもかなり効果的。ストーリーもいい。配役もかなり。上の「解説」では無視されたようだが、主なストーリーは、共にヴァイオリン奏者を目指す二人の「男子」。下手な方が嫉妬と野望を抱き、死神に魂を売る。その親友が他の登場人物と協力して助ける。設定も(どこぞで見たような気がするが)凝っている。死神の役目は人間の写真を撮り、死者の国に送る。送られた人間は、しばらくすると「お化け」になる。この「お化け」にかなり面白いものがある。天野ハルの妹は、お菊人形にされてしまうが、これは木製か木目込み(きめこみ)人形なので、机の下に隠れる場合は横にして入れてもらうしかない。この手のプチギャグもかなり面白い。ストーリーがいいだけに、謎解き部分もかなりいい。果たして「怪談レストラン」はどういう存在なのか。その役目は?どちらかと言うとコメディー。ガキ連れ予定の方は自分だけで行った方がいいだろう。


ヒアリング度:
感動度:★★★★
二度以上見たい度:★★★
劇場で見たい度:★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★★
ムカつく度:
考えさせられる度:
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

きな子~見習い警察犬の物語~ (2010)

2010-08-21 16:12:07 | Weblog
きな子~見習い警察犬の物語~ (2010)

U.S. Release Date:

■監督:小林義則
■キャスト:夏帆/寺脇康文/戸田菜穂/山本裕典/広田亮平/大野百花/浅田美代子
■音楽:服部隆之
■字幕:
■お勧め度:★★★★

 「香川県・丸亀警察犬訓練所の見習い警察犬で、そのズッコケぶりが地元TV局で取り上げられたため一躍人気者となった実在のラブラドール・リトリーバー“きな子”をめぐる感動の実話を映画化。主演は「天然コケッコー」の夏帆、共演に「相棒」シリーズの寺脇康文。監督は「アンフェア the movie」の小林義則。今は亡き父を目標に警察訓練士を目指す18歳の杏子は、番場警察犬訓練所の門をくぐる。そして、ラブラドール・リトリーバーの子犬と出会う。身体が弱く、所長からは警察犬になれないと言われるが、杏子は自分が警察犬に育てると宣言し、“きな子”と名付けて二人三脚で訓練に励むのだったが…。」(allcinema.net/より。)

最大のミステリーは「ズッコケ」てるのが「きな子」なのか訓練士の望月杏子(あんこ)なのか。後者にいたっては父親が訓練士で、その父親に憧れて訓練士になりたいという。作品を見るかぎり、さほど訓練士としての素質があるとは思えないし、父親が訓練士でなかったら訓練士にはなってなかっただろう。一方、「きな子」は障害を飛べない。しかし最後のシーンでは当然のことながら飛べてるし、途中のシーンでは、他の訓練士だったら問題なく飛べる事が証明されている。たしかに半人前の訓練士を描くのが主要なテーマではあるが。作品を通じてやたら進行が遅い感じがして、観ている間はなんだったか、後で考えてみると、意図的かもしれない。感動の物語りを描くというより、ズッコケ・コンビの交流を描くのが主だったような。警察犬というのは大きな警察署とかに専属して活動しているのかと思ったら、ほとんど昔の徒弟制度のような小さな訓練塾みたいな所で養成され、そのまま地元の警察の要請で出動するらしい。そこには「塾」の家族その他が大きく係わってくるわけで、そうした人間関係の中で育つものらしい。ここらへんが、やたら細かく描かれている。本作の場合はこれに加えて「塾」自体、あるいはそのメンバーも「ズッコケ」っぽく描かれ、この部分もかなり面白い。それに「きな子」は最後にこの家の娘を助け出すという偉業を成し遂げるが、それでも今、現在、警察犬としては「不合格」らしい。ホンワカした構成ではある。警察犬じたい、知らないのでなんだが、これは警察(犬)批判だろうか。そのような感じも少しして面白い。「動物」とか「犬」を見るより、ホンワカした家族、人間関係と、そうした中で育つ謎の人物としての「きな子」、それに係わることで、まったく成長しない、望月杏子の面白さを描いたスルメ作品。


ヒアリング度:
感動度:★★★★
二度以上見たい度:★★★
劇場で見たい度:★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★★
ムカつく度:
考えさせられる度:★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

昆虫物語みつばちハッチ ~勇気のメロディ~  (2010)

2010-08-14 15:13:54 | Weblog
昆虫物語みつばちハッチ ~勇気のメロディ~  (2010)

U.S. Release Date:

■監督:アミノテツロ
■キャスト:齋藤彩夏/アヤカ・ウィルソン/柄本明/中村獅童/安田成美
■音楽:蔦谷好位置
■字幕:
■お勧め度:★★★★

 「70年代に大ヒットしたTVアニメ「昆虫物語みなしごハッチ」を基に、「おくりびと」の売れっ子放送作家・小山薫堂を総合プロデューサーに迎えて映画化したハートフル・ファンタジー・アニメ。虫と話が出来る少女アミィが新たに加わり、一緒に繰り広げるハッチの母親探しの大冒険を描く。
 ある日、スズメバチの襲撃に遭い、母や仲間たちと生き別れ、一人ぼっちになってしまったみつばちのハッチ。母を探して一人旅を続けるハッチは、人間の街セピアタウンに迷い込んでしまう。そして、偶然にもひょんなことから虫と話が出来るようになった人間の少女アミィと出会い仲良くなる。そして、ハッチの境遇を知ったアミィが、一緒に母を探してくれるのだったが…。」(allcinema.net/より。)

これは何故か原作を知らない、覚えてないが、テーマ的には少女とハッチ、両方の物語りだろう。かなり深いものがあるかもしれない。ハッチの方は、スズメバチに拉致された母親、女王蜂を助けに行くというもので、これは分りやすいしメインのテーマ、物語りとなっている。問題は少女アミィの方で、昆虫と話しができるという事が、少女の成長過程の一部として描かれている。この少女は、おそらくは夏休みの避暑かなにかで知らない土地を訪れ、そこでの友達関係には慣れていない。そうした中でハッチと知り合い、虫の言葉を喋れるようになるが、この能力はハッチのママを助け出すまで、となっている。虫との出会いと別れという事が、少女の成長に欠かせない通過点として描かれているかもしれない。そうした背景があっての少女とハッチの交流や掛け合いには面白いものがあるし、他のキャラもかなり面白い。柄本明が声をやっている「ドクモ」はかなり強烈だし、中村獅童の「カマキチ」は、最初は単なる悪者かと思ったが、物語りが進むにつれて、ハッチを鍛える師匠役から、最後の方になると、昆虫たちのリーダーっぽい役になり、かなり見所。TVアニメの劇場版というより、これはこれで完結した物語りで、年齢的なターゲット層も、かなり上げたかもしれない。意外と言うと何だが、めっけもの。

ヒアリング度:
感動度:★★★★
二度以上見たい度:★★★
劇場で見たい度:★★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★★★
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★★
ムカつく度:
考えさせられる度:★★★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)

ソルト (2010)

2010-08-07 15:04:32 | Weblog
ソルト (2010)

Salt

U.S. Release Date: 2010

■監督:フィリップ・ノイス
■キャスト:アンジェリーナ・ジョリー/リーヴ・シュレイバー/キウェテル・イジョフォー/ダニエル・オルブリフスキー/アンドレ・ブラウアー
■音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
■字幕:菊池浩司
■お勧め度:★★

 「「ウォンテッド」「チェンジリング」のアンジェリーナ・ジョリーが二重スパイの容疑をかけられ、仲間たちから追われる身となったCIA分析官のヒロインを演じるサスペンス・アクション。監督は「今そこにある危機」「ボーン・コレクター」のフィリップ・ノイス。
 イヴリン・ソルトは、相手のどんな嘘でも見破る優秀なCIA分析官。ところがある日、CIA本部でロシアから逃亡してきた謎の密告者を尋問していた彼女は、突如、窮地に陥ることに。密告者が、大統領暗殺の命を受けたロシアのスパイがニューヨークに潜伏中であること、そしてその名前はイヴリン・ソルトであると告白したのだ。何かの罠だと必死に訴えるものの、同僚たちは誰も耳を貸そうとしない。追いつめられたソルトは、ついに決死の逃亡を企てるのだったが…。」(allcinema.net/より。)

アンジェリーナ・ジョリーのアクションだけ見るならそこそこ楽しめるが、というありがちな作品。内容と筋書きが妙に自己完結している点が面白くない。出演者だけで完結している。最初から登場していて、たぶんジョリーの味方だろうと思っていた男が実はワルだったという類いの。そして「二重スパイ」ではなくて「三重スパイ」(要するに最初の国のスパイ)だったという点にも。それにアンジェリーナ・ジョリーのファンにしても、アクションだけで満足できるとは思えない。なんとかという夫婦スパイのコメディものでいい女を演じて以来、そのような幅のある女優として見ていたが、これだとそれ以前のジョリーに逆戻りだろう。テーマにしてもちょっと月並みか単に暗い。亡国ロシアの旧スパイ組織が、西になびいた自国の大統領を暗殺し、それを口実にアメリカ大統領暗殺、イスラム諸国にミサイル攻撃をしかけて、アメリカ人退治をという、テロと国際政策を混ぜたようなもの。そういう意図を阻止したにしても、あまりインパクトが無い。まあ、スパイものの見るだけ作品というのは、今や独自のジャンルを形成しているので(と考えると腹が立たない)、その一作として見れば。


ヒアリング度:★★
感動度:★
二度以上見たい度:★
劇場で見たい度:★★★
ビデオ/DVDで欲しい度:★
ビデオ/DVDで見た方がいい度:★★
ムカつく度:
考えさせられる度:★
(「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合)